説明

小柄 四分一地 月指図(指月) 金銀銅象嵌 片切彫 本作は四分一地を用い、月を仰ぎ見る二人の人物を金・銀・銅の象嵌と彫口鮮やかな片切彫で描いています。この意匠は、仏教(禅宗)の『首楞厳経』にある「指月の寓話」を題材としたものです。釈迦は自らの教えを「月を指し示す指」に例え、指(教え)に固執するのではなく、その先にある光、すなわち真理(月)を見ることの重要性を説きました。 小柄の縁近くには、長寿、純潔、そして知恵の象徴である鶴が配されています。また、その傍らには三つの金象嵌による「宝珠(仏・法・僧の三宝)」が施され、精神性の高い静謐な世界観を表現しています。 銘文 裏銘:起龍斎 宗珉(花押) 起龍斎宗珉について 寛政七年(1795年)生まれ、通称は権之助。当初は後藤光守の門下で下地師を務めていました。後に横谷派二代宗与の娘を娶ります。名工・横谷宗珉を輩出した横谷家において、次代の宗珉となるべき人物が父に先立って没したため、彼がその名跡を継承し、横谷派「起龍斎宗珉」を名乗ることとなりました。 その作風は初代宗珉の伝統的なスタイルを忠実に継承しており、ロバート・E・ヘインズ氏は著書『The Index of Japanese Sword Fittings and Associated Artists』において、「後年の作の中には、彼が範とした初代の真作と見分けがつかないほど見事なものがある」と高く評価しています。

Kozuka by Kiryūsai Sōmin
Tokuho

Kozuka by Kiryūsai Sōmin

小柄

€2,500

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作者について

Yokoya Kiryusai Somin起龍斎宗珉

1 重要刀剣
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