説明

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.23 古備前物を代表する名工、正恒の作と個銘極めをされた重要刀剣指定作品。正恒は友成と並んで古備前物の双璧をなす刀工として著名で、同派の中でも在銘作が群を抜いて多く残されており、5点の国宝を筆頭に重要文化財が13点、重要美術品が15点と破格の評価を受けている最高位の名工である。正恒の見所としては、地鉄の精錬・清涼さ、刃文の垢抜けて精錬された点が挙げられるが、本作はまさに地鉄、小板目肌がよくつんで練れ、そこに地沸や地景の細かい働きが看取され、潤いがあって精美な肌合いを示し、刃文も腰元には小乱れ、小互の目を焼き、上半にかけては抜群に明るく冴えた広直刃を焼き、美しく小丸に返るなど同行の特色を良く示している。特筆すべきは物打ちから帽子にかけての健全さで、ほとんど研ぎ減りなく残された素晴らしく健全な体は国宝、重要文化財など同作の指定品を見るかのごとくに格調高い。大きく磨上げられて2尺2寸という長さになっているのは戦時中に軍刀に用いられたためかとも思われ、これだけの名刀を軍刀として腰に据えることが出来たのは余程の名家であったと推察される。(戦時中は各家所蔵の刀剣を軍刀に仕立てて佩刀したため、宮家などでは御物の三条吉家や一文字在銘の太刀を磨上げて用いられた例が見られる。)

古刀 鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.23 NO.733 銘文:無銘(古備前正恒)
売切れ
Jūyō売切れ

古刀 鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀剣[N.B.T.H.K]Juyo Token No.23 NO.733 銘文:無銘(古備前正恒)

太刀

売却済

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仕様

長さ

68 cm

反り

1.4 cm

元幅

2.5 cm

先幅

1.7 cm

作者について

Ko-Bizen Masatsune正恒

5 国宝15 重要文化財10 重要美術品2 御物12 特別重要刀剣22 重要刀剣

説明は正恒を、友成と共に「友成と並ぶ古備前物の代表的刀工」とし、両者を併せて同派の双璧に数える。古来、その名には三代或はそれ以上に代があると伝え、平安時代末期より鎌倉時代にかけて活躍したと記すので、「正恒」とは一人の工というよりひとつの名跡を指す。その名跡について、説明はひとつの判断に立ち返る。すなわち古備前の中でも「有銘作が最も多く」遺存し、しかもその作全体にわたって出来に「出来に叢がない」ということである。 説明が最も丹念に量るのは、友成との比較である。従来の評のとおり、太刀姿では手弱女ぶりを示す優美な点において友成が優り、*刃文*の古調さでもやや友成に及ばぬが、*地鉄*の精緻・精良さでは正恒に軍配が上がる、と説明は記す。焼刃でも、と同じ説明は言う、正恒は友成に比して技巧味が増す傾きがあり、総じて「総体に垢抜けて洗練された」ものが正恒の作に多い。*銘*についても説明は注し、友成が時折「備前国友成」などの長銘を切るのに対し、正恒は「銘は常に二字」に限り、棒樋その他の彫物はあまり見ない。 説明がその最も確かな見どころとして立ち返るのは*映り*である。友成の*映り*が比較的目立たぬのに対し、と同じ説明は観じる、正恒のそれはかなり鮮明に見られるものがあり、ある*太刀*については「地斑映りが鮮明に立ち」と評する。鍛えはよく錬れた*板目*に*杢目*を交え、*地沸*よくつき、*地景*細かに入り、古備前の鋼に特有の*地斑*を織り交ぜ、その上に*乱れ映り*あるいは*地斑映り*が際立って立つと描かれる。これこそ正恒の*鍛え*が定評を得る所以であり、些かも緩みなく示されると説明は記す。 その*地鉄*の上に、説明は*直刃*を基調とした刃を描き、*小乱れ*・*小丁子*、時に*小互の目*を交え、*足*・*葉*よく入り、*小沸*厚くつき、処々*金筋*・*砂流し*かかり、*匂口*明るく冴えるという。*帽子*は直ぐに*小丸*に丸く返る傾きがあり、友成より焼の深いものが多いと注す。これらを併せて、説明はこれを「古様にして格調高い」出来口と呼び、古備前物の持ち味をよく表し、古香で味わいが深いと評する。*丁子*が常以上に目立つところでは、一段と新味が加わるともいう。姿態については、細身で反り深く*腰反り*高い*太刀*姿で、現存の多くは*磨上*ながらも時代の姿をよく留めると記す。 説明の量はその名を負う指定の重みに端的に現れる。藤代の極めで*最上作*である。まとめられたその現存作は、国宝五口・重要文化財十五口を帯び、なお特別重要刀剣十二口・重要刀剣二十二口を加え、特別重要刀剣と重要刀剣の両級を併せて三十四口を数える。遺るところはほとんど、説明が見どころとする二字の*銘*を負い、ここに数えた作では在銘二十一口に対し無銘一口に過ぎず、古備前期の常として年紀作は遺らないので、その手は刻された年ではなく作風によって定められる。 その作に録された来歴は、国を握った家々を経る。皇室をはじめ、尾張徳川家・前田家・伊達家・池田家・島津家・相馬家、また将軍綱吉の手を経た一口がある。白眉は今、東京国立博物館・徳川美術館・静嘉堂文庫・林原美術館・黒川古文化研究所・彦根城博物館に蔵され、九州国立博物館や伊勢神宮にも遺品がある。名跡が多作であったため、在銘の正恒は時に本気の収集家のもとに現れる、最初期在銘備前の試金石である。

刀剣商

飯田高遠堂

iidakoendo.com

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