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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 当麻
  3. 信長

Taima Nobunaga

信長

重要
巻 25, 番 97 · 小太刀

Taima Nobunaga

信長

評価作品6点

国越前時代Oei (1394–1428)時代区分室町流派Taima伝法大和伝代2nd刀工大鑑450(上位31%)種別刀工コードNOB390
6重要刀剣

概要

信長は説明書に大和当麻派の刀工と記され、室町初めに越前の浅古へ移住し、同銘が同地で数代続いて、これらを総称して浅古当麻と呼ばれる。当麻派は大和五派の一、当麻寺の刀工で、信長はその柾がかる鋼と沸の刃を北陸へ携えた。地にあって作はもう一つの性格を帯びる。令和五年指定の短刀の説明はそれを名指し、鍛えに「北陸物の特徴と大和気質が看取される」とする。盛業は応永頃に置かれ、指定作は六口、いずれも「信長」の二字銘を負い短刀が圧倒的で、一人の記録された手というより、数代に保たれた北方当麻の作域として知られる。

最も同工を分かつ作は角ばる互の目乱れである。説明書はこれを一文で繰り返し、作風は越前・加州の藤島一派に似て、すなわち「藤島一派に似て」角ばる互の目が多く、「角ばる互の目乱れが多く」と説き、加州藤島の作についても同じ言葉で「角張る互の目乱れが多く」と記す。角ばる刃は小のたれ・小互の目を連れて交わり、刃縁はほつれ・二重刃となって、砂流しが刃中を掃き金筋が入る。第二十四回の短刀は互の目に小のたれを交え、沸厚く砂流・金筋頻りで、説明書は「同工の優れた作である」とする。帽子は流派のもう一つの見どころで、多く掃きかけ、「帽子は掃きかけていることが多い」、小丸あるいは尖りに返る。

この焼刃の下の鍛えは二重に読める。板目に杢・流れ肌を交えて締めるより肌立ち、地沸よくつき地景入り、かねは黒みをおびる。肌立つ黒い地鉄は北陸の血であり、刃寄り棟寄りの柾と直刃の静かな沸が大和の血を残す。第二十五回の小太刀は地に淡い白気風の映りを立て、裏下半に逆ごころを見せて、北方の鋼に古い映りの趣を加える。第六十九回の短刀は地鉄を最も開いて、杢・流れに肌立ち、かねが黒みがかり、その一口に説明書は北陸物の特徴と大和気質をともに看取する。

角ばる常型に対し説明書は穏やかな作域を記し、直刃・浅いのたれもあるとする。第二十二回の短刀は中直刃で、匂口を締めて小沸をつけ、区際に焼込みを見せ、よく鍛えて健全、静かな作域の同派である。第二十四回の脇指は浅いのたれを焼き、ほつれ・二重刃に砂流し・金筋を伴って、説明書はまさにこの作を「のたれの刃を焼いて信長の特色をみせ」と特筆する。二つの作域は終に別ではなく、晩い短刀がそれを示す。表は片切刃造、裏は平造、指表は箱がかる互の目に丁子ごころ、裏は浅いのたれを焼いて、「一口で二様の作域が示された」。六口に年紀なきため、この作風の読みが編年の代わりとなり、室町初期を下らぬとされる小太刀がその拠り所となる。

同工を分かつのは、本歌よりむしろ自身の地刃の見どころである。藤島への類似は確かで説明書も繰り返すが、診断的なのは連れた角ばる互の目とほつれた刃縁、黒みに沈む肌立つ鋼、掃きかける帽子の一群であり、それが北方当麻の作を本国の締まった大和の直刃から分かつ。加州にも同名工があり、説明書は両者の関係は明らかでないと留保する。銘そのものが鑑定で、指定六口すべてが「信長」の二字銘を負い、生ぶ茎四・磨上二、形は多く短刀で、有銘の太刀は稀、「信長有銘の作品はめずらしく」と記される。

指定作は重要刀剣の六口、いずれも重要刀剣の位にとどまりその上の指定はなく、刀剣評価も中位にあって、信長は見出しの名というより目利きの名である。その位置は一腰の名高い拵に拠る。第二十五回の小太刀は、細川三斎所持の信長拵を忠実に写した肥後拵に納められ、中身は磨上ながら二字有銘の太刀で、説明書は「室町初期の時代色をよく示した」と賞し、有銘の太刀の稀少ゆえに一層これを貴ぶ。伝来は他に乏しく、三斎との縁が唯一確かな筋である。私蔵を志す者には数が語る。遺る指定作は文化財として秘されるのではなく重要以下の位にあり、浅古当麻の短刀は手の届かぬものではないが、記録は僅か、市に出ることは稀で、有銘の太刀はなお稀ゆえ、一腰に出会うは忍耐の事である。

