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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 法城寺
  3. 國光

Hojoji Kunimitsu

國光

特重
巻 15, 番 29 · 短刀

Hojoji Kunimitsu

國光

評価作品23点

国但馬時代Teiwa (1345–1350)時代区分南北朝流派Hojoji伝法相州伝代1st藤代Jo-jo saku刀工大鑑700(上位17%)種別刀工コードKUN550
2重要文化財
3重要美術品
5特別重要刀剣13重要刀剣

概要

法城寺は但馬国の地名である。南北朝時代この地に「薙刀の名手国光」が在住したことから、国光のことを法城寺と呼び習わしていると説明書は繰り返し記す。「古来薙刀の名手として著名である」一方、有銘の太刀・薙刀は一口も現存せず、在銘作は僅少で短刀と平造脇指に限られ、その盛名を担う薙刀および薙刀直しの刀・脇指はことごとく無銘極めである。銘鑑では国光に初・二代を挙げ、初代を貞治(1362-68)、二代を応永とし、貞治年紀の作を載せるという。

無銘物について説明書の与える鑑定式は二段である。華やかな丁子乱れを焼いて「一見、備前一文字に見紛うほどのもの」でありながら、「地刃の沸が一段と強く、大模様の鍛えに地景が入り、さかんに肌立ち、刃中に金筋・砂流し等を頻りにあしらった作域」によって備前から分かたれる。体配は元先の幅差少なく、鎬地の肉を削いで重ね薄く、大鋒となる南北朝薙刀のそれであり、刃文は丁子乱れに互の目を交え、足・葉よく入り、匂深く沸厚くつき、烈しい口には飛焼・棟焼も交じる。帽子は乱れ込んで強く掃きかけ焼詰めとなるが、これは「後世に棟を磨つたが為である」と注される。

地鉄は板目に大板目・流れ肌を交えて大模様に肌立ち、地沸厚くつき、地景入り、乱れ映りが立つが、鮮明な口は少なく淡い口が多い。その淡さこそ見どころで、重要刀剣の一口は「地沸のよくついた地鉄で映りの弱い点、小沸のよくついた刃文などに但州法城寺の見どころがある」と記し、別の一口は「備前物に似て、異なるところは、互の目に丁子を交じえて、沸出来の刃文を焼き、更に砂流しの激しい点にある」と明言する。同じ極めの中に浅いのたれ調の静かな手や、匂口の締まった匂本位の手のあることも説明書自身が認めている。

在銘作は趣を全く異にし、説明書は在銘の一口ごとに「無銘極めのものとはその作風に隔たりが見られる」と説き直す。寸延びて内反りのつく平造短刀で、生ぶ茎の目釘孔下中央に太鏨大振りの「但州住国光」五字銘を切るのが通例であり、指裏に「国光」二字銘を切った一口は馬手指として使用されたものか、「極めて珍しい」とされる。現存の在銘作に華やかな丁子はなく、細直刃・中直刃に二重刃・三重刃をあしらい白け映りの立つ直刃の手と、小のたれに互の目を交え荒沸交じりに砂流しさかんにかかり匂口の沈む手とに分かれ、梵字・腰樋を彫る口が複数ある。しかし秋元家伝来の短刀を仔細に見れば、大模様に肌立った鍛えや地刃の顕著な働き、沈みごころの匂口に「一脈、無銘極めの出来口と相通じるものがある」とされ、この観察が両様を一人の工に繋ぐ。

系譜については、古来「相州貞宗の三哲の一人」に数える伝を、説明書は引くたびに退ける。「多くの疑問があり、俄かに賛成出来ない」「妥当を欠く」「もとより不当である」とし、一口は「むしろ備前物の影響が強い」と結ぶ。本間順治の重要美術品談は、一括四振りの薙刀直しを「一見全く同作と鑑せられるもので、初代但州国光である」とし、この手の刃文は在銘作に殆ど見当たらず、二代と思われるものに僅か二振りを経眼したのみと添える。無銘物には代々の本阿弥の極めが付き、本阿弥光温の金象嵌、本阿弥光忠の手と思われる四字の金象嵌、指裏の朱書がそれぞれ伝わるが、いずれも鑑定家の極め銘であって在銘ではない。

