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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 法城寺
  3. 正弘

Hojoji Masahiro

正弘

重要
巻 28, 番 145 · 薙刀

Hojoji Masahiro

正弘

評価作品27点

国武蔵時代Manji (1658–1661)時代区分江戸流派Hojoji伝法相州伝代1st藤代Jo saku刀工大鑑550(上位23%)種別刀工コードMAS147
2御物
25重要刀剣

概要

寛文六年の年紀に近江守法城寺橘正弘と銘し、裏に山野勘十郎久英の弐ツ胴截断の金象嵌銘を添えた一刀は、この工を最も簡潔に語る。匂の深い直刃の刀と山野家の截断銘という取り合わせこそ正弘の肖像である。正弘は法城寺一門筆頭の上手で、説明書は本国を但馬国法城寺とし、古刀の法城寺国光の末裔と伝え、のちに江戸に移住して一門大いに栄え、貞国・吉次らの上手を輩出したと記す。姓を滝川と称し近江守を受領し、上手の多い一門のうち、説明書は彼を首位に置いて「正弘はその首位に立つ上手」と記す。

その手は直刃の手である。記録される刀の大半において、刃文は直刃を基調とし、しばしば広直刃となって小互の目・互の目が連れて交じり、足よく入り、処々太い足となる。説明書は匂の深い直刃を彼の得意とする刃文とし、ある作にこれを「彼の得意とする直刃調の刃文」と評する。これを尋常の直刃に止めぬのは沸の質である。匂深く、小沸が厚く、最上の作にあってはむらなく均等につき、刃中に細かな金筋・砂流しがかかり、焼頭に処々小さな湯走り状を交える。二重刃をまま交えるのも同工の特徴として説明書の挙げるところである。

地鉄もまたその出来の半ばを成す。小板目をよくつめ、時に板目に杢を交えて鍛え、地沸を微塵に厚くつけ、地景を細かに頻りに交えて、かね明るい。帽子は直ぐに小丸、先掃きかけて長く、しばしば深く返る。姿は寛文新刀の典型を彼一流に読んだもので、身幅尋常ないしやや広め、鎬低く、元先の幅差一際目立ち、反り浅く棒状、中鋒つまり、説明書はこれを彼の造込みの見どころとする。

この名をめぐる中心の問いは代の別である。説明書は同名二代を記し、共に近江守を受領、初代は承応・万治・寛文の年紀を、二代は延宝・元禄の年紀をみて、両者の活躍期はほぼ明らかとする。両者は別作風というより主として銘によって分かたれる。初代の鏨はコツコツとしてやや荒い感じがするのに対し、二代はおとなしく穏やかで、「守」「寺」の「寸」、「城」の「成」の字画の差が繰り返し見どころとされる。「守」「寺」は初代風、「城」は二代風という判別に迷う一刀を、説明書は全体の銘の調子から二代の初期銘とみたいとしつつ、確証なく後考を俟つとする。

新刀の中で正弘を分かつものは、彼自身の説明書に直に記される。説明書はその作風を諸工のうち最も長曽祢虎徹に近いと繰り返し述べ、承応の年紀もあって虎徹とほぼ同時代の人であり、その師は不明とする。その近さは作風に止まらない。彼の刀に山野家の截断金象嵌銘が多いことから、すなわち虎徹に縁の深い同じ截断の家ゆえに、説明書は実際の関係を推して「虎徹一門は法城寺一派と相当近い関係に」あったろうとする。その別は比較によるより彼自身の手、匂深い直刃に小沸むらなく厚くつき匂口の明るい点によって引くがよく、最上の刀において説明書は憚らずこれを認め、ある一刀を「正弘の本領が遺憾無く発揮された一口」と評する。

収集の観点では、正弘は封じられた名ではなく、得難からぬ上質の新刀の名である。藤代の極めは上作、刀剣図鑑の評価も中の上に位置する。国宝はなく、重要文化財もなく、その指定の記録は重要刀剣の級を通じ、初・二代の在銘刀が多くの審査回にわたって列し、典型の匂深い直刃の作を説明書は「同作中の優品」と称える。二口が皇室の所持と記録され、これが彼に記された唯一の伝来で、他の所蔵はおおむね伝わらない。指定刀の多くは伝えられて売買されぬゆえ、所在の知れた在銘の法城寺正弘が世に出ることは折々であり、辛抱強い収集家の手の届くところにある。山野家の截断銘を添えた健全な初代作こそ、その質と虎徹への近さが最も直に感じ取られる姿である。

鑑定

説明書自身が引く同名二代の問いに沿って読む一人の法城寺の手:初代の匂深い直刃に小沸むらなく厚くつき匂口明るい刀、すなわち典型・最上手で虎徹に最も近い作と、二代のより穏やかな直刃調の互の目とを対置し、両者は別作風というより主として銘の鏨使いによって分かたれる

