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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 三原
  3. 古三原
  4. 助國

Ko-Mihara Sukekuni

助國

重要
巻 25, 番 218 · 太刀

Ko-Mihara Sukekuni

助國

評価作品23点

国備後時代Genko (1321–1324)時代区分鎌倉流派三原>古三原伝法大和伝代1st藤代Jo-jo saku刀工大鑑750(上位15%)種別刀工コードSUK181
3重要美術品
20重要刀剣

概要

助国は備後国国分寺派の刀工で、その活躍年代は徳治・元亨・嘉暦・元徳・建武の年紀を切った一連の作によって定まり、鎌倉時代の末から南北朝期にかけてに置かれる。本工は鑑定における在国の難問の一つである。長銘でも在国を「備州」とのみ切り、江戸時代の剣書がこの一字を備前と読んだために、本工は永く備前国分寺の鍛冶として伝えられ、『古今銘尽』はこれを法華一派の祖とした。説明書は今日これを三つの根拠から備後と訂正する。鎌倉末・南北朝期の備後物は在国を「備州」と切るのが慣例で、「備後国」と切るのは室町以降であること、『古刀銘尽大全』が住を備後安那東条とし、備後国分寺がその安那郡に在ったこと、そして系図がこの国分寺の系統を三原派と分けることである。その手の極めは姿ではなく地刃に拠る。造込みが鎬幅広く鎬の高い古三原の特色を持たず尋常だからである。

その手は、説明書が繰り返し挙げる三様に働く一個の工として読むのがよい。第一にして最も本領とするのは大和気質の強い直刃ないし細直刃で、説明書はこれを端的に「その作風は三原物などと同じく大和気質がある」と記す。板目が流れて柾がかり、肌立ち、地沸つき、白気映りの立つ地に細直刃を焼いて、刃縁頻りにほつれ、小足・葉入り、砂流し・金筋かかり、小沸よくつく。その柾がかりこそ三原に連なり備前本流の純然たる板目と分かつ見どころであり、互の目や足を腰元へ逆がからせる逆ごころは、最も早い年紀作から刃に通っている。

地鉄は二つの伝の出会うところである。三原調の作では板目が流れて柾がかり、肌立ち、地沸つき、備後の白け映りが立つ。しかし備前寄りの作では地に地斑状の映りが立ち、説明書はこれを雲類に擬えて「備前の雲類を想わせるような地斑映りの立つ直刃仕立ての出来」と評する。この地斑映りこそ、大和系の備後諸派の中で本工を分かつ唯一の備前の見どころである。帽子は直ぐに小丸、あるいは焼詰め風に掃きかけ、地はやや黒みを帯び、よく鍛えた作には地景が入る。

説明書の挙げる第三の作域は、古三原には殆ど見ぬやや華やかな乱れである。直刃の地に小丁子・互の目・角ばる刃・尖りごころの刃を交え、処々小乱れ風に焼き広げ、総体に逆ごころとなって逆足を交え、足・葉繁く、小沸よくつき湯走りかかり、刃中に金筋・砂流しかかる。年紀作はこれらの作域を時の中に据える。元亨三年の生ぶ茎太刀は三原調の直刃を最も鮮明に示し、稀有なる嘉暦二年の短刀は同じ手を短寸に伝える。説明書はより賑やかな太刀を一派に対して直に読み、直刃の地に多種の刃を交えて総体に逆がかり逆足を交える様を元徳元年紀の太刀に相通じるものとし、古三原には殆ど見ない乱刃の一作風とする。

本工を隣りの工から分かつのは、まさに極めの言うところである。本工は大和の影響を受けた備後の圏内にあって古三原の工と並び、直刃と柾がかりを共有しつつ、より華やかな乱れと備前雲類を想わせる地斑映りによってこれと分かたれる。説明書はその作域を「備前伝と大和伝が混在した作域」とし、地刃に国分寺助国の特色が示されるとして、数多の大磨上無銘の極めを首肯する。直刃の作が一見古三原に見紛うときも、説明書は造込みに相違があると注意し、鎬幅広き三原の姿ではなく尋常であるとして、ある刀について「一見古三原を思わせる出来は助国の一作風を示したもの」と結ぶ。

収集の観点では、助国は稀に出会い、大切に守られてきた名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく重要文化財もなく、その記録は重要刀剣の級に二十口、さらに戦前の重要美術品に三口を数え、その中に元徳元年紀の太刀と嘉暦二年紀の短刀がある。在銘の作は極めて少なく多くは太刀で、説明書は「同工の短刀での遺例は稀有」とするゆえ、年紀作は資料として貴ばれる。その作は美術館よりもむしろ旧家の収蔵を経ており、重要美術品の太刀は斎藤実・高島辰之助が、折返銘の太刀は岡島吉郎が蔵し、ある重要美術品の一口は「伊藤博文公の遺物として贈られたものという」と記される。多くは私蔵にあって世に出ることは稀であり、在銘・年紀の備後国分寺助国が現れるのは時折のことで、鎌倉末の備後における大和の影響を受けた作刀を静かに、しかし確かに語る証である。

鑑定

説明書が繰り返し挙げる三様による備後国分寺の一手:古三原に似た大和気質の直刃、備前雲類を想わせる地斑映りの直刃仕立て、そして丁子・互の目を交えたやや華やかな乱れ。いずれも板目が流れて柾がかり、白け映り・地斑映りの立つ地に、逆ごころの小沸出来の刃を焼く

