説明

鉄地木瓜形地透 角耳小肉 両櫃孔 小柄櫃孔埋 図譜 「山吉は信家や法安などとほぼ時代を同じくして栄えた尾張鍔を代表する鍔工であり、元来は織田家の甲冑鍛冶とも言われている。 この鍔の銘文の如く「山坂吉兵へ」と切るのは元亀頃の人で同作中でも最も古調な作風を示し、以後数代続き、桜山吉と称されるのは寛文から元禄の人である。 この鍔の画題である車透図は尾張鍔が得意とするもので法安や信家、金山等に見られ、山吉銘にもいくつかの形の車透がある。本作は槌目仕立の鉄地に鉄骨をあらわして野趣をもり、地透のきりりとした線に戦国というきびしい時代に生まれた鍔という感を強くするのである。」 落とし桐箱入り こちらの商品の価格はお電話またはメールにてお問い合わせ下さい 商品番号:VT-029 鐔:車透図期 銘・山坂吉兵へ 第二十九回重要刀装具指定

鐔:車透図 Tsuba:Kuruma Sukashi Zu

鐔:車透図 Tsuba:Kuruma Sukashi Zu

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流派

Owari

時代

Tensho-Keicho (c. 1575-1615)

作者について

Yamakichi Yamakichibei山吉兵衛

13 重要刀剣

山吉兵(やまきちべえ)は、尾張鐔を代表する鐔工の一派である。初代については信家の門人説が流布しているが、師弟関係を立証する文献や作品の実見例はなく、むしろ法安作品との類似点が多く、関連性が指摘されている。作風から見て「山坂吉兵へ」と姓を略さずに銘を切るものが最も古く、以後数代にわたり名跡が継承されたと推測されている。「へ」は衛の略と解釈されている。作風や銘振りから、二代と鑑られる作も存在する。 山吉兵の作風は、堂々とした形状、良く鍛えられた地鉄、焼なましによって隆起した鉄骨が処々に表れる点に特徴がある。地鉄は槌目地や阿弥陀鑢地とし、鉄錆の色に赤味を帯びるものが多い。阿弥陀鑢は山吉兵の真骨頂とも言われ、二重に切ったような絶妙な出来栄えを示す。透かしの意匠としては、雁鎌透、車透、花透など、素朴なものが多く見られる。耳は打返耳や鋤残耳とし、鉄骨が頻りに現れる作もある。両櫃孔は鉛で埋められている場合が多い。 山吉兵の鐔は、当時流行した打刀拵にかけると一層引き立つと評される。その作は雅味があり、力強さを感じさせ、鉄鐔の美しさを誇るものとして評価が高い。手強い地鉄や打返耳、粒状に現れる鉄骨などが野趣を添え、武士道に通じる質素な美しさを持つとされる。阿弥陀鑢の出来栄えは特に評価が高く、「新古を通じて阿弥陀鑢では山吉兵に比肩するものはない」とまで評されている。甲冑師鐔や刀匠鐔といった古鐔の美を継承した雅味が、山吉兵の鐔の見どころとされる。

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