藤代の位列は上々作。公の指定は二十三口を数え、重要文化財二口、特別重要刀剣五口、重要刀剣十三口、重要美術品三口、うち在銘は五口にとどまる。伝来は六口に録される。秋元家伝来の短刀は『光山押形』に「徳松様」と注され、五代将軍綱吉が嗣子徳松に贈り、徳松早世の後の元禄十一年、東叡山中堂造営を承った秋元喬知が拝領して館林秋元家に伝来した。細直刃の短刀は大茶人小堀遠州が所持して後に加賀前田家に伝来し、別の前田家伝来の短刀の古鞘には本阿弥正三郎の「本阿弥法城寺」の名号が記される。所在の知られるものは出石神社・大多喜城博物館・黒川古文化研究所等に蔵され、重要文化財の二口は永く公けの財として伝わる。蒐集家が現実に出会い得るのは特別重要・重要の級、就中薙刀直しの刀・脇指であって市に現れることは稀であり、在銘の短刀に出会うことは一層稀である。

鑑定

説明自身がほぼ毎口に引く二様=無銘極めの手(薙刀・薙刀直しに一文字然とした華やかな丁子乱れ、沸強し)と在銘の手(短刀・平造脇指に限られ、直刃か小のたれに互の目、匂口沈みごころ)。両者は大模様に肌立つ鍛え・沸・沈みごころの匂口で一脈通じると説かれ、初・二代の問題は銘鑑の記載のまま開いて示す

法城寺国光、いわゆる但州国光は南北朝期但馬国の大家である。法城寺は但馬国の地名で、この地に薙刀の名手国光が在住したことから、国光のことを法城寺と呼び習わしている。銘鑑では初代を貞治、二代を応永とし、古来相州貞宗三哲の一人に数える伝には、説明は一貫して疑義を呈し、むしろ備前物の影響が強いと読む。作風は判然と二様に分かれる。著名なのは無銘極めの一群、すなわち薙刀および薙刀直しの刀・脇指に、一見備前一文字に見紛うほどの華やかな丁子乱れを焼く手で、地刃の沸が一段と強く、大模様に肌立って流れる鍛えに地景を交え、刃中に金筋・砂流しが頻りにかかる点で備前物と分かたれる。これに対し有銘作は僅少で短刀と平造脇指に限られ、小沸出来の直刃や小のたれに互の目を交えた穏やかな出来を示し、無銘極めとの作風の隔たりが有銘作のたびに説き直される。

鑑定の決め手

二七口中一〇口が掲げる説明自身の鑑定式=無銘物は一文字に見紛い、沸で分かたれる。三人の国光の間では丁子の軸だけで名が決まる(自身41%、来国光1%、新藤五0%)

作品の67% ・ 来国光比 7.4倍

作品の59% ・ 福岡一文字吉平比 1.5倍

作品の19% ・ 福岡一文字吉平比 0.2倍

作風の変遷

無銘極めの手(薙刀・薙刀直しの華やかな丁子乱れ)

薙刀という作種に結ばれる。二七口中一九口がこの手で、金象嵌極めの珍しい本造の刀一口を除き、すべて薙刀または薙刀直しである。有銘の薙刀は現存せず、この作風は専ら極めとして立つ

盛名の主流。元先の幅差少なく重ね薄く大鋒となる南北朝薙刀の体配で、磨上げて刀・脇指に直される。鍛えは板目に大板目・流れ肌を交えて大模様に肌立ち、地沸厚く、地景入り、乱れ映りが立つ(鮮明な口と淡い口がある)。刃文は丁子乱れに互の目を交え、足・葉よく入り、匂深く沸厚くつき、砂流し頻りにかかって金筋入り、出来の烈しい口には飛焼・棟焼も交じる。帽子は乱れ込んで強く掃きかけ焼詰めとなるが、これは薙刀直しの際に棟を磨ったためと説明は注する。同じ極めの中に浅いのたれや中直刃調を基調とする静かな一筋があり、また匂本位で匂口が締まり砂流しの目立たない手もあると説明自身が認める一口(重要刀剣)がある。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

在銘の手(僅少な短刀・平造脇指)

