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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 手掻
  3. 末手掻
  4. 包清

Tegai Kanekiyo

包清

重要
巻 20, 番 64 · 短刀

Tegai Kanekiyo

包清

評価作品3点

国大和時代Eikyo (1429–1441)時代区分室町流派Tegai伝法大和伝代5th刀工大鑑500(上位26%)種別刀工コードKAN83
3重要刀剣

概要

本コードで記録される四口の一つに、享禄二年(一五二九)の年紀をもち、大和国手搔住包清作と銘した刀がある。茎いっぱいに高く長銘を切るこの作は、本工を大和手掻派の中に明確に位置づける。手掻派は説明書が大和五派の中で最大の流派とする系で、東大寺の西の正門である転害門の外辺に一派が居住して作刀したことからこの名がおこったといわれる。包清は数代に継承された名で、伝えに初代包永の子を始めとし、銘鑑は嘉暦より天文まで同銘七代の継承を数える。本コードの手を説明書は、地刃の出来および銘振りより室町初期の応永頃に活躍した包清と見、その作はほとんどが磨上無銘の極めではなく在銘・生ぶの刀剣で知られる。

その手は華やかな乱れではなく、内から働きで動く大和の直刃である。板目、あるいは小板目つみが刃寄りに流れて柾ごころとなる地の上に、直刃調を焼いて小のたれ・連れた小互の目を交え、全体に手掻派の働きを敷く。説明書はある短刀を、直刃に小のたれや互の目を交え、刃縁にほつれ・打のけかかり、匂口締りごころに小沸つき金筋入るとし、これらの特色が「大和手掻派の作風をよく示している」と結ぶ。喰違刃、二段刃風、刃中に入る湯走りも同じ作域に属する。大模様ではなく、おだやかな焼刃に織り込まれた大和の細部に見どころのある、近くで読む焼刃である。

これらを読む地鉄が要である。板目はよく練れてつむが、刃寄りでは流れて肌が立ち、ある短刀では指表が肌立って流れ柾を交えると説明書は記す。地沸厚くつき地景入り、棟寄りに白っぽい映りが立つことがあって、一作では沸映りと、末期の年紀作では地に白らけ立つ白け映りと記される。帽子は手掻派の大和の結びに従い、多くは直ぐに先尖って掃きかけ、あるいは乱れ込んで尖り返り、返りはやや深いものもある。短刀には説明書がとくに挙げる彫物、表裏に掻く素剣を添え、「彫深く、力があり、大和物に見る特色あるものである」とする。

四口に同じ手を室町初期の三つの時点で読む。中核は応永期の在銘の短刀で、平造・三ッ棟、重ね厚く丈夫な造込みの尋常の姿、反りなく、直刃と素剣の大和の手が最も明らかである。これに身幅広い平造の脇指が並び、応永の姿を最も読みやすく示す。身幅やや広く、身幅の割に大きく寸延び、僅かに内反りつき、直刃調が浅く湾れごころを帯び、刃縁に断続的に二重刃が現われて、説明書はこれを光強く「刃縁に光の強い二重刃が断続的にきらめく」と記し、匂口は明るい。最も降るのが享禄二年紀の刀で、先反りつき中鋒延びる鎬造、板目肌に白らけ立ち、直刃調に互の目交じり小足入り、鑢目を鷹羽に切る。説明書はこれを鷹羽の鑢目等とともに「末手掻の特色をよく示したもの」と見、享禄の年紀を貴重とする。二字銘と手搔住の長銘は、その作域に同じ名跡が続くことを示す。

同派の中で本工を分かつものは、対比よりもその固有の見どころから引くのがよい。この応永の手はよく練れた板目を保ち、刃寄りでのみ流れて柾に傾き、連れた小互の目・喰違刃・光る二重刃にこそ見どころのある直刃を貫いて、大模様の乱れには出ない。南北朝の古い世代がより肌立ち沸を強くするのに対し、本工はおだやかな線を保って近くで読ませ、説明書は応永の姿と銘振りをもってその別を引く。説明書は身幅広い脇指を「室町初期手掻派の特色を顕現した典型作」とし、これが本コードの支える位置である。すなわち地刃健全な応永の末手掻を代表する手であり、大和五派が事実上この一派に絞られた頃に、手掻の大和の文法を保った工である。

収集の上では記録は小さく、すべて重要刀剣の格にとどまる。本工の刀剣四口は重要の指定を受け、国宝・重要文化財・特別重要はなく、大名伝来や所蔵機関の記録も伴わないため、著名な作の連なりよりも、僅かな指定作で知られる工というのが正直なところである。四口のうち二口が広く流通しうる重要の層にあり、これは折に触れ、根気をもって市場に現れる程度を意味し、容易に見つかるということではない。在銘の短刀、寸延びの脇指、年紀の刀が、本工の遺る姿である。在銘・年紀・生ぶの末手掻はそれ自体まれであり、ことに手搔住の長銘と年紀をもつ享禄の刀は、収集家がめったに出会わず、この派の定点として手元に置く類の作である。鎌倉の大名跡のようには遠くないが、記録の残る一口は、なお意図して探し当てる類の作である。

