徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
刃長63.5センチ 反り1.4センチ 元幅29.4ミリ 元重ね6.5ミリ 物打幅23.2ミリ 物打重ね4.0ミリ 横手位置幅21.3ミリ 松葉先重ね4.8ミリ 裸身重量552グラム 江戸後期文政八年(1825) The latter period of Edo era 昭和32年5月17日 兵庫県登録 附属 特別保存刀剣鑑定書、木はばき(共柄)、白鞘 眠龍子壽實は、安永六年、因幡藩お抱え工である幕末の名人“浜部壽格”の子として因州鳥取東部に生まれました。名は浜部儀八郎。初銘は「壽国」、寛政八年二十歳の時江戸に上り、寛政九年(1797年)に壽實(寿実)と改名。4年後の享和元年(1801年)八月より眠龍子と号します。 父親譲りの旺盛な探究心と、優れた技術をもって焼く彼の華やかな丁子刃紋は多くの門人を集めるに至り、江戸の水心子正秀一門と並び、大いに名声を高め栄えました。 その門人の中に清麿の師として名高い河村壽隆が居り、眠龍子壽實の技は河村壽隆を通して源清麿に伝えられます。 本作は、兵庫県下の旧家から出たうぶ品で、体配は元先の幅差が頃好く開き、中切先やや延び。反りも程好くついて、すらりとした美しい姿を誇ります。地鉄は小板目がよく錬れて詰み、流れごころを交えつつ所々肌立って精美。刃文は匂口明るく冴え、締まりごころのある長い直焼き出しから始まり、全体に華麗な丁字乱れを破綻なく焼き上げています。刃中には足がよく入り、表裏ともに細やかで連続する丁子刃が見事に揃い、鋩子は乱れ込み小丸に上品に返り、松葉先が誇らし気に張るなど、壽實の高い作域を遺憾なく示しています。 茎には丁寧な化粧鑢が施され、銘も堂々と刻まれており、一振に込められた壽實の情熱と誇りが伝わります。健体で地刃ともに冴え、同工の典型作風を体現した優品であり、鑑賞刀としてはもちろん、コレクションの中核を担うに相応しい逸品です。 二尺強の刃長を有する刀には、古来より名品が多く見受けられます。これは、上士階級があえて短寸の刀を帯びることを好んだ風習に由来するものです。さらに本刀には、はばきが附属しておらず、これもまた大名家や上士が所蔵した名刀にしばしば見られる特徴であり、由緒と格を感じさせる要素といえます。
Certificate reading — 銘 濱部眠龍子寿実 文政八年八月日
在銘 · 寛政 · 長さ 63.5cm · 反り 1.4cm









因幡 · 1789-1801頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在5点販売中
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
刃長63.5センチ 反り1.4センチ 元幅29.4ミリ 元重ね6.5ミリ 物打幅23.2ミリ 物打重ね4.0ミリ 横手位置幅21.3ミリ 松葉先重ね4.8ミリ 裸身重量552グラム 江戸後期文政八年(1825) The latter period of Edo era 昭和32年5月17日 兵庫県登録 附属 特別保存刀剣鑑定書、木はばき(共柄)、白鞘 眠龍子壽實は、安永六年、因幡藩お抱え工である幕末の名人“浜部壽格”の子として因州鳥取東部に生まれました。名は浜部儀八郎。初銘は「壽国」、寛政八年二十歳の時江戸に上り、寛政九年(1797年)に壽實(寿実)と改名。4年後の享和元年(1801年)八月より眠龍子と号します。 父親譲りの旺盛な探究心と、優れた技術をもって焼く彼の華やかな丁子刃紋は多くの門人を集めるに至り、江戸の水心子正秀一門と並び、大いに名声を高め栄えました。 その門人の中に清麿の師として名高い河村壽隆が居り、眠龍子壽實の技は河村壽隆を通して源清麿に伝えられます。 本作は、兵庫県下の旧家から出たうぶ品で、体配は元先の幅差が頃好く開き、中切先やや延び。反りも程好くついて、すらりとした美しい姿を誇ります。地鉄は小板目がよく錬れて詰み、流れごころを交えつつ所々肌立って精美。刃文は匂口明るく冴え、締まりごころのある長い直焼き出しから始まり、全体に華麗な丁字乱れを破綻なく焼き上げています。刃中には足がよく入り、表裏ともに細やかで連続する丁子刃が見事に揃い、鋩子は乱れ込み小丸に上品に返り、松葉先が誇らし気に張るなど、壽實の高い作域を遺憾なく示しています。 茎には丁寧な化粧鑢が施され、銘も堂々と刻まれており、一振に込められた壽實の情熱と誇りが伝わります。健体で地刃ともに冴え、同工の典型作風を体現した優品であり、鑑賞刀としてはもちろん、コレクションの中核を担うに相応しい逸品です。 二尺強の刃長を有する刀には、古来より名品が多く見受けられます。これは、上士階級があえて短寸の刀を帯びることを好んだ風習に由来するものです。さらに本刀には、はばきが附属しておらず、これもまた大名家や上士が所蔵した名刀にしばしば見られる特徴であり、由緒と格を感じさせる要素といえます。
Certificate reading — 銘 濱部眠龍子寿実 文政八年八月日
在銘 · 寛政 · 長さ 63.5cm · 反り 1.4cm









因幡 · 1789-1801頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在5点販売中
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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