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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 相州
  3. 末相州
  4. 綱廣

Sue-Soshu Tsunahiro

綱廣

重要
巻 49, 番 70 · 脇差

Sue-Soshu Tsunahiro

綱廣

評価作品12点

国相模時代Tenmon (1532–1555)時代区分室町流派相州>末相州伝法相州伝代1st師匠Masahiro藤代Jo saku刀工大鑑400(上位37%)種別刀工コードTSU253
1重要美術品
1御物
10重要刀剣

概要

綱広は相州伝の掉尾を飾る刀工である。現存最古の年紀は天文(一五三二~五五)に遡り、説明書はその初代を室町時代の相州鍛冶の代表とし、「室町時代の相州鍛冶の代表は相州伝の作風を最もよく守り天文年間に最も活躍した初代綱広であった」と記す。初代は広正の子孫と伝え、初銘を正広といい、北条氏綱に召されて小田原に居住し、綱の一字を賜って改名したという。以後その名は連綿たる名跡となり、二代を天正、三代を慶長、さらに寛永・万治へと及ぶから、「綱広」は単一の手ではなく後北条氏のもと小田原に代々続いた工房を指す。在銘・生ぶがほぼ全きで、五字銘「相州住綱広」を指表の棟寄りに低く切り、天文十七年(一五四八)の太刀と天文廿二年(一五五三)の脇指とが、後代の拠るべき初代を定める。

見どころとなる手は、皆焼へ向かう末相州の乱刃である。互の目乱れに丁子・矢筈の刃・尖り刃・小のたれを交え、先へ刃幅を増して焼くもので、沸よくつき砂流しを交え、飛焼・棟焼を地に及ぼして総体に皆焼となる。互の目に組まれて先へ向かう矢筈の刃は、典型作とする際に説明書が繰り返し挙げる刃文の見どころである。皆焼は説明書が同工の本領とする作域で、広光・秋広以来の手とされ、「広光・秋広以来の巧者で作風は彼等が創始したと伝える皆焼に見るべきものがある」と記される。ある脇指の皆焼は三日月状の飛焼を見せ、説明書はこれを「皆焼刃に三日月状の飛焼を見せるなど同工の特色をよく示し」と評する。

この皆焼を支える地鉄は刃と併せて読まれる。板目に杢・流れ肌を交えて肌立ち流れ、地肌は締まらず開き、地沸よくつき地景が入り、この開いた地鉄の上に飛焼・棟焼が散り集まって皆焼となる。肌立ちは自作の半数、流れ肌は三分の一に明記され、末相州の地鉄そのものが見どころの一部をなして単なる下地ではない。帽子は乱れ込みに小丸または尖りごころで返り、しばしば掃きかけ、返り長く焼き下げる。彫物はさらに顕著な見どころで、真および草の倶利迦羅、蓮台に梵字、八幡大菩薩・南無妙法蓮華経などの陰刻文字があり、説明書はこれを末相州物の特色として繰り返し挙げ、同工の作では美事に施されるとする。

この華やかな本領に対し、記録された変り出来がある。天文十七年の太刀は皆焼の作域を離れて中直刃調に小互の目を交え足入り、匂口締りごころに小沸つくもので、説明書は同工には珍しい出来とし、短刀・脇指にも間々これがあるとする。代別はもう一つの軸である。説明書は通説の代別、初代を天文、二代を天正、三代を慶長、四代を寛永、五代を万治頃とする説を掲げ、年紀なき数口を体配によって鑑する。幅広・寸延びて先反りの強くつく脇指は元亀・天正頃とされ、数口の鎬造の刀は三代を降らないと読まれ、さらに詳しい代別は「今後の研究に俟ちたい」と明記される。手は連続しており、肌立つ板目・杢に矢筈の互の目乱れを焼く同じ作域であるから、後代の作も作風の変化によってではなく襲名の作域によって綱広と認められる。

