武鑑散唐草図鐔 無銘(埋忠) -Mumei (Umetada)- 縦 81.5ミリ 横 81.4ミリ 切羽台厚 3.75ミリ 重さ130.5グラム 桃山時代末期~江戸初期(慶長頃・1596~1615) The end of Momoyama period to the early Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代末から江戸初期に京都で活躍した刀工・刀装金工の一派で、祖とされる埋忠明寿は刀剣の研磨、刀身彫物、刀装具製作に優れた名工として知られています。鉄地に象嵌や彫刻を巧みに組み合わせた格調高い作風を確立し、後世の京金工に大きな影響を与えました。 本作は、丸形の鉄磨地を基調とし、武鑑を散らす意匠に金銀平象嵌を巧みに施しています。武鑑は武家の格式や家格を示す家紋帳を表し、各所に配された家紋が格調高い趣を醸し出しています。 桔梗門を陰小透とし、周囲には金銀象嵌による優美な唐草を添えています。また、松皮菱に左一つ巴紋を四分一で嵌め込み、控えめな装飾でありながら、鉄地の落ち着いた風合いと金銀象嵌との対比が美しく、埋忠らしい洗練された意匠感覚が随所に窺えます。 武鑑は武家社会の秩序や家格を象徴する吉祥性を備えた題材であり、そこへ桜花と唐草を組み合わせることで、武運長久と家門繁栄への願いが込められています。簡潔な構成の中に高度な象嵌技術と優れた意匠を凝縮した本作は、桃山から江戸初期にかけての埋忠金工の美意識をよく伝える作品であり、資料的・美術的価値の高い一枚です。








埋忠派
桃山
無銘
保存 (NBTHK)
新刀 · Kyoto
現在52点販売中
埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
武鑑散唐草図鐔 無銘(埋忠) -Mumei (Umetada)- 縦 81.5ミリ 横 81.4ミリ 切羽台厚 3.75ミリ 重さ130.5グラム 桃山時代末期~江戸初期(慶長頃・1596~1615) The end of Momoyama period to the early Edo period 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 埋忠は桃山時代末から江戸初期に京都で活躍した刀工・刀装金工の一派で、祖とされる埋忠明寿は刀剣の研磨、刀身彫物、刀装具製作に優れた名工として知られています。鉄地に象嵌や彫刻を巧みに組み合わせた格調高い作風を確立し、後世の京金工に大きな影響を与えました。 本作は、丸形の鉄磨地を基調とし、武鑑を散らす意匠に金銀平象嵌を巧みに施しています。武鑑は武家の格式や家格を示す家紋帳を表し、各所に配された家紋が格調高い趣を醸し出しています。 桔梗門を陰小透とし、周囲には金銀象嵌による優美な唐草を添えています。また、松皮菱に左一つ巴紋を四分一で嵌め込み、控えめな装飾でありながら、鉄地の落ち着いた風合いと金銀象嵌との対比が美しく、埋忠らしい洗練された意匠感覚が随所に窺えます。 武鑑は武家社会の秩序や家格を象徴する吉祥性を備えた題材であり、そこへ桜花と唐草を組み合わせることで、武運長久と家門繁栄への願いが込められています。簡潔な構成の中に高度な象嵌技術と優れた意匠を凝縮した本作は、桃山から江戸初期にかけての埋忠金工の美意識をよく伝える作品であり、資料的・美術的価値の高い一枚です。








埋忠派
桃山
無銘
保存 (NBTHK)
新刀 · Kyoto
現在52点販売中
埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。