古美濃 十二支図目貫 売約済 鑑定書:特別保存刀装具 室町時代に遡る、極めて希少かつ文化的な価値の高い金無垢の古美濃目貫です。 本作は中国伝来の十二支を題材とした非常に珍しい意匠で、左右それぞれの目貫に六体ずつ、一対で計十二の霊獣が精緻に彫り描かれており、東洋の暦における完全なサイクルを表現しています。 その作域は初期美濃彫りの伝統を色濃く反映しており、小柄な造形ながらも躍動感あふれる彫口と、生命力を感じさせる力強い立体感が特徴です。上質な金無垢の地鉄に施された表現は、後世の後藤家や江戸期の美濃彫りに見られる定型化された洗練とは一線を画す、古美濃特有の豪放さと素朴な力強さを兼ね備えています。 本作は、この時代の刀装具の通例通り「無銘」ではありますが、公益財団法人日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀装具」に指定されており、その真銘性と歴史的価値が公に証明されています。 保管状況も極めて良好で、正絹を敷いた特注の桐箱に収められており、大切に伝世してきたことが伺えます。 金無垢の古美濃目貫というだけでも希少ですが、十二支が全て揃った作例は滅多に市場に出ることはありません。初期刀装具や、意匠にこだわりのある愛好家の方にとって、まさに垂涎の逸品と言えるでしょう。






古美濃派
Koto
美濃
無銘
特別保存 (NBTHK)
金工 · 美濃
現在28点販売中
古美濃派は、室町時代中期から桃山時代にかけて活躍した装剣金工の一派である。後藤家とほぼ同時期に発生したとされるが、後藤家が初代祐乗以来足利将軍家に仕えたのに対し、古美濃は在野にあって、王城の文化圏を中心に独自の活動を展開した。技術的には古金工の流れを汲むものの、やがて室町時代中期に古美濃と後藤家が枝分かれし、それぞれ独特の様式を確立した。その作域は室町時代中期から桃山時代にかけて極めて長く、時代による作風の幅も広い。 古美濃の作風は、「美濃の深彫」と称される力強い彫法に特色がある。鐔・笄・小柄においては、文様の彫口が切り立ち、鋤下高肉彫による立体的な表現が際立つ。目貫の場合は、薄い地金を高低激しく彫り込み、透しの抜けが多く、打ち出しやへし込みを駆使して躍動感溢れる造形を展開する。地は赤銅魚子地や山銅魚子地を用い、金銀のうっとり色絵や象嵌色絵を施して装飾性を高める。画題は主として秋野に咲き乱れる草花を情趣豊かに表すものが多く、萩・女郎花・菊・桔梗などの秋草図が代表的である。その他、葡萄・松樹・貝尽し・藻貝・牡丹獅子・龍などが好まれ、特に美濃龍は後藤家の龍と異なり、胴体が締まり、透しが多く、宝珠を横掴みにする独特の表現で知られる。 古美濃の伝承作品は、鐔・笄・小柄・目貫などの刀装具に及ぶ。笄は細造りで棹も長く、生ぶのままの姿を保つものが多く、耳掻・蕨手・木瓜形の形状は古美濃笄の典型とされる。小柄には笄から直されたものも散見され、これらは江戸期に入ってからの工作と考えられる。目貫は金無垢地を用い、容彫で透しを多く配し、根なしや二陽根の形式で薄手に仕上げるものが特徴的である。鐔においては、木瓜形・竪丸形・菊花形など変化に富んだ形状を採り、両櫃孔の形も古格を示して力強い。文様は画面全体に鶴翼状に展開し、梅・桜・菊・葡萄・秋草などを配し、時に波頭や流水を交えて躍動飛躍の気運を盛り上げる。金うっとりの手際もよく、金の露色絵を全面に散らして装飾効果を更に豊かにしている。その清廉な雅趣と堂々とした格調は、桃山の豪快な気風を歌い、古美濃派が装剣金工の世界に吹き込んだ新風を今に伝えている。
