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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 畠田
  3. 守家

Hatakeda Moriie

守家

重要
巻 44, 番 68 · 太刀

Hatakeda Moriie

守家

評価作品14点

国備前時代Einin (1293–1299)時代区分鎌倉流派Hatakeda伝法備前伝代3rd師匠Moriie刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードMOR74
14重要刀剣

概要

守家は備前国長船村に直に隣接する畠田の地に住し、その在所から説明書は畠田守家と呼ぶ。長船の祖たちと並べてその名を高しとし、「長船光忠と並んで高名」と記して、その系を鎌倉中期の大きな数十年にわたって置く。すなわち初代を光忠の時代に、二代を長光の時代に置き、文永九年(一二七二)の年紀ある作を残した工に始まる。その作には「備前国長船住守家」などの長銘があり、名は南北朝の年紀を経て数代に続く。守家は長船一派が古典の姿を結ぶその近き圏内の一人で、同じ明るい備前の鉄を鍛えながら、二つの見どころによって隣人から分かたれる。

その第一は刃文である。説明書は繰り返し同じ見どころに立ち返る。すなわち、その焼刃に「焼刃には蛙子丁子が目立つ」と。これは腰のくびれた頭の丸い蛙子丁子で、第四十四回の太刀はまさにそれによって鑑せられ、説明書はその刃が処々「畠田派の特色たる腰のくびれた蛙子丁子」に変わるさまを記す。最上の在銘太刀ではそれが華やかな丁子乱れのうちに座し、互の目・小丁子・尖りごころの刃・小互の目を交え、足・葉よく入り、処々細かな飛焼を交え、小沸つき、匂口明るく冴える。金筋・砂流しがこれを貫く。光忠・長光の長船の丁子が丸く豊かに張るところを、守家のそれは腰でくびれ、そのくびれこそ畠田の刀の運ぶ最も確かな一事である。

地鉄が第二の恒数である。杢を交え小板目につまる板目に、地沸厚く、地景細かに入り、ほぼ全作に鮮やかな乱れ映りが立つ。これは一派と共有する古備前の明るい映りである。共有せぬのはその静けさで、守家の地はやや肌立ち、立って肌を見せる。説明書は比較に明言し、第二十一回の太刀に、光忠に対して「光忠に比しては地鉄が肌立つものが多い」と記し、第三十九回の作には刃沸の強さを「それ以上に刃沸が強く」と評する。帽子は刃に応じ、乱れ込んで小丸あるいは尖りごころに返り掃きかけ、時に直ぐの焼詰め風となる。

その記録は二つの面に分かれる。在銘の太刀は典型で最上手、細身から尋常の身幅に腰反り高く踏張りつき、幾口かは生ぶに残り、守家と二字に、あるいは守家造と三字に銘する。これに対して大磨上無銘の極めがあり、刀・脇指、身幅広く猪首ごころの中鋒となるものもあって、同じ肌立つ地と頭の丸い丁子によって畠田守家と鑑せられる。第四十七回の無銘脇指を説明書は「いかにも、畠田守家と鑑せられる典型的な一口」とし、第五十八回の刀では刃が賑やかに変化しても僅かな蛙子丁子が極めを定める。両面の背後に一派の開かれた学問上の問いが立ち、説明書は各回ほぼ同じ言葉でこれを述べる。同名二代、あるいは三代あり、初代を光忠に二代を長光に並べるが、「初二代の明確な区分は」なお「今後の研究課題」であり、「一人説を唱える向き」もある、と。

彼を自らの隣人から分かつのは、まさに極めの言うところである。それは一派の違いではなく、一派のうちの手の違いである。光忠の地がつむところに守家の地は立ち、刃沸はより強く集まり、長船の名手の丁子が丸く張るところに守家の丁子は腰でくびれる。第五十六回の太刀は「同工の常以上に」よく鍛えられた作と賞され、本阿弥折紙を伴う第五十八回は「同工極めの中でもよくつまった精緻な鍛え」を見せる作とされる。守家は長船の作風を、鉄において一段厳しく簡素に、丁子において一段固有に読んだ手であり、古長船の合唱のうちの畠田の声である。

収集の観点では、守家は細いが確かな存在である。刀工大鑑はその作を古刀の上中位に置く。国宝はなく重要文化財もなく、その記録は重要刀剣の級に尽き、各回にわたって十四口、うち在銘十一、残りは極めであり、ある無銘の刀は延享二年(一七四五)本阿弥光勇の代金子五拾枚の折紙を伴う。来歴はほとんど記録されず、所在の知れる私蔵が一口、自身の資料に名の挙がる機関はなく、率直に言えば一時に世に見えるものは少ない。在銘で生ぶの畠田守家の太刀が世に出ることは稀であり、時に無銘の極めが現れる。肌立つ地鉄と刃に腰のくびれた丁子を備えた私蔵の一口は、収集家にとって静かで注目すべきもの、長船の伝統が初めて姿を結んだその圏内の一刀である。

