説明

特別保存刀剣鑑定書付 肥前国住遠江守藤原兼広 刀 【解説】 概要 本作は、大和大掾兼広の子であり、江戸時代初期を代表する名工・初代忠広の血筋を引く「肥前国住遠江守藤原兼広(ひぜんのくにじゅう とおとうみのかみ ふじわらかねひろ)」の銘がある一振りです。 兼広は寛永20年(1643年)、肥前国(現在の佐賀県)に生まれ、当初は「兼若」と銘じていました。 元禄10年(1698年)に「遠江守」を受領。当時、朝廷より授けられる「守」の受領銘は、優れた技量を持つ刀工のみに許された極めて名誉ある称号でした。受領後は、肥前藩主・鍋島吉茂公に御抱え鍛冶として仕えました。藩主専属の刀工として作刀に励んだ事実は、彼の技術がいかに高く評価されていたかを物語っています。 肥前刀の特色 肥前国の刀工たちは、鍋島藩の厚い庇護のもとで独自の発展を遂げました。特に「肥前刀」として知られる彼らの作品は、阿蘭陀(オランダ)から伝来した鉄を組み合わせて鍛錬することで、非常に美しい地鉄(じがね)を形成しています。 本作においても、肥前刀の代名詞とも言える精緻で美しい肌合いを存分に堪能いただけます。兼広の作品は、その卓越した職人技と歴史的背景から、愛刀家の間でも非常に高く評価されています。 誉疵(ほまれきず)について 本刀には、実戦で用いられた証とされる「誉疵」が見受けられます。これは単なる傷ではなく、戦いの中を生き抜いてきた名誉ある証として、古来より愛刀家の間で尊ばれてきた歴史の足跡です。 鑑定について 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に認定されています。これは、保存状態が極めて良好であり、かつ美術品としての価値が特に高い真作の日本刀にのみ与えられる格付けです。 ※経年による若干の黒錆や細かな擦れがございます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身詳細】 長さ(長狭) : 63.8cm(2尺1寸0分) 反り : 1.8cm(6分) 刃文 : 焼き入れによって刃先に現れる結晶構造の文様 地肌(地鉄) : 折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 切先 : 刀身の先端部分 茎(なかご) : 柄に収まる刀身の持ち手部分 【外装(拵)】 本刀には、鞘、柄、鍔などから構成される「拵(こしらえ)」が付属しています。 縁頭(ふちがしら) : 柄の両端を保護し、装飾する一対の金具 柄・目貫(めぬき) : 柄の巻糸の下に配置された装飾。 本作の目貫には、草花と蕾が意匠されています。特定の種は不明ながら、こうした植物文様は繁栄や生命力、そして再生への願いを込めて好んで用いられました。 鍔・鎺(はばき) : 鍔は手を守るための仕切り、鎺は刀身を鞘内に固定し、刀身が鞘に触れて錆びたり傷ついたりするのを防ぐ重要な金具です。 鍔の意匠は「龍」です。 龍は古来中国の神話に登場する想像上の生物であり、瑞祥(吉兆)の象徴とされてきました。その姿は「九似(きゅうじ)」、すなわち角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼、項は蛇、腹は蜃(みずち)、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似るとされ、変幻自在に空を舞う神聖な存在として尊ばれています。

Antique Japanese Sword Katana Signed by Kanehiro NBTHK Tokubetsu Hozon Certificate
Tokuho

Antique Japanese Sword Katana Signed by Kanehiro NBTHK Tokubetsu Hozon Certificate

$6,112

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仕様

長さ

63.8 cm

反り

1.8 cm

刀剣商

サムライミュージアム

samuraimuseum.jp