法城寺正弘は法城寺一門の筆頭の上手で、本国を但馬国法城寺とし、古刀の法城寺国光の末裔と伝え、のちに江戸に移住して一門大いに栄え、貞国・吉次らの上手を輩出した新刀の刀工である。姓を滝川と称し近江守を受領、説明書は同名二代を立て、初代は承応・万治・寛文の年紀を、二代は延宝・元禄の年紀をみて、両者の活躍期はほぼ明らかとする。その典型は寛文新刀の刀で、身幅尋常ないしやや広め、鎬低く、元先の幅差つき、反り浅く棒状、中鋒つまり、鍛えは小板目肌よくつみ地沸微塵に厚くつき地景細かに入り、これに直刃を基調として小互の目・互の目が連れて交じり、足よく入り、匂深く小沸むらなく均等に厚くつき、細かに金筋・砂流しかかり、匂口明るく、帽子は直ぐに小丸、掃きかけて長く返る。説明書はその作風を諸工のうち最も長曽祢虎徹に近いと繰り返し評し、山野家の截断金象嵌銘が多いことから、法城寺一派と虎徹一門とが相当近い関係にあったろうと推する。

鑑定の決め手

新刀一般の乱れ刃の趨勢にはない特徴

作風の変遷

初代の在銘刀(典型・最上手)

在銘刀には独特の書体の長銘を切り(ほぼ各作)、山野家の截断金象嵌を伴うことが多く、初代の極めを支える作の属性である

本工の最上の記録は、承応より寛文に至る初代の在銘刀で、生ぶ茎に長銘を切り、典型の寛文新刀の体配を示す。鎬造・庵棟、身幅尋常ないしやや広め、鎬低く、元先の幅差一際目立ち、反り浅く棒状、中鋒つまる。地鉄は小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに頻りに入り、かね明るい。これに直刃を基調とし、広直刃となることも多く、小互の目・互の目が連れて交じり、互の目足頻りに入り、匂深く小沸むらなく均等によくつき、細かに金筋・砂流しかかり、匂口明るく、焼頭に処々小さな湯走り状を交え、二重刃をまま交える。帽子は直ぐに小丸、掃きかけて深く長く返る。これらの刀には山野家の截断金象嵌銘を伴うものが多く業物であることを示し、説明書はこれを諸工のうち最も長曽祢虎徹に近い作と評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

二代の在銘刀(延宝〜元禄、銘の鏨で見分ける)

初代との見分けは主として銘による:穏やかな二代の鏨と「守」「寺」「城」の字画の差であり、作風そのものではない

二代は延宝・元禄の年紀をみて、同派の作域の内にある。小板目つみ地沸つく地に直刃調の互の目を交え、足入り、匂深く小沸つき、帽子は丸く返るなど、常の同派の作に見る通りである。説明書は、二代を初代から見分けるのは別作風というより主として銘によるとし、初代の銘はコツコツとしてやや荒い感じがするのに対し二代はおとなしく穏やかで、「守」「寺」「城」の字画の差が繰り返し挙げられる見どころとする。説明書はまた、「守」「寺」は初代風だが「城」は二代風という判別に迷う一刀を挙げ、全体の銘の調子から二代の初期銘とみたいが確証なく後考を俟つとする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は同名二代を挙げ、共に近江守を受領、初代は承応・万治・寛文の年紀を、二代は延宝・元禄の年紀をみるとし、両者は主として銘によって分かれ、初代の鏨はやや荒く二代は穏やかで、「守」「寺」の「寸」、「城」の「成」の字画の差を繰り返し見どころとする。

説明書は正弘の作風が諸工のうち最も長曽祢虎徹に近いことを繰り返し述べ、その刀に山野家の截断金象嵌銘の多いことを観て、法城寺一派と虎徹一門との相当近い関係を推し、なお師は不明とする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物2
特別重要刀剣—
重要刀剣25

名工ランク

0.13 (指定作品27点)

刀工の上位15%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Masahiro

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録2件

刀工の上位68%

素点:1.92 / 10

刀姿

評価作品27点の分布

銘

評価作品27点の銘の種類

販売中

系譜

Masahiro
弟子(3名)
  1. 1.吉次Yoshitsugu1 販売中6指定
  2. 2.正照Masateru5指定
  3. 3.正弘Masahiro1 販売中1指定

Hojoji派

Hojoji派の他の刀工

  1. 1.國光Kunimitsu23指定
  2. 2.貞國Sadakuni8指定
  3. 3.吉次Yoshitsugu1 販売中6指定
  4. 4.正照Masateru5指定
  5. 5.永國Nagakuni1 販売中4指定
  6. 6.國正Kunimasa4指定
  7. 7.國照Kuniteru2指定
  8. 8.正弘Masahiro1 販売中1指定
  9. 9.貞國Sadakuni1指定
  10. 10.正則Hojoji Hashi Masanori1 販売中2指定