説明

『鍔大観』(昭和10年・川口陟著)所載品 (本書3頁に掲載されている稀少な古刀匠鍔です) 名品 古刀匠鍔 南北朝時代初期(約687年前)の作と推定される、鉄色・地鉄ともに抜群の古刀匠鍔です。1935年刊の『鍔大観』にも掲載された名品中の名品です。 延元元年(1336年)から元中九年(1392年)まで続いた動乱の南北朝時代は、鎌倉時代から続く日本独自の美意識が大きく変容を遂げた時代でもありました。 本作の意匠は「鮎」です。当時、鮎釣りは武士にのみ許された嗜みであり、鮎釣りを愛した武士たちは、自ら縫い針を曲げて針を作り、手作業で毛鉤を仕立てたといいます。 鮎は縄張り意識が非常に強く、侵入してきた他の鮎を攻撃する習性があるため、現代でも「友釣り」という独特の釣法で親しまれています。清流に棲む鮎は、塩焼きにすると格別の味わいがあり、古来より日本人に愛されてきました。この釣法には高い技術を要し、武士の精神修養の一環でもありました。 本作は、意匠の妙、鉄質の良さ、そして歴史的価値のすべてにおいて抜きん出た、唯一無二の古刀匠鍔です。数ある古刀匠の中でも、まさに「名刀」と呼ぶに相応しい風格を備えています。 寸法:9.5 cm × 9.5 cm 鑑定:日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀装具 備考:個人蔵・歴史的名品

MEITO KO TOSHO TSUBA
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