助国は備後国国分寺派の刀工で、鎌倉時代末から南北朝期にかけて活躍し、徳治・元亨・嘉暦・元徳・建武にわたる年紀作が遺る。その名は鑑定上の在国の難問の一つである。長銘でも在国を「備州」とのみ切り、剣書がこれを備前と解したために、江戸時代以来この工は備前国分寺の鍛冶と伝えられ、「古今銘尽」はこれを法華一派の祖とした。説明書は今日これを備後と訂正する。鎌倉末・南北朝期の備後物は在国を「備州住」と切るのが慣例であり、備後国分寺の在った安那郡の名が系図に挙がるためである。鑑定そのものは、説明書が繰り返し挙げる三様の作域に貫かれた一個の手による。すなわち、古三原に似て大和気質の強い、柾がかり・ほつれ・肌立ちの直刃と、備前の雲類を想わせる地斑映りの立つ直刃仕立ての出来と、丁子・互の目を交えたやや華やかな乱れである。板目が流れて柾がかり、地沸つき、白け映りや地斑映りの立つ地に、直刃を基調とした小沸出来の刃を焼いて総体に逆ごころとなり、足・葉繁く、金筋・砂流しかかり、匂口は屡々沈みごころとなる。造込みは古三原のような鎬幅広く鎬の高い特色がなく尋常で、極めは姿ではなく地刃に拠る。

鑑定の決め手

古三原(白け映り、地斑なし)にはない特徴

作風の変遷

古三原に似た大和気質の直刃(本領)

本領は直刃または細直刃で、説明書はこれを古三原に似て大和気質の強いものと読む。板目が流れて柾がかり、肌立ち、地沸つき、白気映りの立つ地に細直刃を焼いて、刃縁頻りにほつれ、小足・葉入り、砂流し・金筋かかり、小沸よくつき、匂口は締まりごころとなる。帽子は直ぐに小丸、あるいは焼詰め風に掃きかける。元亨年紀の生ぶ茎太刀がこの作域を最も鮮明に示し、板目が流れて柾がかり白気映り立ち、細直刃頻りにほつれる。在銘の脇指は同じ手を短寸に伝える。説明書はその作風が三原物などと同じく大和気質があると明言する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

備前雲類を想わせる地斑映りの直刃仕立て

説明書が挙げる第二の作域は、地鉄が地斑状の映りを立てて備前の雲類を想わせる直刃仕立ての出来である。小板目のよくつんだ地に地沸細かにつき、乱れ映りあるいは乱れ状の映りが立ち、刃文は中直刃を基調に小丁子・小互の目を交え、小足入り、匂口締まりごころとなって明るく冴える。説明書はその作域を備前伝と大和伝が混在したものとし、地刃に国分寺助国の特色が示されているとする。この作域の大磨上無銘の刀も、同じくよくつんだ小板目と乱れ状の映りを見せ、中直刃の地に小丁子の交じる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

丁子・互の目を交えたやや華やかな乱れ

説明書の挙げる第三の作域は、やや華やかな乱れで、古三原には殆ど見られぬものとする。直刃の地に小丁子・互の目・角ばる刃・尖りごころの刃を交え、処々小乱れ風に焼き広げ、総体に逆ごころとなって逆足を交え、足・葉繁く、小沸よくつき湯走りかかり、刃中に金筋・砂流しかかる。昭和五十二年紀の太刀は古三原には殆ど見ない少し華やかな乱れを示す一作風として挙げられ、平成十六年紀の太刀は直刃の地に互の目・小丁子・小互の目・角ばる刃を交えて総体に逆がかり逆足を交え、説明書はこれを元徳元年紀の重要美術品の太刀に相通じるものとする。帽子は直ぐに掃きかけて小丸となる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

助国をめぐる中心の学問上の問いは在国である。長銘でも在国を「備州」とのみ切るため、江戸時代の剣書はこれを備前と読んで備前国分寺と載せ、「古刀銘尽大全」は備後安那東条に住した備前国分寺の同人を記す。説明書は三つの根拠から備後と断ずる。鎌倉末・南北朝期の備後物は在国を「備州」と切るのが慣例であること(「備後国」と切るのは室町以降)、備後国分寺が安那郡に在ったこと、そして系図がこの国分寺の系統を三原派と分けて法華の一類とすることである。

説明書はまた、その手が三様に分かれること、より直刃調の作では古三原と対比して読まれることを注意する。昭和二十五年紀の太刀は古三原には殆ど見ない少し華やかな乱れを示す乱刃の一作風と評され、他の数口は、直刃の作が一見古三原に見紛うものの、造込みは鎬幅広く鎬の高い三原の姿ではなく尋常で相違があるとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品3
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣20

名工ランク

0.17 (指定作品23点)

刀工の上位13%

伝来

伝来記録3件 の鑑定作品における Sukekuni

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録3件

刀工の上位48%

素点:2.00 / 10

刀姿

評価作品23点の分布

銘

評価作品23点の銘の種類

販売中

系譜

Sukekuni
弟子(2名)
  1. 1.正家Masaie30指定
  2. 2.兼安Kaneyasu12指定

Ko-Mihara派

Ko-Mihara派の他の刀工

  1. 1.正廣Masahiro1 販売中37指定
  2. 2.正家Masaie30指定
  3. 3.兼安Kaneyasu12指定
  4. 4.正信Masanobu2 販売中4指定
  5. 5.正宗Masamune1指定
  6. 6.政清Masakiyo1指定
  7. 7.共重Tomoshige1指定