説明

番号:AS25808 刀:白鞘入り(第26回重要刀剣) 銘:無銘(延寿) 当社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作の出来は、無銘(延寿)としては「上々作」にランクされる作品です。 ハバキ:金着二重ハバキ 長さ:70.2 cm (2.32尺) 反り:2.2 cm (0.73寸) 目釘穴:3個 元幅:3.04 cm 先幅:2.35 cm 重ね:0.64 cm 刀身重量:675 g 時代:鎌倉時代末期から南北朝時代 体配:身幅広く、棒杼を掻き通した剛健な体配。 地鉄:板目肌に木目肌が交じり、肌目がよく立ち、力強い鍛えとなる。 刃文:小沸出来の細直刃、口締まりごころに、僅かにほつれが交じる。 特徴: 肥後国延寿派は、来国行の孫と伝えられる延寿太郎国村を始祖と仰ぎ、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて肥後国で繁栄しました。 その作風は概ね来派に近似しており、地肌に柾目が流れ、白く映りが立つのが一般的です。しかし、来派に比べると刃中の働きが穏やかで、静かな趣となるのが延寿派の見所とされています。 本作は鎌倉末期から南北朝期にかけての力強い体配を示し、地鉄は肌目が大きく立ち、力強い質感を呈しています。特筆すべき点として、延寿特有の白霧のような映りは見られませんが、刃文は延寿らしい端正な直刃を焼き、刃縁には「ほつれ」などの繊細な働きが見て取れます。 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)第26回重要刀剣指定 葵美術正真鑑定書 全身押し形 ※表示価格に送料は含まれておりません。 オークション開始価格:3,350,000円 入札する 関連作品: 刀:無銘(延寿)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣) 刀:伊賀守藤原金道(第26回日本美術刀剣保存協会 特別重要刀剣) 刀:無銘(一文字)(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣)(委託販売品) 太刀:一(吉岡一文字)(第41回日本美術刀剣保存協会 重要刀剣) 刀:

Katana: Mumei(Unsigned)(judged as Enju)(the 26th NBTHK Juyo Token)

Katana: Mumei(Unsigned)(judged as Enju)(the 26th NBTHK Juyo Token)

¥3,350,000

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仕様

長さ

70.2 cm

反り

2.2 cm

元幅

3.04 cm

先幅

2.35 cm

流派について

Enju School延寿派

1 重要美術品2 特別重要刀剣109 重要刀剣

肥後国菊池郡隈府の地に興った延寿派は、京の来の作風を九州へ移した一門である。その祖を太郎国村とし、通説に大和千手院派の弘村の子で来国行の娘聟となり、その外孫として来の工房に学んだと伝える。延寿の名はその来の一字に通うとされ、一門の出自を山城の血脈に結ぶ。国村のまわりには国時・国泰・国資・国吉・国信・国友・国綱らの上手がほぼ時を同じくして輩出し、鎌倉時代末葉から南北朝期にかけて菊池郡の地に大いに繁栄した。延寿の工は南朝に忠なる菊池氏に属し、年紀ある作には正平・延元など南朝の年号を刻むものがあって、一門の活動とその歴史を地に結びつけている。 延寿の作は概ね来派に類似し、各工に際立った個性が少ないため、一門は個々の手よりも一団として読まれる。その共通の語法は地鉄に最もよく現れる。鍛えは小板目がよくつんで詰み、杢を交え刃寄りに流れて柾ごころを帯び、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入る。その上に立つのが一門第一の見どころたる白け映りで、明るく冴える来の地鉄とは異なる、冷たく霞んだ映りである。刃文は中直刃あるいは細直刃を本体とし、小互の目・小足を交え、しばしば二重刃を見せ、匂口は幾分沈みごころとなって穏やかに焼く。帽子は来が小丸に締めて返るのに対し、先の丸味がやや大きい大丸となって返り浅く、先に掃きかけるものが多い。これらの柾ごころ・白け映り・沈みごころの匂口・穏やかな刃中の働き・丸味の大きい大丸帽子が、来に似てやや異なる延寿の見どころであり、真の来から一門を分かつ要となる。本間は延寿を「来に似てやや異なる」とし、その直刃の刃中の働きを来一派の直刃よりも淋しいと記す。その淋しく冷えた趣こそ一派の眼目である。 延寿の鑑定の勘所は、なべてこの来との別にある。輪反りや京風が一見来を想わせても、地の流れ・白け映り・沈む匂口より延寿と看取し、来に比して地刃やや弱しとされる。一門に個性が少ないがゆえに、主要工はその一様の中から程度の差によって絞られる。祖国村は細身で元先の幅差が顕著、反り高く小鋒に結ぶ独特の姿態をもって無銘の延寿を己に引き寄せる。国時は遺例が比較的多く作柄の平均点も高い代表工で、一門の抑えた直刃を誰よりも賑やかに働かせる。国泰は地刃の沸が一門の中で最も強くつき、佳作は明るく冴える。国資は刃中の働きが最も豊かで、寸延びの作に火焰風の帽子という一門に類のない働きを示す。国吉は地刃の冴えにおいて延寿の弱点を脱した垢抜けた手を遺し、国信は遺例こそ少ないが刃に沿う二重刃を殊に鮮明に見せる。これらの諸工はいずれも国の字を冠し、その「国」構の右半を耳形に切る銘振りを共有して他派にまぎれず、藤代に上々作以上の格を得る。伝来も地方工としては厚く、来歴の確かな作が黒田家・徳川家・伊達家・上杉家・細川家などの旧家を経、林原美術館・出光美術館・徳川美術館・佐野美術館をはじめとする機関に蔵される。在銘生ぶの太刀や身幅広い在銘の短刀は遺るものが少なく、多くは大磨上無銘の極めとして伝わるため、肥後の山城風を手に取りうる機会はおのずから限られている。

刀剣商

葵美術

aoijapan.com

¥3,350,000

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