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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 下坂
  3. 康繼

Shimosaka Yasutsugu

康繼

重要
巻 62, 番 139 · 刀

Shimosaka Yasutsugu

康繼

評価作品8点

国武蔵時代Kanbun (1661–1673)時代区分江戸流派Shimosaka伝法Shinto代3rd師匠Yasutsugu藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードYAS976
8重要刀剣

概要

康継の江戸三代の現存する刀は、いずれも徳川の葵紋の下に同じ長銘を切る。茎の鍔元に葵紋をきり、その下に「康継以南蛮鉄於武州江戸作之」と、南蛮鉄を以て武州江戸に作るむねを刻む。説明書によれば、彼は二代康継の嫡子として生まれ、右馬助と称したという。父二代の歿した時わずか十七歳で、初代の三男四郎右衛門を三代に立てようとする一派があり、家督相続の争いがおこったが、結局右馬助が三代を継ぎ、叔父四郎右衛門は越前家を相続し、ここに下坂家は江戸と越前の両系に分れた。彼は寛文頃に作刀し、歿年は不明である。下坂の名は、家康より葵紋と康の一字を賜った初代に発する。

その手は、まず初・二代との対比に定まる。覇気に富んでやや荒々しい初・二代の出来に比べ、説明書は三代をおとなしくまとまったものとよみ、その刃を二様に整理する。前者は直刃を主調に浅くのたれをおびたもの、後者は小のたれに互の目を交え、時に頭の丸い互の目が連れて交じる乱れである。いずれの様にも小足が入り、匂深く、沸がよくつく。元に直ぐの焼出しを置くことが多く、これを説明書は初・二代に見られぬ同工の特色とし、当時の江戸物に近い作風とよむ。

鍛えは板目、しばしばよくつんだ小板目に杢・流れ肌を交え、時に肌立ちごころとなる。地沸は微塵に厚くつき、地景入り、かねは総じて黒みをおびる。帽子は直ぐに小丸、深く返り、時に先掃きかける。その深い返りを、説明書は祖父・父にあたる初・二代の手癖に直に結ぶ。第三十九回の一口には帽子に三品風の面影があるとし、黒みのある地鉄、沈みごころの匂口とあわせて、「三品風の面影があるところなどには、伝統的な越前物の特色」が表されるとよむ。

三代の持味は、二様を初・二代に照らすところに現れる。第三十六回の刀に、説明書は、初・二代に比して「鍛えがつまって綺麗であり」、刃は「匂口はむしろ明るいなど」と評し、三代を見分ける見どころを名ざす。第六十二回の刀はこの読みをさらに進め、匂口深く沸むらなくつくところを法城寺一派や馬徹等の江戸物に近いとし、当時の流行を取り入れた江戸三代の「持味があらわれた」一口とする。署名にも一貫した手癖があり、長銘の字が茎先にかけて次第に小さくなるさまを、説明書は「字体の大きさが茎先にかけて次第に小さくなるのが銘字の手癖」と記す。

彼は他流ではなく、終始その家系に照らして読まれる。最も早い第十七回の刀に、説明書は「あたかも法城寺一派の作を見るような感がある」と評し、同じ法城寺・馬徹との通いは第六十二回にも戻る。三代についての正直な評もまた同じ説明にある。現存作は比較的少なく、父祖に遠く及ばず、初・二代に頻りな刀身彫刻もまた殆んど稀となる。ゆえに彼の位置は革新者ではなく、下坂派の江戸の継承者にあり、家の直刃と小のたれの作風を保ちつつ、江戸物の綺麗な鍛えと明るい匂を作中に容れた工である。

作はいずれも重要刀剣の位にあり、現在八口を数え、それより上の指定はなく、藤代の評は上々作である。うち第二十三回の刀一口は、寛文七年十二月二十一日の年紀をもち、裏に山野勘十郎久英による金象嵌の截断銘を負う、江戸初期の試刀の風を伝えるものである。この八口に大名の伝来や所蔵機関の記載はなく、その来歴を明らかに辿る手がかりは乏しい。蒐集家が実際に出会いうるのは、述べた直刃あるいは小のたれの一口で、生ぶの茎に葵紋と、先へ細る南蛮鉄の長銘を切るものである。それが市に現れるのは折にふれてであって頻繁ではなく、家康の葵紋の下賜に発する下坂派の、より綺麗で明るい江戸の顔として、一手の出来以上に下坂の名の重みを帯びる。

鑑定

江戸三代下坂:よくつんだ板目に二様(直刃調と互の目交じり)、初・二代よりおとなしい作風

江戸三代康継は、二代康継の嫡子右馬助として生まれ、家康より葵紋と康の一字を賜った下坂派を継ぐ。現存作はいずれも、葵紋の下に南蛮鉄を以て武州江戸に作るむね大振りの長銘を切る。その手は初・二代の覇気に富んでやや荒々しい作風に比べておとなしく整い、よくつんだ板目に地沸厚く、直刃調に浅いのたれ・互の目を交えて匂深く沸むらなくつき、帽子は直ぐに小丸、深く返る。

鑑定の決め手

作品の100%

作品の88%

作品の50%

作品の25%

作風の変遷

直刃調の一様

直刃を主調に浅くのたれをおび、小足入り、匂深く沸よくつく、説明書のいう二様の前者である。よくつんだ板目、しばしば小板目に地沸厚く地景入り、元に直ぐの焼出しがまま見られる江戸風を示す。帽子は直ぐに小丸、深く返る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

互の目交じりの一様

二様の後者、小のたれに互の目を交えた穏やかな乱れで、時に頭の丸い互の目が連れて交じり、足入り、匂深く沸よくつき、細かに砂流しかかる。帽子は直ぐに小丸、時に先掃きかけ、深い返りは祖父・父にあたる初・二代の手癖を継ぐ。

刃文 Hamon
帽子 Bōshi

越前物の名残

確証はやや弱い

かねに黒みをおび、匂口沈みごころ、帽子に三品風の面影があるところなどは、説明書が伝統的な越前物の特色とよむ。板目に杢・流れ肌を交え肌立ちごころ、かねは黒みを帯びる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
匂口沈み
研究

説明書は、匂深く沸むらなくつくところを法城寺一派や江戸物に近いとよみ、当時の流行を取り入れた江戸三代の持味とする。現存作は比較的少なく、銘字が茎先にかけて次第に小さくなるのが手癖である。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣8

名工ランク

0.06 (指定作品8点)

刀工の上位21%

刀姿

評価作品8点の分布

銘

評価作品8点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Yasutsugu
Yasutsugu
弟子(5名)
  1. 1.康繼Yasutsugu1 販売中27指定
  2. 2.康繼Yasutsugu3 販売中8指定
  3. 3.繼平Tsuguhira2指定
  4. 4.康繼Yasutsugu1指定
  5. 5.康繼Yasutsugu

Shimosaka派

Shimosaka派の他の刀工

  1. 1.康繼Yasutsugu3 販売中74指定
  2. 2.康繼Yasutsugu1 販売中27指定
  3. 3.貞國Sadakuni11指定
  4. 4.重高Shigetaka3 販売中6指定
  5. 5.貞次Sadatsugu1 販売中5指定
  6. 6.國次Kunitsugu1 販売中1指定
  7. 7.國清Kunikiyo1指定
  8. 8.貞國Sadakuni2指定
  9. 9.繼平Tsuguhira2指定
  10. 10.康繼Yasutsugu1指定
  11. 11.國次Kunitsugu1指定
  12. 12.下坂八郎左衛門Shimosaka Hachirozaemon1指定