説明

刀剣番号:AS25406 白鞘入り、拵付き(日本美術刀剣保存協会 審査:保存刀剣) 銘文:無銘(伝 保昌) 鞘書き:田野辺先生 和州保昌 大磨上無銘也。細身小切先にて鍛えは柾目、焼刃は小沸出来の細直刃を焼き、 刃縁に打のけ・ほつれ等入り、気品高き趣を呈す。 大和五ヶ伝中、同派の極め妥当なり。 刃長二尺九分有之。 探山識(花押) 弊社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作の出来は、無銘(伝 保昌)としては上々作にランクされる逸品です。 ハバキ:金着一重 刃長:63.4 cm (2尺0寸9分) 反り:1.7 cm 目釘穴:3個 元幅:2.68 cm 先幅:1.58 cm 重ね:0.67 cm 刀身重量:545 グラム 時代:鎌倉時代中期 弘安頃(約748年前) 体配:身幅、重ね共にやや細身で、切先も小振りの優美な姿。 地鉄:柾目に小板目肌が混じり、よく詰んだ精良な地鉄。 刃文:匂口の締まった直刃にほつれが入り、二重刃が掛かる。刃中には金筋が働き、非常に働きが豊富である。 特徴:保昌派は鎌倉時代後期から活躍した大和伝の刀工群です。 古刀期の柾目鍛えは短刀に多く見られますが、本作は保昌派の特徴が顕著な一振りです。 地鉄には地景がよく入り、小板目に柾目が交じり、帽子は焼きが浅いながらも映りが現れるなど、古刀ならではの見どころが随所に感じられます。 拵:半太刀拵 鍔:赤銅地に梅と月を彫り、金の色絵を施す。

Katana: Mumei (Unsigned)(Den Hosho)(NBTHK Hozon Token)

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¥1,750,000

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仕様

長さ

63.4 cm

反り

1.7 cm

元幅

2.68 cm

先幅

1.58 cm

流派について

Hosho School保昌派

2 特別重要刀剣53 重要刀剣

大和五派のうち、地鉄に総柾目を貫いたただ一門が保昌派である。その本拠は大和国高市郡、成立は鎌倉時代の末葉に置かれ、南北朝期へと続いた。古来寺院に付属して刀を鍛えた大和鍛冶の流れを汲み、同派の工は皆「貞」を通字とする。祖と仰がれるのは貞宗・貞吉で、両者は共に保昌五郎と称したと伝え、その下に貞清・貞興・貞光らが連なる。中にあって居住地と制作年紀を最も多く銘に記すのが貞吉であり、嘉暦三年紀の太刀に「大和国高市郡住」と切って活躍地・年代を明らかにする。貞清・貞興は貞宗あるいは貞吉に続く手とされ、現存する作はおおむね鎌倉末に収まる。 作風は一門を通じて均質で、まず地鉄に集約される。在銘・無銘を問わず総柾目肌を鍛え、柾が区より先まで通って棟へ抜け、地沸が厚くつき地景が頻りに入る。手掻・千手院・尻懸・当麻が柾がかった板目を鍛えるのに対し、保昌はこの純然たる総柾に徹し、説示も大和五派の中で最も作風の個性が顕著な一派と記す。刃文はその柾目に応じ、匂深く小沸のついた直刃を主とし、刃は地鉄と別に立つのではなく肌目にからんで頻りにほつれ、刃縁に喰違刃・二重刃・打のけを集め、金筋・砂流しがかかる。物打辺より上で焼幅が広がり一段と沸が強くつくのも一派の所作である。帽子は直ぐに掃きかけて焼詰めとなり、多くは返りを持たず、時に火焔風となる。茎には檜垣鑢をかけ先をぶっ切りとし、これも銘と並ぶ見どころをなす。工により振幅には差があり、貞吉の地刃は荒く沸が強く、やや時代の下る貞清・貞興の手は地刃ともに静かで精良に読まれる。短刀には小振りで重ねの厚い品のよいものが多い。 鑑定の勘所は何よりこの純然たる総柾目にあり、これによって同じ大和の手掻・千手院・尻懸・当麻と分かたれる。一門の諸工に際立った個性は見出しにくく、無銘作は個ではなく時代と作域から保昌と極められ、ゆえに在銘作では銘振りこそが工を分かつ。年紀と居住地まで記す貞吉が最も知り得る工で、藤代の極めでは最上作にあたり、貞清・貞興は二字銘や藤原を冠する四字銘を残すのみで年紀作を見ない。在銘作は短刀に多く、大磨上無銘の刀は後に金象嵌の極めを受け、埋忠家や本阿弥光一の銘を留めるものがある。伝来は大名家を貫き、肥後細川家を経た短刀をはじめ、毛利元康所持を記す大磨上の刀などが知られる。総柾目に徹したこの一門の作が市に現れることは稀で、ことに年紀ある貞吉の在銘作に接する機会は少ない。

刀剣商

葵美術

aoijapan.com

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