説明

鑑定書内容:財)日本美術刀剣保存協会 重要刀装具[N.B.T.H.K]Juyo Tosougu No.61 将軍家お抱え金工、後藤家の二代目当主、宗乗に極められた重要刀装具指定品。後藤家二代目の宗乗は初代祐乗の二男で、俗名は二郎、諱は武光と称し、父祐乗のあとを受けて足利将軍家に仕え、四十歳で剃髪して宗乗と号し、後年方眼に叙されている。宗家に伝わった正統系図によれば、長享元年(1487)に生まれ、永禄七年八月六日(1564)、七十八歳で歿したという。したがって、三代目乗真が戦死した翌々年に亡くなったということになる。この小柄と目貫の爪蔓図は、ゆったりと豊熟した雰囲気を見事に表現している。この品格ある彫りは後藤家の独壇場で、特に宗乗の作品には本作のような優雅で優れた作品が多い。本作に附されている折紙には、「上下逆輪木爪裏哺金下地某」と記されており、この折紙によって小柄の下地や哺金は宗家十一代通乗の手になるものと判断できる。

刀装具 後藤宗乗
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Jūyō売切れ

刀装具 後藤宗乗

三所物

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作者について

Goto Sojo後藤宗乗

1 特別重要刀剣52 重要刀剣

後藤宗乗は、後藤家初代祐乗の二男で、俗名を二郎、諱を武光と称した。父祐乗の跡を受けて足利将軍家に仕え、四十歳で剃髪して宗乗と号し、後年法眼に叙されている。宗家に伝わった正統系図によれば、長享元年に生まれ、永禄七年八月六日、七十八歳で歿したという。したがって、従来の説とは異なり、三代目乗真が戦死した翌々年に亡くなったということになる。宗乗は祐乗の作風を継承しつつ、後藤家の基礎を確立した重要な刀装具師である。 宗乗の作風は、赤銅魚子地を高肉彫とし、金、銀、赤銅などの色金を効果的に用いる点に特色がある。題材は、獅子、龍、瓜蔓、牛車、熊谷敦盛図など多岐にわたり、いずれも品格のある意匠と高度な彫技によって表現されている。特に、獅子と龍は後藤家のお家芸とも称され、宗乗の作にも優れたものが多く見られる。肉置は豊かで丸味を帯び、絞り込みが巧みであり、山高く谷深い彫は力強さと繊細さを兼ね備えている。魚子地は細かく均一で、地鉄の発色も美しい。また、「古香を添える陰陽根も古格があり、時代色を具備している」と評されるように、古雅な趣も宗乗作品の魅力の一つである。作風を示す具体的な要素としては、笄に見られる「眉形と洲浜の仕立がすっきりとして締りがあり、蕨手と股から棹にかけての微妙な肉置」や、倶利迦羅龍図に見られる「耳掻が嵌め込み式で、笄に表裏とも七本の竪筋を毛彫であらわ」すといった点が挙げられる。 宗乗の作品は、「品格のある彫り」や「優雅で優れた作品が多い」と評されるように、後藤家ならではの格調の高さを備えている。その作風は、初代祐乗の技を受け継ぎながらも、独自の洗練味を加えたものであり、後藤家の作風を確立する上で大きな役割を果たした。また、宗乗の作品には、後藤家の極めが附帯しているものが多く、その鑑定の確かさも評価されている。特に、光孝、程乗、光侶といった後藤家の重鎮による折紙は、作品の正真性を保証する貴重な資料となっている。宗乗の作は、大名家や豪商に伝来したものが多く、その質の高さと希少性を示している。

刀剣商

飯田高遠堂

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