説明

保存刀剣鑑定書付:山村安信(極め)短刀 【解説】 概要 本作は、室町時代中期(15世紀)に越後国で活動した刀工、山村安信(やまむら やすのぶ)と極められた一振りです。 山村派は現在の新潟県にあたる越後国を拠点とした流派で、当時京都で隆盛を極めた名門「信国」系と深い歴史的繋がりがあることで知られています。 山村派の起源は、地元の領主であった山村正信が信国の一門を領内に招き、作刀を奨励したことに始まると伝えられています。安信はその伝統を継承し、越後における山村派の作風を確立した工の一人です。 同派は数代にわたって続きましたが、安信は地域に根差した伝統の中でも重要な刀工と目されています。現存する作例は比較的希少であり、室町時代(1336–1573)において京都の洗練された技術が地方へと伝播・定着していった過程を物語る貴重な資料といえます。 短刀とは 短刀は、鎌倉・室町時代において、長柄武器や太刀を主兵装とした騎馬武者の補助兵装として用いられました。近接戦闘において、甲冑の隙間を突くなどの用途で重宝されました。 携行の形態により「懐刀(ふところがたな)」や「腰刀(こしがたな)」とも呼ばれます。また、古来より短刀は魔除けの力を持つと信じられており、日本の伝統的な婚礼においては、花嫁の身を守る守り刀として実家から贈られる習慣もあります。 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「保存刀剣」に鑑定されています。これは、美術品としての価値が高く、保存状態が良好で、真作であることが証明された刀剣にのみ与えられる証です。 ※刀身に数箇所の鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(銘):28.3 cm 反り:0.1 cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地肌(地鉄):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先:刀身の先端部分。 茎(なかご):柄に収まる持ち手部分。 【外装(拵)】 拵:鞘、柄、鐔などで構成される刀剣の外装。 縁頭(ふちがしら): 柄の両端を保護し装飾する一対の金具。 本作の縁頭には「松」の図が描かれています。松は厳しい寒暑に耐え、一年中その緑を保つことから「不老長寿」の象徴とされてきました。その色は「常盤色(ときわいろ)」と呼ばれ、松の別名である「常盤木(ときわぎ)」に由来します。常盤とは不変を意味し、長寿と繁栄への願いが込められた吉祥の色として、特に江戸時代に好まれました。松の意匠が持つ気品と格調高さは、古来より日本人に愛され続けています。 柄・目貫: 柄は刀の握り部分、目貫は柄に施された装飾金具です。 目貫の題材は「龍」です。龍は古代中国の神話に由来する想像上の生物であり、瑞祥(吉兆)を象徴する霊獣とされています。その姿は九似(きゅうじ)と呼ばれ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(あるいは兎)、項は蛇、腹は蛟(みずち)に似ると形容されます。

Antique Japanese Sword Tanto Attributed to Yamamura Yasunobu NBTHK Hozon Certificate

Antique Japanese Sword Tanto Attributed to Yamamura Yasunobu NBTHK Hozon Certificate

短刀

$3,371

世界76社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

仕様

長さ

28.3 cm

反り

0.1 cm

刀剣商

サムライミュージアム

samuraimuseum.jp