説明

赤銅魚子地竪丸形 高彫色絵 両櫃孔 金覆輪耳 加賀後藤とは、前田利家の子利長が百万石をもって領した加賀に花開いた、京よりも華やかで艶やかな加賀金工一門のことです。 始めは、加賀藩の彫金、財務を担う金工として利長候に招かれた後藤顕乗、覚乗に始まり、その弟子達が扶持を得て加賀藩に仕え、加賀金工界を担い発展させたと考えられます。加賀後藤は、加賀百万石に支えられ良質な素材を用い、後藤家の技法を継承しながらも、その意匠は後藤家に比べて自由で、煌びやかな作が多く残されています。 この鍔も上質な赤銅を丁寧な魚子地に仕上げ、表情豊かに高彫された人物、松の木、錦の御旗、装束の象嵌色絵に至るまで実に細やかで見事に描かれています。 尚武の節句の物語に順ずれば、御旗の下には神功皇后、嬰児を抱いた老武者は武内宿禰、抱かれた子は後の応神天皇とういことになります。 鍔裏も手を抜くことなく武者を二人描き、相当な技量の持ち主の作と思われます。 大ぶりであること、人物の見事な彫技、美しく上手な象嵌技術、これほどの作が無銘とは、恐らく前田家に納められたものでしょう。 専用落とし桐箱入り

鍔:三韓征伐陣中図 Tsuba:Sankan Seibatsu Jinchu Zu
売切れ
Tokuho売切れ

鍔:三韓征伐陣中図 Tsuba:Sankan Seibatsu Jinchu Zu

売却済

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流派

Kaga Goto

時代

Edo

流派について

Ko-Goto School古後藤派

36 重要刀剣

古後藤とは、室町時代の初代祐乗から桃山時代の五代徳乗に至るまでの後藤家作品のうち、個々の作者名を特定し得ないものを指す呼称である。後藤家は室町幕府御用を務めた金工の名家であり、祐乗以来、代々幕府の刀装具制作を独占した。古後藤の作品群は、後藤家確立期の様式的特徴を色濃く残しながらも、祐乗や宗乗、乗真といった歴代当主の個人様式とは微妙に異なる点を有するため、この呼称で区別される。古い時代における笄と目貫の揃いものや二所物は極めて少なく、古後藤極めの完存品は後藤家初期における制作実態を示す貴重な史料となっている。 技法的には赤銅魚子地を基調とし、高肉彫で意匠を豪快に立体的に表現する点に特色がある。金袋着色絵や金銀露象嵌、金うっとり色絵といった加飾技法を用いるが、後代の繊細な作風とは異なり、肉取が豊かで力強く、骨太な構成力を見せる。意匠は瓜、枇杷、柊、菊、鞭、馬具、双羊、韋駄天、瓢鮎図など多岐にわたり、文様風のものから絵画的表現まで幅広い。特に柊図や鯰図など厄除けや禅機画に由来する題材が目立ち、武家社会における象徴性と精神性を反映している。赤銅の漆黒の地色と金の色絵が時代を経て適度に剥落し、古色と雅味を湛えた独特の風情を生み出している。 古後藤の作品は、三代乗真の作風に近似するものが多いとされるが、耳掻きの首の立ち上がりや蕨手の処理、彫技の細部において微妙な差異が認められる。大振りで堂々とした姿や肉置の厚さは、主に室町期の打刀につけられた笄の特色であり、時代様式を如実に示している。保存状態の良好なものは、後藤家草創期における高い品格と確かな技術水準を今日に伝えており、後藤家が幕府御用として確立した様式の原点を知る上で欠くことのできない作品群である。竿の先が切られていない完全な形状を保つ笄は特に貴重とされ、後藤家伝来の掟物としての格式と伝統を窺わせる。

刀剣商

コレクション情報

samurai-nippon.net

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