鑑定

長船に対して二つの恒数で読まれる一人の畠田の手:肌立つ地に乱れ映り鮮やかに立つ地鉄と、腰のくびれた蛙子丁子を目立つ見どころとする華やかな丁子乱れ。在銘生ぶの太刀はそれを露わに示し、大磨上無銘の極めは同じ肌立つ地と頭の丸い丁子によって鑑せられる。背後に守家が何人かという積年の学問上の問いがある。

守家は鎌倉中期から末期にかけての備前畠田の名工で、長船村に隣接する畠田に住し、説明書は長船の祖たちと並べてその名を高しとする。初代を光忠、二代を長光の時代に置く。その作は同時代の長船の手に近似するが、説明書が繰り返し挙げる二つの見どころによって分かたれる。すなわち、肌立つ地鉄――小板目あるいは杢を交えた板目がやや肌立ち、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが鮮やかに立つ地――と、腰のくびれた蛙子丁子の目立つ華やかな丁子乱れであり、互の目・尖りごころの刃を交え、足・葉よく入り、小沸つき、金筋・砂流しかかり、匂口明るい。最上の在銘太刀は腰反り高く生ぶに残り、極めの作も同じ肌立つ地と頭の丸い丁子によって鑑せられる。守家が何人いたかは一派の難問で、剣書は同名二、三代を伝え、その系は南北朝期に及び、一人説を唱える向きもある。

鑑定の決め手

長船の基準(光忠・長光、腰のくびれぬ丁子)にはない特徴

光忠(よりつんだ長船の地)にはない特徴

作風の変遷

生ぶ茎の在銘太刀(典型・最上手)

本工の典型は生ぶ茎の在銘太刀で、細身から尋常の身幅に腰反り高く、踏張りつき、中鋒つまり、守家あるいは守家造と二字・三字に銘する。やや肌立つ小板目あるいは杢交じりの板目に地沸厚く、地景細かに入り、乱れ映り鮮やかに立つ地へ、華やかな丁子乱れを焼く。畠田の特色たる腰のくびれた蛙子丁子を主に、互の目・小丁子・尖りごころの刃・小互の目を交え、足・葉よく入り、小沸つき、金筋・砂流しかかり、処々細かな飛焼を交え、匂口明るく冴える。帽子は乱れ込んで小丸あるいは尖りごころに返り掃きかけ、時に直ぐの焼詰め風となる。説明書は第四十四回の生ぶ太刀を、畠田派の特色たる腰のくびれた蛙子丁子に処々変わり同工の見どころをよく示す作とする。太字に切った最古の銘を初代として光忠に並べ、文永・弘安の年紀ある作を二代として長光に並べる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の極め(畠田派典型の鑑定)

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀・脇指で、身幅広く猪首ごころの中鋒となるものもある。地鉄は小板目肌立ちごころとなり、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映り鮮やかに立ち、かね冴える。刃文は丁子乱れ主調に互の目・尖りごころの刃・蛙子丁子風の刃を交え、足・葉入り、小沸つき、金筋・砂流しよくかかり、焼の切れた丸い玉状の飛焼を交え、匂口明るくふっくらとする。説明書は第四十七回の無銘脇指を、いかにも畠田守家と鑑せられる典型的な一口とし、第五十八回・第六十三回の極めを、僅かに蛙子丁子の看守されるところから首肯される作とする。ある無銘の刀には延享二年(一七四五)本阿弥光勇の代金子五拾枚の折紙が附帯する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、守家が長船に隣接する畠田に住したことから畠田守家と呼ばれること、通説が同名二代を立てて初代を光忠、二代を長光に並べる一方で一人説も唱えられること、初二代の明確な区分がなお今後の研究課題であることを記し、文永・弘安の長銘や後の南北朝の年紀から同名数代の存在を伝える。

長船との比較について説明書は明言する。守家の作は同時代の長船刀工に近似するが、肌立つ地鉄と蛙子丁子の目立つ焼刃によって分かたれる、と。第二十一回は光忠に比して地鉄が肌立つものが多いと加え、第三十九回は刃沸が強いと記す。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣14

名工ランク

0.10 (指定作品14点)

刀工の上位18%

刀姿

評価作品14点の分布

銘

評価作品14点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Moriie
Moriie
弟子(6名)
  1. 1.守家Moriie34指定
  2. 2.守家Moriie14指定
  3. 3.守助Morisuke7指定
  4. 4.盛重Morishige2指定
  5. 5.守俊Moritoshi1 販売中1指定
  6. 6.家助Iesuke2指定

Hatakeda派

Hatakeda派の他の刀工

  1. 1.守家Moriie34指定
  2. 2.守家Moriie27指定
  3. 3.眞守Sanemori3 販売中57指定
  4. 4.光守Mitsumori15指定
  5. 5.守長Morinaga4指定
  6. 6.守俊Moritoshi1 販売中1指定
  7. 7.守重Morishige1指定
  8. 8.真守Sanemori2指定
  9. 9.守重Morishige7指定
  10. 10.家助Iesuke2指定