銘そのものに結ばれる。有銘作は短刀と平造脇指に限られ、通例、目釘孔下中央に太鏨大振りの「但州住国光」五字銘を切る。指裏に切った「国光」二字銘の一口(馬手指か)は極めて珍しいと記される

基準作の手。寸延びて内反りのつく平造短刀、生ぶ茎で先浅い栗尻。鍛えは極めの手と同じ鉄で、板目に杢・大板目が交じって大模様に肌立ち、地景が入るが、ここでは白け映りが立ち、かな色が黒味をおびる。現存の在銘作に華やかな丁子を焼いたものはなく、中直刃・細直刃に小足僅かに入り、物打より上に二重刃・三重刃がかかり、匂口締まりごころに小沸のつく直刃の手と、小のたれに互の目を交え、沸強く厚く荒沸を交え、砂流しさかんにかかり、匂口沈みごころとなる手とに分かれる。帽子は直ぐに小丸、返りを長く焼き下げるものが多い。梵字と腰樋を彫る口が複数ある。説明は在銘作のたびに無銘極めとの隔たりを説いた上で、大模様に肌立った鍛えの様相、地刃の顕著な働き、匂口の沈みごころが両様に一脈相通じると結ぶ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
直刃の手(遠州所持・前田家伝来の短刀など)— 細直刃・中直刃に二重刃・三重刃をあしらい、白け風の映りが立ち、匂口締まりごころとなる短刀。この手の特重二口は共に加賀前田家の伝来を負う
小のたれ・互の目の手(秋元家伝来の短刀など)— 小のたれに互の目を交え、沸強く荒沸を交えてむらづき、砂流しさかんにかかり、匂口沈みごころとなる手。地刃に野趣が感ぜられ、無銘極めの出来口との通路がここに求められる
研究

三哲の問題が定番の学術注記である。古来但州国光は相州貞宗の三哲の一人に数えられるが、説明はこれを繰り返し退ける。「これについては多くの疑問があり、俄かに賛成出来ない」「妥当を欠く」「もとより不当である」とし、一口の説明は「貞宗門説には大きな疑問があり、むしろ備前物の影響が強い」と記す。

代別は銘鑑の記載のまま示される。「銘鑑では、国光に初・二代を挙げ、初代を貞治、二代を応永としている」が近年の説明の定型の書き出しであり、初期の重要の説明は「南北朝期のものを初代として同銘二代乃至三代あるものの如く」と幅を許す。銘鑑は貞治年紀の作を挙げる。

在銘と無銘極めの間隙がこの派の中心的な極めの問題で、在銘作のたびに説き直される。有銘作は僅少で短刀と平造脇指に限られ、直刃や小のたれの穏やかな出来を示すのに対し、華やかな丁子は無銘極めにのみ存し、「無銘極めのものとはその作風に隔たりが見られる」と明記される。

本間順治の重美談が無銘極めの手を鑑識の側から錨止めする。一括四振りについて「一見全く同作と鑑せられるもので、初代但州国光である」とし、「この工の在銘の作には、この出来が殆ど見当らないが、二代の国光と思われるものに、僅かただ二振りの、この手の刃文を経眼している」と添える。

第四十九回重要の短刀が銘の上での異例である。「但州住国光」五字銘を通例とするなか、本作は太鏨の「国光」二字銘を、馬手指として使用されたものか指裏に切っており、「極めて珍しい」と記される。

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品3
御物—
特別重要刀剣5
重要刀剣13

名工ランク

0.58 (指定作品23点)

刀工の上位5%

伝来

伝来記録9件 の鑑定作品における Kunimitsu

伝来ランク

名家所蔵4点、伝来記録9件

刀工の上位21%

素点:2.08 / 10

刀姿

評価作品23点の分布

銘

評価作品23点の銘の種類

販売中

系譜

Kunimitsu
弟子(2名)
  1. 1.正弘Masahiro2 販売中27指定
  2. 2.國光Kunimitsu

Hojoji派

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  1. 1.正弘Masahiro2 販売中27指定
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  7. 7.正弘Masahiro1 販売中1指定
  8. 8.貞國Sadakuni1指定
  9. 9.國照Kuniteru2指定
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