説明

時代 : 江戸後期 国 : 武蔵国 出羽国 証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具 鑑定書 材質 : 四分一磨地 甲鋤毛彫 金銀平象嵌 長さ : 96.2mm 幅 : 14.1mm 厚さ : 4.5mm Period : Late Edo Country : Musashi and Dewa Paper : NBTHK Tokubetsu Hozon Paper Length : 96.2mm Width : 14.1mm thickness : 4.5mm 船田一琴は文化9年(1812)に出羽国庄内五日町に生まれました。17歳の時に後藤一乗の弟子となり、後に師名の一字を許されて一琴と名乗り、江戸で開業し、故郷庄内酒井藩のお抱え工になりました。江戸と庄内を往復し子弟を養成し活躍し、名品を多数残しました。一琴は一乗の高弟で、高彫色絵と片切彫の作があり、特に四君子図は一乗に迫る作品があります。 本作は四分一地に富士山と梅樹を甲鋤毛彫(こうすきけぼり)の技法で表し、さらに金銀の平象嵌を施したもので、彼が最も得意とした彫法の作品です。梅樹の幹の甲鋤彫が他の毛彫と異なっているところにこの作品の見どころがあります。また富士山にかかる霞を象嵌で表現しているところがなんとも素晴らしい一品です。

小柄 船田一琴(花押) 富岳梅樹図 / Kozuka Funada Ikkin (Kao)
売切れ
Tokuho売切れ

小柄 船田一琴(花押) 富岳梅樹図 / Kozuka Funada Ikkin (Kao)

小柄

売却済

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仕様

長さ

9.62 cm

作者について

Ichijo Ikkin一琴

2 特別重要刀剣9 重要刀剣

船田一琴は、出羽庄内(現在の山形県鶴岡市)の出身。岩本寛利門である船田寛常の子として文化九年(1802)に生まれる。幼くして父と死別し、母の再婚により熊谷義信に養われ、後に江戸に出て熊谷義之に学んだ。文政十一年(1828)には後藤一乗に入門、今井永武、橋本一至、中川一匠、和田一真らと共に一乗門下の「五虎」と称せられた。天保五年(1834)に江戸に門戸を開き、やがて庄内藩酒井家の抱え工となり、文久三年(1863)に五十二歳で没した。同時代の刀工との関係については、橋本一至との合作が現存する。 一琴の作風は、高彫、片切彫共に上手であるが、特に甲鋤彫においては他の追随を許さず、師の一乗もその力量を認めたという。作域は広く、龍、四君子、和合神など多様な題材を手がけている。地金は赤銅魚子地を多用し、金、銀による平象嵌を効果的に用いる。鏨の働きが躍如としており、角、頬、足に三角タガネを効果的に用いる点も特徴として挙げられる。作風は師である後藤一乗に迫るものがあり、後藤家の古作に範をとった作品も多く見られる。 一琴の作品は、「肉置が豊かで力感に溢れ」、「深浅自在の甲鋤彫が見事」と評される。師である一乗をして「甲鋤彫は我が及ばざるところである」と嘆じしめたという逸話も残る。その作は「入念の作」であり、「力と技量に溢れた作品」として高く評価されている。後藤一乗門第一の技術を示す刀工として、後藤家の伝統を継承しつつ、独自の作風を確立した。

刀剣商

勝武堂

shoubudou.co.jp

売切れ