NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·刀姿·銘·流派
概要鑑定指定刀姿銘流派
  1. 流派
  2. 薩摩
  3. 安在

安在

Satsuma Yasuari

重要
巻 27, 番 225 · 刀

安在

Satsuma Yasuari

評価作品4点

国薩摩時代Enkyo (1744–1748)時代区分江戸流派薩摩伝法大和伝刀工大鑑350(上位49%)種別刀工コードYAS16
4重要刀剣

概要

本作の安在の刀はいずれも生ぶ茎の在銘の刀で、うち三口は棟寄りに太鏨で「薩州住一平藤原安在」の長銘を切り、明和三年の年紀を添える。安在は宝永五年、中村清房の次男として生まれ、薩摩一平派の祖一平安代に実子がなかったため、享保八年、十六歳でその養子となった。同十三年、安代が四十九歳で歿すると、二十一歳で家督を継ぎ、安永六年に七十歳で歿するまで家を率いた。説明書は、彼が初銘を安治と切り、師の代作・代銘に任じ、両者の合作刀も現存すると記しており、その手を安代より分かつこと自体が鑑識の問題となる。

その作風は養父安代の手をよく継ぐ。身幅広く重ね厚く、平肉よくつき鎬高き、薩摩の豪壮な構えである。小板目つみたる地に、のたれを基調として互の目・尖りごころの刃を交え、匂深く沸厚く荒沸をむらに交える。刃中には金筋・砂流しかかり、上半の鎬地には淡く湯走り風を交える。第十五回の刀では帽子は直ぐに小丸、裏にいもづるが入る。途切れぬ沸筋の長く連なるこのいもづるは、薩摩物に名高い見どころである。丁子ではなく、荒い沸ののたれを匂深く焼くところが、その見どころの中心をなす。

地鉄は一貫している。小板目がよくつみてやや無地風となる地に、地沸厚くつき、荒めの地沸を交え、地景細かに入り、かねは黒みを帯びる。帽子は直ぐに小丸、あるいは一口では沸厚くつく焼詰め風となり、先掃きかける。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目檜垣、目釘孔一、指表棟寄りに長銘、裏に年紀があり、その茎仕立てそのものが安代に頗る近似する点として挙げられる。

説明書はこの少ない在銘作の中に二つの面を読む。尋常の作では穏やかに、上半は広直刃を浅くのたれごころに、下半は焼幅狭く浅いのたれ刃となり、やや無地風の小板目に荒沸がむらにつく。これを「薩摩新刀の作風をよく示した」尋常の出来とみる。これに対して傑出の作では、のたれに互の目・尖り刃を交え、匂深く沸厚く、金筋・砂流し・湯走りかかり、地は黒く地景に富む。ある一口を「養父安代の作に迫るもので、同作中屈指の優品である」とし、また他を「安代に頗る近似している」とする。

薩摩におけるその位置は、まさに説明書の言う近似と、そこに測られる小さな隔たりにある。彼は何より安代に照らして見られ、身幅広く重ね厚き姿、かね黒める地沸の小板目、沸の強いのたれを頗る近く共有する。その個性は別の作風ではなく、同じ作風の穏やかな扱いにある。説明書は、安代に比して「刃中の働きが穏やかで、且つ匂口が部分的にしまりごころを呈している」点に安在の特色を求める。匂深きのたれ、地景に富む黒める地鉄、掃きかける帽子こそが、薩摩一平の作域を継ぐ二代として彼を位置づける、根拠ある見どころである。

蒐集の上では比較的稀な名である。安代との共生時期は短く、その早い労の多くは師の代作・代銘に費やされたため、自身の現存作は薩摩の中でも少ない。国宝・重要文化財はなく、その指定はすべて重要刀剣に列し、明和三年紀の生ぶ在銘刀四口がそれにあたる。説明書はその最良の一口を、養父に比肩する優品とする。これらの刀に大名伝来の記録はなく、日本および海外の個人の所蔵を経て今日に伝わる。指定刀の多くは個人蔵を含め保有され売買されることは稀で、その傑出の作風の在銘安在が市場に現れるのは稀であり、忍耐を要する。一平の作域が祖の相州伝を二代へと継いだ証である。

鑑定

地沸厚くかね黒める小板目に、沸の強いのたれを焼く薩摩一平の作域。安代より刃中の働き穏やかに、匂口の部分的にしまる点で師と分かつ。

安在は「薩州住一平藤原安在」と長銘に切り、中村清房の次男として享保八年に薩摩一平派の祖一平安代の養子となり、同十三年に家督を継いだ。その手は養父安代の作風をよく継ぎ、身幅広く重ね厚き姿に、小板目つみて地沸厚くかね黒める地、刃文はのたれを基調に匂深く沸厚く荒沸を交え、地景・金筋・砂流しかかり、薩摩のいもづるが直ぐに丸く返る帽子へ入る。説明書はその持味を、刃中の働きが穏やかで匂口が部分的にしまりごころを呈する点にみて、これを師と分かつ特色とする。

鑑定の決め手

作品の100%

作品の75%

作品の25%

匂深く小沸よくつく。傑出作では地刃が安代に迫り、説明書は刃中の働きが穏やかで匂口の部分的にしまる点を彼の持味とみる

作風の変遷

薩摩新刀の尋常な作域

尋常の作域では、小板目交りよくつみてやや無地風となり、荒沸が処々につく地に、上半は広直刃を浅くのたれごころに焼き、下半は焼幅狭く浅いのたれ刃となって、総体に荒沸がむらにつく。帽子は直ぐに小丸、裏にはいもづるが入る。説明書はこれを、地刃ともに尋常な出来で薩摩新刀の作風をよく示すものとみる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

安代に迫る屈指の優品

傑出の作では、身幅広く重ね厚く平肉よくつき、鎬高き構えに、小板目肌つみて地沸厚くつき、荒めの地沸を交え、地景細かに入り、かね黒めとなる。これにのたれを基調として互の目・尖りごころの刃を交え、沸足入り、匂深く沸厚く荒沸を交え、金筋・砂流しかかり、上半鎬地に淡く湯走り風を交える地刃を焼く。帽子は直ぐに丸く返り、先掃きかける。説明書はこれを同工の傑出の一口、父安代に比肩し迫る出来映えとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は安在の作風を安代の頗る近似する継承とみ、身幅広く重ね厚き姿、かね黒める地沸の小板目、沸の強いのたれを共有しつつ、刃中の働きの穏やかさと匂口の部分的にしまる点に彼の個性を求める。

中村清房の次男に生まれ、安代に実子なきゆえ養子となり、初銘を安治と切り、師の代作・代銘に任じたため、その手を安代より分かつこと自体が鑑識の問題となる。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.02 (指定作品4点)

刀工の上位28%

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

薩摩派

薩摩派の他の刀工

  1. 1.安代Yasuyo1 販売中20指定
  2. 2.元平Motohira12 販売中38指定
  3. 3.正幸Masayuki4 販売中27指定
  4. 4.正清Masakiyo2 販売中26指定
  5. 5.正良Masayoshi1 販売中10指定
  6. 6.正景Masakage3指定
  7. 7.正房Masafusa3指定
  8. 8.國平Kunihira3指定
  9. 9.正良Masayoshi3指定
  10. 10.正房Masafusa1 販売中1指定
  11. 11.祐平Sukehira1指定
  12. 12.景吉Kageyoshi1指定

安在

安在(Yasuari)は、薩摩の薩摩派の刀工です。

Enkyo (1744-1748)に活動しました。

作風は大和伝に属します。

安在の作品には、重要4点が指定されています。