NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 一文字
  3. 吉岡一文字
  4. 助光

Yoshioka Ichimonji Sukemitsu

助光

重要
巻 10, 番 56 · 刀

Yoshioka Ichimonji Sukemitsu

助光

評価作品7点

国備前時代Shoan (1299–1302)時代区分鎌倉流派一文字>吉岡一文字伝法備前伝代1st藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードSUK226
1国宝
2重要文化財
4重要刀剣

概要

助光は左近将監に任じ、一派の「一」の一字の下に、備前国吉岡住左近将監紀助光と長銘を切った。本工は吉岡一文字を代表する刀工であり、説明書の言うところでは、この備前一文字の一派は福岡一文字に次いで鎌倉末期から南北朝期にかけて繁栄した。一派の名は茎頭に切る「一」の字に由来し、代表工はいずれも「助」を通字として、助吉・助茂・助次・助義らの首に助光が挙げられる。現存作の年紀は永仁・元応・元亨・嘉暦・元徳に及び、鎌倉最末期のおよそ数十年にわたって、長銘の今なお読めるものが数口残る。

その手には二つの面があり、説明書はこれを慎重に分かつ。本来の吉岡の手は、より穏やかで小出来の刃である。長銘の太刀では地鉄は板目に柾交じり、映りが立ち、その上に直刃調の中へ小丁子・小互の目を交え、沸づき、帽子は直ぐに焼詰める。説明書はその一口を「吉岡本来の出来を示したもの」と読み、小丁子・小互の目を交えた直刃調の刃を、吉岡一文字の作風をよく示すものとする。これこそ本工を母体たる福岡の派から分かつ手であり、福岡の聳えるような重花丁子ではなく、より静かに、より緻密に詰めた一線である。

地鉄は終始変わらぬところである。よく鍛えた板目は、時に小板目につみ杢を交え、地沸つき、最上手には地景が頻りに入り、在銘・極めいずれの作にも鮮明な乱れ映りが立つと説明書は記す。ある太刀では下半に直ぐ状の映りが立ち上半でこれが乱れ映りとなる、一派と共有する吉岡の地鉄である。匂口は明るく冴え、刃の働きは大きな房ではなく足・葉に托され、棒樋を掻き通すことが多い。説明書はある在銘太刀を「地刃共に健全で出来がよく、銘は好資料」と評する。

もう一つの稀な面は、焼の高い華やかな丁子乱れである。説明書は、その作のうちには大模様の丁子を焼いて「一見福岡一文字派に紛れるような大模様の丁子」を見せるものもあると記しつつ、本工の通例は「乱れの中に互の目が目立ち、やや小出来となるもの」、すなわち乱れの中に互の目の目立つ小出来の刃とする。大磨上無銘ながら本阿弥家に助光と金象嵌された刀はこの華やかな面を示し、小板目つみ乱れ映りの立った地に丁子に互の目を交え、説明書はその出来を「華麗な丁子の出来が頗る見事」とする。伝の無銘刀はさらに進み、板目に杢を交え地沸微塵に厚くつき地景頻りに入る地に、丁子乱れが互の目・尖り刃を交えて華やかに乱れ、細かな飛焼・金筋・砂流しを交え、物打辺の焼幅やや狭くなる。

本工をその一門のうちに分かつのは、まさに説明書の引くこの区別であり、二つの面がいずれも同じ吉岡の地に立つことである。福岡とは種ではなく規模によって分かれ、明るい乱れ映りと小模様の互の目交じりの丁子が吉岡の常で、大模様の母体の手に遡るのは稀である。伝の無銘刀について説明書は地刃の出来より古伝を首肯し得るとして「吉岡一文字の上作」と鑑し、精緻な鍛えを特筆する。本工の年紀作・在銘作が一派の基準を定め、無銘の極めはこれに照らして測られる。

助光の記録は指定制度の最上位に及ぶ。元応二年(一三二〇)紀の在銘薙刀は生ぶのまま加賀前田家に伝わって国宝に指定され、その作はさらに重要文化財に列し、元亨頃の在銘太刀や本阿弥光徳の磨上にかかる金象嵌銘の刀を含む。五口が重要刀剣に指定され、なかには江戸中期の金梨子地に葵紋を据えた打刀拵を附した華麗な金象嵌銘の刀があり、徳川家光・阿部忠秋・前田家といった名を伝える旧家の来歴を留めるものもあって、徳川美術館がその作を蔵する一館に数えられる。国宝と重要文化財は収集の対象ではなく信託された文化財であり、指定の重要刀剣も僅かで、所在の知られるものの多くは商われず長く守り伝えられている。在銘の吉岡一文字助光が世に出ることは稀で、その折は一つの画期であり、吉岡が鎌倉の終焉まで一文字の手を保ち伝えたことを語る証である。

