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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 当麻
  3. 友行

Taima Tomoyuki

友行

重要
巻 31, 番 32 · 剣

Taima Tomoyuki

友行

評価作品5点

国大和時代Koan (1278–1288)時代区分鎌倉流派Taima伝法大和伝代1st種別刀工コードTOM389
5重要刀剣

概要

友行の極めを帯びる現存五口のうち、完存して在銘なるは唯一、「当麻友行」と大振りの四字銘に切る平造の短刀である。説明はこれを、同工の有銘作の稀有なることゆえに「資料的にも頗る貴重」な作例と記す。友行は南北朝期の大和当麻派の刀工で、一派は当麻寺に隷属した一群の刀工であって祖を国行とし、鎌倉末期より南北朝、さらに室町期に亘って栄えた。一説に友行を国行の孫と伝える。一派の古さは、この系統を引くと伝える有俊の永仁六年紀の太刀によって明らかとされ、製作はこれより遡ると解される。友行その人について記録の確言するは手の稀少さである。すなわち「在銘作は稀有」であり、一派は「多くは無銘極め」として伝わる。

その作は当麻の手であって、遺例全体を貫く最も恒なる徴は帽子にある。直ぐに掃きかけ、多くは返らずに焼詰める。短刀に説明が用いる「掃きかけて焼詰め」の語は、太刀から大ぶりの刀、年紀ある剣に至るまで、いずれの作にも形を変えて現れる。静かな線の上に焼刃を組む。直刃を基調に浅くのたれ、小互の目・小丁子・二重刃・喰違刃を交え、刃縁にほつれがほぐれる。刃中の働きこそ評者の挙げる所である。当麻極めの中にあっても刃中の足・葉の働きが顕著で、刃沸厚く明るく冴え、金筋・砂流しが頻りに閃く。その豊富に輝く沸にこそ、在銘の短刀において「友行の力量を窺」い知ることができると説明は記す。

地鉄は大和の徴である。流れる板目を鍛え、刃寄りで柾に集まり、地鉄やや肌立ちて、地沸厚く、地景が入る。年紀ある剣では鍛えが締まり、「柾ごころよくつみ」、地沸細かにつく。優れた刀では同じ地鉄が肌立ちごころとなり沸映りを立てる――この映りは備前の乱れ映りでなく沸による反映であって、そこに「当麻派の特色が著し」く、地刃ともに最も顕著に現れると評者は判ずる。その刀の刃文は直刃調に小丁子・小互の目を交え、刃縁にほつれ・喰違刃・湯走りを現わし、匂口明るく冴える。

遺例は時代でなく造込みで分かれ、その分かれ方そのものが彼の伝わり方を語る。南北朝の刀は身幅広い作を大磨上げたもので、その極めは大きく延びた中鋒と最強の当麻の働きから論じられる。説明は、磨り上げの無銘刀に「個性を特別に看取し得ない」までも、「南北朝期の同派の傑作」たることに異論なしと率直に記すからである。これに対して、彼を定める少数の生ぶ在銘作が立つ。短刀は身幅広い平造で内反り、表に素剣、裏に菖蒲樋を彫る。剣は両鎬造で正中元年の年紀を帯び、表に二字銘、裏に年紀を切る。説明はこれを大和物の剣という課題の中に置き、有銘の大和の剣は少なく、元亨四年紀の重吉入道、尻懸の則真、手掻の包利その他を挙げるに留め、「大和物の剣については今後の研究」が俟たれると結ぶ。

系統の問題は明文で未決とされ、この点における記録の率直さこそ、資料の薄さをよく示している。友行の名は、説明によれば銘鑑に大和の千手院、あるいは当麻に見られ、初期の一説明は文和の年紀ある作もあるとする。年紀ある剣について評者は、大和物たること相違なきも、剣は総じて流派の特色が薄れるものとして、その精しき系統を今後に俟つ。その識別は他の大和諸派との対比よりも、自身の確かな見どころによって引かれるべきである。流れて柾がかる板目、直刃を基調に掃きかける帽子、明るく沸づく刃中の足・葉の顕著なる働き――これらが評者の読む当麻の徴であり、延びた刀においては友行その人の徴である。