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト古美濃 十二支図目貫 売約済 鑑定書:特別保存刀装具 室町時代に遡る、極めて希少かつ文化的な価値の高い金無垢の古美濃目貫です。 本作は中国伝来の十二支を題材とした非常に珍しい意匠で、左右それぞれの目貫に六体ずつ、一対で計十二の霊獣が精緻に彫り描かれており、東洋の暦における完全なサイクルを表現しています。 その作域は初期美濃彫りの伝統を色濃く反映しており、小柄な造形ながらも躍動感あふれる彫口と、生命力を感じさせる力強い立体感が特徴です。上質な金無垢の地鉄に施された表現は、後世の後藤家や江戸期の美濃彫りに見られる定型化された洗練とは一線を画す、古美濃特有の豪放さと素朴な力強さを兼ね備えています。 本作は、この時代の刀装具の通例通り「無銘」ではありますが、公益財団法人日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀装具」に指定されており、その真銘性と歴史的価値が公に証明されています。 保管状況も極めて良好で、正絹を敷いた特注の桐箱に収められており、大切に伝世してきたことが伺えます。 金無垢の古美濃目貫というだけでも希少ですが、十二支が全て揃った作例は滅多に市場に出ることはありません。初期刀装具や、意匠にこだわりのある愛好家の方にとって、まさに垂涎の逸品と言えるでしょう。






古美濃派
Koto
美濃
無銘
特別保存 (NBTHK)
金工 · 美濃
現在28点販売中
古美濃派は、室町時代中期から桃山時代にかけて活躍した装剣金工の一派である。後藤家とほぼ同時期に発生したとされるが、後藤家が初代祐乗以来足利将軍家に仕えたのに対し、古美濃は在野にあって、王城の文化圏を中心に独自の活動を展開した。技術的には古金工の流れを汲むものの、やがて室町時代中期に古美濃と後藤家が枝分かれし、それぞれ独特の様式を確立した。その作域は室町時代中期から桃山時代にかけて極めて長く、時代による作風の幅も広い。 古美濃の作風は、「美濃の深彫」と称される力強い彫法に特色がある。鐔・笄・小柄においては、文様の彫口が切り立ち、鋤下高肉彫による立体的な表現が際立つ。目貫の場合は、薄い地金を高低激しく彫り込み、透しの抜けが多く、打ち出しやへし込みを駆使して躍動感溢れる造形を展開する。地は赤銅魚子地や山銅魚子地を用い、金銀のうっとり色絵や象嵌色絵を施して装飾性を高める。画題は主として秋野に咲き乱れる草花を情趣豊かに表すものが多く、萩・女郎花・菊・桔梗などの秋草図が代表的である。その他、葡萄・松樹・貝尽し・藻貝・牡丹獅子・龍などが好まれ、特に美濃龍は後藤家の龍と異なり、胴体が締まり、透しが多く、宝珠を横掴みにする独特の表現で知られる。 古美濃の伝承作品は、鐔・笄・小柄・目貫などの刀装具に及ぶ。笄は細造りで棹も長く、生ぶのままの姿を保つものが多く、耳掻・蕨手・木瓜形の形状は古美濃笄の典型とされる。小柄には笄から直されたものも散見され、これらは江戸期に入ってからの工作と考えられる。目貫は金無垢地を用い、容彫で透しを多く配し、根なしや二陽根の形式で薄手に仕上げるものが特徴的である。鐔においては、木瓜形・竪丸形・菊花形など変化に富んだ形状を採り、両櫃孔の形も古格を示して力強い。文様は画面全体に鶴翼状に展開し、梅・桜・菊・葡萄・秋草などを配し、時に波頭や流水を交えて躍動飛躍の気運を盛り上げる。金うっとりの手際もよく、金の露色絵を全面に散らして装飾効果を更に豊かにしている。その清廉な雅趣と堂々とした格調は、桃山の豪快な気風を歌い、古美濃派が装剣金工の世界に吹き込んだ新風を今に伝えている。
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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