鑑定

一人の吉岡一文字の手の二つの面:本来の吉岡の手たる小出来で穏やかな直刃調の小丁子・小互の目を乱れ映りの地に焼くものと、稀に福岡一文字に紛れる華やかな丁子乱れと、いずれも一派の鮮明な乱れ映りと明るい匂口を備える

助光は吉岡一文字を代表する刀工で、福岡一文字に次いで鎌倉末期から南北朝期にかけて繁栄した備前一文字の一派に属する。左近将監に任じ、一派の「一」の一字の下に備前国吉岡住左近将監紀助光と長銘を切り、現存作の年紀は永仁・元応・元亨・嘉暦・元徳に及ぶ。その手には二つの面がある。説明書が本来の作風とする吉岡本流の手は、より穏やかで小出来の刃で、よく鍛えた板目に乱れ映り鮮明な地に直刃調の中へ小丁子・小互の目を交え、福岡ほど華やかではない。もう一つの面は稀に残るもので、一見福岡一文字に紛れる焼の高い華やかな丁子乱れで、互の目・尖り刃に飛焼・金筋・砂流しを交え、地沸・地景の入る精緻な板目杢の上に焼く。いずれにも乱れ映りが鮮明に立ち、匂口は明るく冴える。その記録は最上位に及び、在銘の薙刀は国宝、三口が重要文化財、数口の在銘太刀・極めの刀が重要刀剣に指定されている。

鑑定の決め手

福岡一文字(大模様の丁子)にはない特徴

稀に互の目・尖り刃に飛焼・金筋・砂流しを交えた焼の高い華やかな丁子乱れを残し、説明書が一見福岡一文字に紛れるとする出来である

作風の変遷

吉岡本来の手(穏やか・小出来)

説明書が助光本来の吉岡の作風とするのは、華やかな福岡の手と分かれた、より穏やかで小出来の刃である。長銘の太刀では地鉄は板目に柾交じり映りが立ち、その上に直刃調の中へ小丁子・小互の目を交え、沸づき、帽子は直ぐ調に焼詰める。嘉暦年紀の在銘太刀でも同じ性格が、板目肌つみ流れごころ交じり乱れ映りの立った地に、丁子に互の目を交えながら穏やかな刃文を焼き、足入り、小沸つき、帽子は直ぐに焼詰め風、棒樋を掻き通す、と読まれる。説明書はこの抑えた刃を吉岡一文字の作風をよく示すものとし、地刃共に健全で、残る銘を好資料とする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

華やかな丁子乱れの手(福岡に紛れる)

もう一つの稀な面は、一見福岡一文字に紛れる焼の高い華やかな丁子乱れである。金象嵌銘の刀は大磨上無銘ながら助光と象嵌され、小板目肌つみ乱れ映りの立った地に、丁子に互の目を交えた華麗な乱れ刃を焼き、足・葉入り、匂口しまりごころに処々沸つき、帽子は乱れ込み先小丸、棒樋を掻き通す。伝の無銘刀はさらに進み、板目に杢交じり地沸微塵に厚くつき地景頻りに入り乱れ映りの立つ地に、丁子乱れに互の目・尖り刃を交えて華やかに乱れ、物打辺の焼幅やや狭く、足・葉頻りに入り、細かな飛焼に金筋・砂流しかかり、匂口締まりごころに小沸つき明るく冴える。説明書はこれを吉岡一文字の上作とし、精緻な鍛えを特筆する。この手こそ一派の説明書が稀にしか残らぬとするものである。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は助光を吉岡一文字を代表する刀工とし、年紀作に永仁・元応・元亨・嘉暦があるとして、その作のうちに慎重な区別を引く。中には福岡一文字の名残のある大模様の比較的華やかなものもあって一見紛れるが、一般には乱れの中に互の目が目立ち、やや小出来となるものを多く見るとし、穏やかな直刃調の刃を本来の吉岡の手とする。

指定

国宝1
重要文化財2
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.14 (指定作品7点)

刀工の上位14%

伝来

伝来記録3件 の鑑定作品における Sukemitsu

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録3件

刀工の上位63%

素点:1.93 / 10

刀姿

評価作品7点の分布

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

系譜

Sukemitsu
弟子
  1. 1.助光Sukemitsu

Yoshioka Ichimonji派

Yoshioka Ichimonji派の他の刀工

  1. 1.助吉Sukeyoshi3指定
  2. 2.一Ichi3指定
  3. 3.助秀Sukehide1指定
  4. 4.助茂Sukeshige2指定
  5. 5.助義Sukeyoshi6指定
  6. 6.助行Sukeyuki1指定
  7. 7.則成Norinari1指定
  8. 8.助次Suketsugu1指定
  9. 9.吉安Yoshiyasu2指定
  10. 10.助次Suketsugu1指定