友行の記録される作の悉くは民間の最高位の指定たる重要刀剣の五口に列し、これより上はなく、国宝も重要文化財も含まれない。大名家を貫く伝来の記録はなく、所蔵の機関も公の記録に名を留めない。これは、ほぼ無銘極めと一握りの在銘作によってのみ知られる刀工に相応しい。されば収集家が現に遭遇し得るは、その小さな指定の作――一派の長大な刀を磨り上げた刀・太刀、まず資料として貴ばれる在銘の短刀、金梨子地雲龍文三鈷柄剣拵を附す年紀ある剣――に限られる。かかる作は商われるより遥かに多く秘蔵され、ことに在銘の一口は、稀有の手を定めるものとして珍重されるがゆえに市場に現れることは稀で、現れれば大和物の一里塚たり得る。

鑑定

一様の当麻風を、遺例の造込みの別で読む。南北朝の大磨上無銘の刀は延びた鋒と当麻最強の働きから極めが論じられ、これを支える小ぶりの在銘の手――四字銘の短刀と年紀のある両鎬造の剣――では柾の鍛えと締まりごころの匂口が最も明らかで、系統の問題は明文で今後に俟たれる

当麻友行は大和当麻派の南北朝期の刀工で、当麻寺に隷属した一群の刀工の祖を国行とし、一説に友行をその孫と伝える。諸書は一致して在銘作の稀有なることを記し、現存の多くは大磨上無銘の刀(一部は太刀)として極められ、有銘の確かなものは短刀一口と年紀のある剣一口に限られて、その手を定める。作風は一派のもの、すなわち直刃を基調に浅くのたれ、刃寄り柾がかってやや肌立つ板目に、地沸厚く、地景入り、優品の刀には沸映りが立ち、帽子は直ぐに掃きかけて焼詰めとなる――これが同工最も恒なる見どころである。当麻極めの中でも刃中の足・葉の働きが顕著で、刃沸厚く明るく、金筋・砂流しが頻りに閃き、南北朝の刀には大きく延びた鋒が、説明が同工と読む造込みを示す。

鑑定の決め手

作品の100%

作品の40%

作品の80%

作品の60%

作風の変遷

当麻の手(柾がかる板目に直刃調ののたれ)

説明が同工と一派に極める手。鎬造、庵棟、身幅やや広く、南北朝の刀は大磨上げて大鋒・延びごころの鋒となり、太刀は反り浅い。鍛えは板目が流れごころ、刃寄りは柾がかってやや肌立ち、地沸厚く、地景が入り、優れた刀には沸映りが立つ。刃文は直刃調を基本に浅くのたれ、小丁子・小互の目を交え、足・葉が盛んに入り、沸厚く、刃縁にほつれ・二重刃・喰違刃を交え、湯走り現われ、金筋・砂流しがかかり、匂口明るく冴える。帽子は直ぐに掃きかけて焼詰め、まま尖りごころに返り、あるいは乱れ込んで尖る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
在銘の小ぶりの手(四字銘の短刀と年紀ある剣)— 彼を定める生ぶ・在銘の作。平造の短刀は「当麻友行」と大振りの四字銘を切り、素剣・菖蒲樋を彫り、両鎬造の剣は正中元年の年紀に二字銘と年紀を備える。いずれも柾がかった鍛えと締まりごころの匂口が明らかである
南北朝の大磨上無銘の刀— 身幅広い南北朝の刀を大磨上げたもので、その極めは大きく延びた鋒と最も強い当麻の働きから論じられる。地沸厚く、地景頻りに入り、沸映り立ち、刃中の足・葉が殊に顕著である
研究

系統の問題は明文で未決とされる。説明は友行の名が銘鑑に大和の千手院、あるいは当麻に見られると記し、初期の一説明は文和の年紀のある作もあるとする。年紀ある剣については大和物であることに相違なきも、系統は更に今後の研究に俟つとされる。

最も早い大磨上無銘の刀について説明は、友行としての個性を特別に看取し得ないまでも、南北朝期の同派の傑作たることに異論なしと率直に記す。

末の刀では鋒の大きく延びた造込みより友行の極めが妥当とされ、地刃に当麻派の特色が著しく現われる。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣5

名工ランク

0.03 (指定作品5点)

刀工の上位25%

刀姿

評価作品5点の分布

銘

評価作品5点の銘の種類

販売中

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