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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 虎徹
  3. 興正

Kotetsu Okimasa

興正

重要
巻 22, 番 313 · 脇差

Kotetsu Okimasa

興正

評価作品26点

国武蔵時代Kanbun (1661–1673)時代区分江戸流派Kotetsu伝法Shinto藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードOKI7
1重要美術品
25重要刀剣

概要

本間が経眼した長曽祢興正の作のうち、ある元禄の刀は同作中の第一とされ、説明書はその刀を「経眼した同作中の第一というべきもので虎徹の佳作に迫る程である」と評する。興正は虎徹一門の継承者である。説明書は、彼が長曽祢虎徹興里に学び、後に養子となって二代目虎徹を継承し、その技量は師についで上手であったと記す。さらに進んで、虎徹銘の刀の中にもおそらく興正の代作、すなわち師に代わって作った作が含まれていようとし、両者の手は必ずしも分かちがたいとする。経眼する年紀は寛文十三年から元禄三年に亘り、姿は終始、身幅広く反り浅く中鋒に結ぶ寛文新刀体配である。江戸にあって、亡き師の名が市中で最も求められた頃に活躍した工である。

その典型は虎徹ゆずりの数珠刃、すなわち頭の丸い互の目が珠数を連ねたように刃縁に連なる作柄である。説明書はこれを本工の本領とし、師より受けた手と読む。これを写しでなく本工自身のものとするのは二点で、説明書もともに挙げる。第一は互の目が二つずつ連れる刃取りで、刃中に繰り返し現れる。第二は沸の質で、虎徹よりやや荒めにつき、ばさけごころにむらづく。説明書はこれを疵とせず、「技術は師についで上手であり」と評しつつ、まさに興正と看取される見どころとする。ある脇指について説明書は「沸がやや荒目につき、砂流しがさかんにかかっているところなどに興正の特色がよく表示されている」と記す。

地鉄はこの刃を載せる地である。よくつんだ小板目に杢を交え、時に肌立って板目となり、地沸を微塵に厚く敷き、地景を入れて、かねは明るく冴える。その上に刃文は元に直刃調の焼出しを見せ、のたれを基調に数珠刃へと立ち上がる。足太く葉入り、匂深く、小沸つき、金筋と長い砂流しがかかり、匂口は明るい。帽子は直ぐに小丸となり先掃きかける。数口は棒樋を掻き通し、また多くは裏に金象嵌の截断銘を帯びて、その截断の利を伝える。

説明書は興正を年代別に分けがたいと率直に記す。銘振りは多様で、年紀を刻したものは少なく、正の字の楷書体は延宝四年紀の作にのみ見られるという。その作のうちに説明書は二つの作域を引く。一つは右の数珠刃の本領で、最上の作では会心の出来に達し、覇気がある。いま一つはやや離れて立つ。焼幅を広げて浅い大のたれとし、荒めの沸が強くむらに走り、湯走り風と飛焼を交え、幅広・重ね厚く反りの深い頑健な姿に仕上げる。ある刀について説明書はこれを「野趣に溢れた作柄」と称し豪壮とし、なお明るい匂口と二つずつ連れる互の目に同じ手が窺えるとする。この一脈を説明書は和泉守兼重の作柄に通じるものとし、兼重と長曽祢一門との関係を察知させるとする。

興正を分かつものは、師に対して、また一門の内にあって測られる。説明書は彼の刀をまさに虎徹宛らの出来としつつ、焼幅の広さ、二つずつ連れる互の目、荒めでばさけがちな沸を、虎徹の穏やかで冴えた刃と分かつところとして繰り返し挙げる。彼は一門の開かれた表の顔である。二代目虎徹として銘を切り表に立ち、米国より戻ったある合作の刀は、興久・興直が陰で彼を支えた様子を銘文に留める。虎徹興正と切る銘は継承を茎の上に明示し、ある長銘の刀を説明書は、師風を継ぎながら独自性を追った一口として挙げる。

収集の観点では、最上の在銘刀が師虎徹に迫るとされる新刀屈指の名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく、重要文化財もない。その記録は重要刀剣の級を通じ、同級に二十五口、加えて昭和十七年に認定された重要美術品の刀が一口あり、これが本間の「経眼した同作中の第一というべきもの」とした作である。来歴の記録は乏しく、伊藤家の刀と、かつて和田虎雄が蔵した一口が知られるのみで、現存の館蔵者は記録にない。されば在銘の興正は、世に出るよりも蔵されることが多く、数珠刃の作域の刀で、体配健全に刃明るい一口が私蔵の収集家のもとに現れるのは折にふれてのことであり、虎徹一門の二代目がこれを継いだ時を語る一証である。