鑑定

年紀による編年ではなく、一つの流派の本領を作域で読む型。小ぶりの作群は二字銘で在銘し年紀を欠くため、説明書は浅古当麻を年代ではなく作風で順序立てる。藤島に通う単一の作域の内に、流派の見どころである角ばる互の目乱れと、穏やかな直刃〜のたれの二つの作域が繰り返し現れ、晩い短刀の一口は表裏で二様の作域を一身に示す。

信長は大和当麻派の刀工で、説明書はこれが室町初めに越前の浅古に移住したと伝える。同銘は同地で数代続き、これらを総称して浅古当麻という。指定書はその盛業を応永頃と置く。作風は越前・加州の藤島一派に似て、角ばる互の目乱れを主とし、直刃・浅いのたれも焼く。鍛えは板目に杢・流れ肌を交えて肌立ち、地沸厚く地景入り、かねは黒みをおびて、説明書が北陸物の特徴と大和気質をともに看取する地鉄をなす。強い沸、ほつれ・二重刃・金筋に砂流しが刃境に頻りにかかり、帽子は掃きかけるものが多い。「信長」の二字銘を多く短刀に切り、有銘の太刀の遺例は珍しいと説かれる。

鑑定の決め手

作品の33%

作品の50%

作品の17%

作品の100%

作風の変遷

本領、藤島に通う角ばる互の目乱れ(流派の見どころ)

短刀に切る「信長」二字銘。説明書はこの角ばる互の目を越前・加州の藤島一派への類似として挙げ、浅古当麻に最も診断的な作域とする

浅古当麻の常型は短刀で、平造に三ツ棟または庵棟、僅かに内反りで時に寸延びごころとなる。これに信長は板目に杢・流れ肌を交えて肌立つ鍛えを締め、地沸よくつき地景入り、かねは黒みをおびる。焼くは角ばる互の目に小のたれ・小互の目を連れて交え、刃縁はほつれ・二重刃となり、沸強く、砂流しが刃中を掃いて金筋入り、足・葉が入り、湯走り・棟焼を見せることもある。帽子は直ぐ調または乱れ込みに、多くは掃きかけて小丸あるいは尖りに返る。第六十九回指定の晩い短刀一口はこの作域を片切刃造の一身に示し、指表は箱がかる互の目に僅かに丁子を見せ、裏は浅いのたれを焼き、説明書はその鍛えに北陸物の特徴と大和気質をともに看取して、同工の作域を知るに資料的価値の高い優品と評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

穏やかな作域、直刃と浅いのたれ

説明書は流派の作域の内に直刃・浅いのたれもあるとする。穏やかな一類は角ばる乱れではなく、同じ黒く肌立つ地鉄の上に締まった刃縁を見せる

角ばる常型に対して説明書は穏やかな作を記す。第二十二回の短刀一口は中直刃に匂口を締めて小沸をつけ、よく鍛えて健全、静かな作域における同派の良作とされる。脇指と小太刀は浅いのたれを焼き、脇指はのたれにほつれ・二重刃・絶え間ない砂流しと金筋をかけて説明書が「信長の特色」と呼ぶ出来を見せ、小太刀は淡い白気風の映りと裏下半の逆ごころを加える。これらの帽子は小丸に掃きかけごころとなる。小太刀は稀な有銘の太刀で、磨上ながら二字有銘の太刀、細川三斎所持の肥後拵に忠実に写され、信長有銘の作はめずらしいとして特筆される。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

経歴は説明書の定型句として作群に繰り返される。大和当麻派の刀工で室町初めに越前浅古に移住し、同銘が数代続いて、これらを浅古当麻と総称する。

作風は一文で繰り返される。藤島一派に似て角ばる互の目乱れが多く、中には直刃・のたれの作もあり、帽子は掃きかけていることが多い。

加州の同名工は記されつつ留保される。説明書は加州にも同名の信長があったとし、両者の関係は明らかでないとする。

盛業は説明書により応永頃に置かれ、小太刀は室町初期を下らぬものと読まれて、年紀を欠く在銘作群の編年の拠り所となる。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣6

名工ランク

0.04 (指定作品6点)

刀工の上位23%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における Nobunaga

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録1件

刀工の上位84%

素点:1.83 / 10

刀姿

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

販売中

系譜

Nobunaga
弟子(3名)
  1. 1.信長Nobunaga
  2. 2.信長Nobunaga
  3. 3.信長Nobunaga

Taima派

Taima派の他の刀工

  1. 1.有俊Aritoshi41指定
  2. 2.友行Tomoyuki5指定
  3. 3.俊長Toshinaga5指定
  4. 4.友清Tomokiyo5指定
  5. 5.友行Tomoyuki4指定
  6. 6.國行Kuniyuki2 販売中3指定
  7. 7.國清Kunikiyo1指定
  8. 8.友長Tomonaga1指定
  9. 9.國行Kuniyuki2指定
  10. 10.光夫Mitsusuke1指定
  11. 11.友行Tomoyuki1指定