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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 薩摩
  3. 安代

Satsuma Yasuyo

安代

特重
巻 14, 番 42 · 刀

Satsuma Yasuyo

安代

評価作品20点

国薩摩時代Kyoho (1716–1736)時代区分江戸流派Satsuma伝法大和伝藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードYAS573
1重要美術品
2御物
4特別重要刀剣13重要刀剣

概要

一平安代、通称玉置小市は、薩摩の刀工一平安貞の長男として延宝八年に生まれた。説明書は、初め父について鍛刀の法を習い、のちに波平本家の大和守安国の門にも学んだこと、そして享保六年正月、正清と共に八代将軍徳川吉宗に召されて江戸で鍛刀したことを記す。その技を認められて幕府より茎に一葉葵紋を切ることを許され、帰途、朝廷より主馬首に任ぜられた。享保十三年、四十九歳で歿しており、記録に残る作の大半は、江戸召出しからその早い死までの僅かな年月に収まる。彼に対する評価は諸指定を通じてほぼ定型的であり、彼と正清は「正清と並んで薩摩新刀の双璧」とされる。

この対の中に、その手を見分ける対照が含まれている。正清がのたれに互の目・尖り刃を交えた変化のある志津風の乱れ刃を得意としたのに対し、説明書は「安代は穏やかなのたれ調の直刃を多く焼いている」と記す。彼の典型の刃は、直刃調、あるいは広直刃で、浅くのたれ、匂深く、沸厚く強くつき、荒沸を交える。判者が繰り返し挙げるのは、その静かな刃の内を走るもの――盛んな砂流しと長い沸筋・金筋であり、説明書はこれを「いわゆる薩摩の芋蔓と称される沸筋」、すなわち薩摩の芋蔓と呼ぶ。最上の作ではこれが殊に長くかかり、見事と評され、地刃の働きが常にも増して豊かである。

その刃の下地の地鉄はよくつんだ小板目で、時に小杢を交え、あるいは流れごころとなり、地沸厚く地景入り、鉄色は際立って黒みをおびる。その黒い地に対して、明るい匂口と荒い沸が映えて立ち、安代の刀がそのように見える所以の多くがここにある。帽子は概ね直ぐに大丸あるいは小丸に返り、先を掃きかけ、焼深い作では火焰風となるほど盛んにかかる。体配はその印象のもう半分であり、身幅広く、重ね厚く平肉豊かに中鋒、手持ち重く堂々として、殆どが生ぶで先深い栗尻、鑢目檜垣、長銘を残す。

この一つの定まった作域の中に、説明書は二つの細やかな面を引く。作の一部は柾目に傾き、板目が流れて肌やや立ち、ある重要刀剣の刀について判者は全体を「大和保昌伝を見るような出来」とし、代表作と名づける。波平・大和に発する修業の根が、その肌立つ地鉄に現れたものである。一方、彼の経歴の他端では、目釘孔の下に四字銘を切る初期の刀が初期作とされ、説明書はそうした初期作が比較的少なく、彼の初期作風を知る上で貴重であると記す。区分よりも連続性が肝要である。沸出来の直刃は終始変わらず、一度は穏やかな小板目の上に、一度はより肌立ち柾がかった地鉄の上に読まれる。

彼を他から分かつのは、まさに判者の言うところであり、それは隣の正清と比べるよりも、彼自身の作を通して読むのがよい。彼の直刃は薩摩の双璧の静かな方の刃であり、その強さは焼の高さではなく、匂の深さ、沸の厚さ、そしてその中を走る長い芋蔓の筋に担われる。地鉄は黒く、よく鍛えられ、体配は広く頑健である。ある特別重要刀剣の刀について、説明書は「同作中抜群な出来映えを示した彼の傑作」と評する。深い匂口、厚い沸、長くかかる金筋が、豪壮で健全な一体の上にことごとく揃ったとき、判者がその作に与える類の評である。

収集の観点では、安代は薩摩新刀の中でも特に求められる名であり、その記録は殆ど在銘で、指定を受けた二十口が自身の銘を伝える。藤代の極めは上々作。国宝はなく、重要文化財もない。その地位は、特別重要刀剣四口と重要刀剣十三口、さらに戦前の重要美術品一口、合わせて特別重要刀剣・重要刀剣の級に十七口という記録に立つ。来歴は新刀の工としては異例に高い。説明書は島津家より上へ献上された刀を記す。島津継豊より将軍吉宗に献ぜられた一口があり、また別の一口は「島津家より近衛左大臣家久に献上」されたもので、家人が殊のほか賞翫し、わざわざ安代に白銀と六歌仙の歌を贈ったという。皇室・島津・近衛・徳川の名がその伝来を貫く。これらの殆どは世に出ず、指定作は旧家・機関に伝わり、在銘の一平安代が私蔵の収集家のもとに現れることは稀であり、現れたときには薩摩の最も報いある出会いの一つとなる。