鑑定

一人の寛文新刀の手を二つの作域で読む:虎徹ゆずりの数珠刃を本領とし、互の目二つずつの連れと荒めでばさけがちな沸によって本工自身と分かたれる典型と、焼幅を広げた大のたれに荒沸・湯走り・飛焼を交えた説明書のいう野趣ある放胆な作域

長曽祢興正は虎徹一門の継承者である。長曽祢虎徹興里に学び、後に養子となって二代目虎徹を継ぎ、説明書はその技量を師についで上手とし、虎徹銘の作中にも興正の代作が含まれていようとする。経眼する年紀は寛文十三年から元禄三年に亘り、身幅広く反り浅く中鋒の寛文新刀体配を示す。よくつんだ小板目、時に肌立つ板目に杢を交えた地に地沸を微塵に厚く敷き地景を入れ、その上に師ゆずりの数珠刃すなわち丸い互の目の連なりを、のたれを基調とし直刃調の焼出しを伴って焼き、足太く入り、匂深く、小沸よくつき、金筋と長い砂流しがかかり、匂口明るく、帽子は直ぐに小丸で掃きかける。継いだ作域の中の本工自身の見どころは二つで、互の目が二つずつ連れる刃取りと、師よりやや荒めの沸でばさけごころにむらづくところであり、説明書はこれを疵ではなく興正と看取される見どころとする。いま一つの放胆な作域は焼幅を広げて大のたれとし、荒沸・湯走り・飛焼を交えて野趣に溢れた作柄に仕上げる。

鑑定の決め手

師虎徹の整った数珠刃にはない特徴

虎徹の穏やかで冴えた匂口にはない特徴

作風の変遷

数珠刃の本領(師風を本工自身のものとする典型)

本工の典型は虎徹ゆずりの数珠刃である。頭の丸い互の目が、しばしば連れて、直刃調の焼出しの上の、のたれを基調に連なる。鍛えはよくつんだ小板目、時に杢を交え、地沸微塵に厚く地景が入る。足・葉太くよく入り、匂深く、小沸つき、金筋と長い砂流しがかかり、匂口明るく冴え、帽子は直ぐに小丸で掃きかける。これを師の写しでなく本工のものとするのは二点で、説明書もこれを挙げる。互の目が二つずつ連れる刃取りと、虎徹よりやや荒めにつきばさけごころにむらづく沸である。説明書はこれを疵ではなく、まさに興正と看取される見どころとする。数口は説明書のいう会心の出来に達し、覇気のある作風に仕上がる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

放胆な大のたれの作域(野趣)

いま一つの作域は数珠刃の本領からやや離れて立つ。焼幅を広げて浅い大のたれとし、荒めの沸が強くむらに走り、湯走り風と飛焼を交え、幅広・重ね厚く反りの深い頑健な姿に仕上げる。説明書はある刀を野趣に溢れ豪壮で迫力ある作とし、なお匂口の明るさと処々に現れる互の目の連れにこの工の特色が窺えるとする。この一脈を説明書は和泉守兼重の作柄に通じるものとし、兼重と長曽祢一門との関係を察知させるとする。これらは作風研究の資料として説明書に重んじられる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、興正の銘字と年紀の様が種々多様で年代別に分けがたく、経眼する最古の年紀は寛文十三年、最終は元禄三年であり、正の字の楷書体は延宝四年紀の作にのみ見られると記す。虎徹の作域の中の本工の特色を、互の目二つずつの連れと荒めでばさけがちな沸とし、師と分かつ。

ある合作の刀について説明書は、銘文を興久・興直との合作と読み、添銘の武運長久が長曽祢一門の作中に他に見ず新刀では堀川国広にあるとし、興里没後、興正が表に立ち興久・興直が陰で協力したと推す。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣25

名工ランク

0.12 (指定作品26点)

刀工の上位16%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Okimasa

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録2件

刀工の上位48%

素点:2.00 / 10

刀姿

評価作品26点の分布

銘

評価作品26点の銘の種類

販売中

系譜

Okimasa
弟子(2名)
  1. 1.虎徹Kotetsu3 販売中129指定
  2. 2.喜昭Kisho

Kotetsu派

Kotetsu派の他の刀工

  1. 1.虎徹Kotetsu3 販売中129指定
  2. 2.長曽祢興里Nagasone Kotetsu4指定
  3. 3.興久Okihisa2指定
  4. 4.虎入道Toranyudo1 販売中2指定