徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
この度、民龍子寿実(みんりゅうしとしざね)による、大変美しい短刀が入荷いたしました。 本作は保存状態が極めて良好で、疵や錆、刃こぼれ等は一切見られません。 造り込みは菖蒲造(しょうぶづくり)で、その名の通り菖蒲の葉を彷彿とさせる優美な姿をしております。 肌は板目肌がよく詰み、湯走り(ゆばしり)が盛んにかかります。 刃文は小沸(こにえ)出来の互の目に重花丁子が重なり、華やかな様を呈しております。 茎(なかご)には、表に「寿実」、裏には「文政九年秋冬」の銘がございます。 文政九年は西暦1826年にあたります。 民龍子寿実は、本名を浜部儀八郎といい、安永六年(1777年)に現在の鳥取県東部にあたる因州で生まれました。 父は因幡藩のお抱え鍛冶であり、江戸時代後期の銘工として名高い浜部寿格(としのり)です。 当初は「寿邦」と銘じておりましたが、寛政九年(1797年)の二十歳の折に「寿実」と改名し、その四年後の享和元年(1801年)に「民龍子」を号しました。 父譲りの探究心と優れた技量により、非常に華麗な丁子乱れを焼き、多くの門人を抱えました。 民龍子一派の名は、江戸の水心子正秀一派と並び称されるほどの隆盛を極めました。 門下には源清麿の師である河村寿隆がおり、寿実の卓越した技術は寿隆を通じて清麿へと受け継がれております。 本作には短刀拵(たんとうこしらえ)が附随しております。 突兵拵(とっぺいこしらえ)を思わせる、尻の窄まった鞘が特徴的で、竹の節を模したような数条の線刻金物が見事に配された、非常に独創的な意匠です。 朱塗の鞘には返角(かえりづの)が備わっております。 金具は当時の時代物で、正絹の柄糸には一部に時代相応の摩耗が見られます。 本作は、その高い保存価値が認められ、2001年に日本美術刀剣保存協会より「保存刀剣」の鑑定を受けております。


































因幡 · 1789-1801頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在5点販売中
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトAs a general rule, returns/exchanges are not accepted on Japanese sword orders unless damaged upon delivery. Other items: returns/exchanges accepted within 7 days of delivery. Cancellation for personal reasons incurs a 30% restocking fee (70% refunded). Return shipping must be prepaid and insured by the buyer; shipping/handling fees are non-refundable. Contact katana@tozando.co.jp to initiate a return.
この度、民龍子寿実(みんりゅうしとしざね)による、大変美しい短刀が入荷いたしました。 本作は保存状態が極めて良好で、疵や錆、刃こぼれ等は一切見られません。 造り込みは菖蒲造(しょうぶづくり)で、その名の通り菖蒲の葉を彷彿とさせる優美な姿をしております。 肌は板目肌がよく詰み、湯走り(ゆばしり)が盛んにかかります。 刃文は小沸(こにえ)出来の互の目に重花丁子が重なり、華やかな様を呈しております。 茎(なかご)には、表に「寿実」、裏には「文政九年秋冬」の銘がございます。 文政九年は西暦1826年にあたります。 民龍子寿実は、本名を浜部儀八郎といい、安永六年(1777年)に現在の鳥取県東部にあたる因州で生まれました。 父は因幡藩のお抱え鍛冶であり、江戸時代後期の銘工として名高い浜部寿格(としのり)です。 当初は「寿邦」と銘じておりましたが、寛政九年(1797年)の二十歳の折に「寿実」と改名し、その四年後の享和元年(1801年)に「民龍子」を号しました。 父譲りの探究心と優れた技量により、非常に華麗な丁子乱れを焼き、多くの門人を抱えました。 民龍子一派の名は、江戸の水心子正秀一派と並び称されるほどの隆盛を極めました。 門下には源清麿の師である河村寿隆がおり、寿実の卓越した技術は寿隆を通じて清麿へと受け継がれております。 本作には短刀拵(たんとうこしらえ)が附随しております。 突兵拵(とっぺいこしらえ)を思わせる、尻の窄まった鞘が特徴的で、竹の節を模したような数条の線刻金物が見事に配された、非常に独創的な意匠です。 朱塗の鞘には返角(かえりづの)が備わっております。 金具は当時の時代物で、正絹の柄糸には一部に時代相応の摩耗が見られます。 本作は、その高い保存価値が認められ、2001年に日本美術刀剣保存協会より「保存刀剣」の鑑定を受けております。


































因幡 · 1789-1801頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位49%
現在5点販売中
徳川の泰平のもと、大小は法度の定める身分の制服となり、需要は城下町、とりわけ江戸に集まった。工芸は二つに分かれる。目利きのための華やかな鑑賞の作と、截断の結果を金象嵌に刻む実証の刀である。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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