鑑定

在銘の特徴から読む一つの薩摩新刀の作域:黒みがかったよくつんだ小板目の上ののたれ調の直刃・広直刃、匂深く沸厚く荒沸を交え、一派で名高い芋蔓(砂流し・長い沸筋・金筋)の流れ筋を伴い、身幅広く頑健な体配は殆ど生ぶ・在銘である。これに二つの副次的な面――典型の沸の豊かなのたれ直刃と、時に柾がかって大和保昌を想わせる面――が加わる

一平安代、通称玉置小市は、一平安貞の長男として延宝八年に生まれ、初め父に、のち波平本家の大和守安国に鍛刀を学び、享保六年、正清と共に八代将軍吉宗のため江戸で鍛刀し、その後幕府より茎に一葉葵紋を切ることを許され、朝廷より主馬首に任ぜられた。彼は正清と並ぶ薩摩新刀の双璧であり、説明書はその本質を成す対照を引く。正清がのたれに互の目・尖り刃を交えた変化のある志津風の乱れ刃を得意とするのに対し、安代は穏やかなのたれ調の直刃を多く焼く。よくつんだ小板目に地沸厚く、地景入り、鉄色黒みがかる地鉄の上に、浅くのたれた直刃調あるいは広直刃を焼き、匂深く、沸厚く荒沸を交え、これに盛んな砂流しと長い沸筋・金筋がかかる。これが薩摩で芋蔓と称される沸の流れ筋で、帽子は直ぐに大丸、あるいは先掃きかける。体配は身幅広く重ね厚く平肉豊かに、頑健で豪壮であり、現存作は殆ど在銘で、その大半が江戸召出し以後、享保十三年に四十九歳で歿するまでの作である。

鑑定の決め手

薩摩での呼称、彼の金筋・沸筋を指すにはない特徴

正清、変化のある志津風の乱れ刃(薩摩のもう一方の柱)にはない特徴

作風の変遷

本領――芋蔓を伴うのたれ調の直刃

説明書が安代について繰り返し描く像は、浅くのたれた直刃調あるいは広直刃で、匂深く、沸厚く強くつき荒沸を交え、これに盛んな砂流しと長い沸筋・金筋がかかる――薩摩で芋蔓と称される沸の流れ筋である。下地の地鉄はよくつんだ小板目で、時に小杢を交え、あるいは流れごころとなり、地沸厚く地景入り、鉄色は黒みをおびる。体配は身幅広く頑健で、重ね厚く平肉豊かに中鋒、手持ち重く豪壮なものが多い。帽子は概ね直ぐに大丸あるいは小丸に返り、先を掃きかけ、時に焼深く火焰風となる。最上の作では地刃ともに明るく冴え、働きが常にも増して豊かで、長くかかる金筋・沸筋を見事と評する。茎は殆ど生ぶで先深い栗尻、鑢目檜垣、長銘を切り、幕府の許した一葉葵紋を切るものが多い。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

柾がかり大和保昌を想わせる面

確証はやや弱い

作の一部は柾目・肌立ちごころに傾き、板目が流れて柾がかり肌やや立ち、その上の直刃のたれがほつれて砂流し・金筋を伴う。ある重要刀剣の刀について説明書は、全体を大和保昌伝を見るような出来とし、代表作の一口と評する。波平・大和に発する修業の根がのぞくところである。この面は本領と別物ではなく、同じ沸出来の直刃を、より肌立ち柾がかった地鉄の上に読んだものである。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
研究

説明書は安代を一つの繰り返される対照で枠づける。彼と正清は薩摩新刀の双璧であるが、正清が変化のある志津風の乱れ刃を得意とするのに対し、安代は穏やかなのたれ調の直刃を多く焼く。この対照はほぼ全ての説明に繰り返され、その鑑賞の背骨である。

柾目の強い重要刀剣の一口について説明書は、大和保昌伝を見るような出来とし、代表作と評する。波平・大和に発する修業の根が肌立つ地鉄に現れたものである。

目釘孔の下に四字銘を切る重要刀剣の一口を、説明書は彼の初期の作とし、安代の初期作は比較的少なく初期作風を知る資料として貴重とする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物2
特別重要刀剣4
重要刀剣13

名工ランク

0.25 (指定作品20点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録10件 の鑑定作品における Yasuyo

伝来ランク

名家所蔵7点、伝来記録10件

刀工の上位11%

素点:2.45 / 10

刀姿

評価作品20点の分布

銘

評価作品20点の銘の種類

販売中

系譜

Yasuyo
弟子
  1. 1.安在Yasuari4指定

Satsuma派

Satsuma派の他の刀工

  1. 1.元平Motohira11 販売中38指定
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