鑑定

末手掻の大和の一手を室町初期の作域に読む:柾ごころの板目に大和の働きを交えた直刃で彫深い素剣をもつ応永頃の在銘短刀の典型、匂口明るく光の強い二重刃のきらめく身幅広く寸延びた応永姿の脇指、そして享禄二年(一五二九)紀・鎬造で先反りつき白らけ立ち鷹羽鑢を切る、名跡が末室町まで続くことを示す最も降る刀

包清は大和手掻派の刀工で、説明書が大和五派の中で最大の流派とする系であり、東大寺の西の正門である転害門の外辺に一派が居住して作刀したことからこの名がおこったといわれる。同名は数代に継承され、銘鑑は嘉暦より天文まで同銘七代を数えるが、本コードは説明書が室町初期の応永頃に活躍したと見る末手掻の手である。作はほとんどが在銘・生ぶの刀剣で知られる。板目・小板目つみ、刃寄りに流れ肌・柾ごころとなる地に地沸厚くつき地景入り、時に白け映り・沸映りを伴う鍛えの上に、手掻派の大和の働きを交えた直刃調を焼く。小互の目を連れて交え、ほつれ・喰違刃・打のけ風の二重刃を伴い、小沸よくつき、金筋・湯走りかかる。帽子は直ぐに先尖って掃きかけ、あるいは乱れ込んで尖り返る。短刀には彫深く力のある素剣を掻き、これを説明書は大和物の特色とする。

鑑定の決め手

作品の75%

作品の25%

作品の25%

作品の75%

作風の変遷

応永の典型:在銘の短刀、柾ごころの板目に大和の直刃と彫深い素剣

本コードの中核は応永期の在銘・平造の短刀で、重ね厚く丈夫な造込みの尋常の姿、反りなく、説明書はこれに大和手掻派の作風をよく示すと見る。鍛えは板目、あるいは小板目つみが刃寄りに流れごころとなって柾を交え、地沸厚くつき地景入り、棟寄りに沸映りが立つこともある。その上に直刃調を焼いて小のたれ・連れた小互の目を交え、足入り、匂口締りごころに小沸よくつき、ほつれ・打のけ風の二重刃・喰違刃・湯走り・金筋と大和の働きが刃を動かす。帽子は直ぐに先尖って掃きかけ、あるいは乱れ込んで尖り返る。表裏に素剣を掻き、彫深く力があり、説明書はこれを大和物に見る特色とする。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目檜垣、二字銘あるいは大振の長銘を切る。説明書はこれらを出来がよく手掻の手をよく示す作とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

応永の寸延び脇指:身幅広く、匂口明るく光の強い二重刃

二字銘と応永姿に結びつく。身幅広く寸延びて僅かに内反りのつく姿と、匂口明るく光の強い二重刃を併せて応永頃の包清の手と見る

身幅広い平造の脇指一口、二字銘を切るものは、応永の姿を最も明らかに示す。身幅やや広く、身幅の割に大きく寸延び、僅かに内反りつく。地鉄は板目つみ、部分的に流れ肌を交え、地沸細かにつき地景入る。その上に直刃調が浅く湾れごころを帯び、刃縁に断続的に二重刃が現われ、光強くきらめき、匂口明るく締まりごころに小沸つき、金筋・砂流し僅かにかかる。帽子は表裏直ぐに小丸、返り寄ってやや深く返り、二重刃・掃きかけかかる。説明書は地刃の出来および銘振りより、これを応永頃に活躍した包清の作と見、室町初期手掻派の特色を顕現した典型作とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

享禄二年(一五二九)紀の刀:鎬造で先反りつき、白らけ立ち鷹羽鑢、末手掻

享禄二年(一五二九)紀の「手掻住」長銘に結びつく。先反りつき白らけ立ち鷹羽鑢を切る鎬造の刀の姿は、この末期・年紀作の一口に現れる

最も降る一口、鎬造の刀で「大和国手掻住包清作」の長銘を切り享禄二年(一五二九)の年紀をもつものは、名跡が末室町まで続くことを示す。先反りつき中鋒延び、銘高く切る。鍛えは板目肌に地沸つき白らけ立つ。刃文は直刃調に互の目交じり、小足入り小沸つく。帽子は直ぐに掃きかけて尖りごころに長く返る。鷹羽の鑢目等とともに、説明書はこれを末手掻の特色をよく示したものと見、地刃の出来よく、享禄の年紀も貴重とする。説明書は包清の名が初代包永の子を始めとして数代、室町時代に及ぶことを伝える。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は手掻派を東大寺の転害門の外辺に置き、大和五派の中で最大の流派とし、銘鑑は嘉暦より天文まで同銘七代の継承を数える。

説明書は地刃の出来および銘振りより、この手を応永頃に活躍した包清と見、同系の中で南北朝の手掻とも享禄の末期作とも区別する。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣3

名工ランク

0.01 (指定作品3点)

刀工の上位33%

刀姿

評価作品3点の分布

銘

評価作品3点の銘の種類

販売中

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