彼を分かつものは、他工を借りずに自らの確かな特色から読まれる。説明書はその皆焼を襲ぐ南北朝の名手と比較するが、その比較は両刃である。彼は広光・秋広の系譜に置かれながら、重要美術品の短刀においては「刃文は広光、秋広と形状を異にしている」とされ、襲ぐべき名手その人とその手が区別される。彼自身の見どころは、互の目乱れに組まれて先へ広がり皆焼に覆われる矢筈の刃であり、肌立ち地景を交える板目であり、倶利迦羅と陰刻文字に密な彫物である。相州の系譜の最末に立ち、説明書のいう相州伝の掉尾を飾る工であって、天文の初代がその記録された起点となって後の工房全体が代別される。説明書は末相州のうちに彼を「綱広は末相州にあって知名度が高く技量も高く」と記し、作刀も多く現存するとする。

綱広は藤代の極めで上作、刀工大鑑の評価は四百万にのぼる。その名を負う指定の重みは、稀少というより広いものである。国宝・重要文化財・特別重要刀剣はその作になく、地位はむしろ重要刀剣十口に、重要美術品の短刀一口と戦後初期の特別保存級の脇指一口を加えたものにある。この十口のうち説明書は皆焼の作を代表作とし、一口を「綱広の本領が発揮されており」と評し、他の一口を室町時代の相州物の代表作とする。来歴は格別で確かである。天文廿二年紀の脇指は後北条家の重臣桜井大学の所持銘をもち、のち明治の愛刀家にして初代東京市長大久保一翁に伝わり、天文十七年の太刀は犬養木堂翁遺愛の皮包鉄造の拵を附し、また一口は秋元左衛門五郎藤原喜栄を経て皇室に伝来する。指定刀の多くは彼の作も含めて市に出ず保たれるが、鎌倉の名作のように手の届かぬものではない。在銘・生ぶの重要刀剣の綱広は、末相州を求める者のもとに時折、根気をもって現れ、相州伝の終焉が残し得た最も報いある作の一つである。

鑑定

末相州の一様の作域を、単一の手ではなく記録された代別を通して読む。天文の初代は皆焼に結ぶ互の目乱れを本領としつつ稀な直刃の変り出来をも残し、後代(説明書が天正・慶長以降に置く)は同じ矢筈と皆焼の作域を襲名のもとに伝える。重要のうち数口は三代を降らないと鑑せられる

綱広は相州伝の掉尾を飾る刀工である。初代は広正の子孫と伝え、初銘を正広といい、北条氏綱に召されて小田原に居住し、綱の一字を賜って改名したといい、現存最古の年紀は天文(一五三二~五五)に遡る。以後その名跡は連綿として、二代を天正、三代を慶長頃とし、江戸期に及ぶ。作風は末相州の作域をその終焉まで保ったもので、板目に杢を交えて肌立ち流れごころのある鍛えに地沸よくつき地景が入り、互の目乱れに丁子・矢筈の刃・尖り刃・小のたれを交え、上に行くに従って刃幅を増し、飛焼・棟焼を地に交えて総体に皆焼となる。皆焼は同工の得意とするところで、説明書は広光・秋広以来の手とする。帽子は乱れ込みに小丸または尖りごころで返り、しばしば掃きかける。これに対し、年紀のある初代の直刃の太刀という稀な変り出来がある。彫物は顕著な見どころで、真および草の倶利迦羅、蓮台に梵字、八幡大菩薩・南無妙法蓮華経の陰刻文字を末相州の特色とする。在銘・生ぶがほぼ全きで、五字銘「相州住綱広」を棟寄りに低く切る。室町時代を代表する相州の工である。

鑑定の決め手

作品の42%

作品の33%

作品の50%

作品の42%

作風の変遷

天文の初代(年紀・在銘の記録される第一世代)

現存最古の天文年紀の作が初代を定める。天文十七年(一五四八)の太刀、天文廿二年(一五五三)の年紀と作者銘をもつ脇指がそれである。姿は身幅広く寸延びて先反り強くつく平造の脇指、および三ツ棟の堂々たる鎬造の刀・太刀に分かれる。鍛えは板目で処々流れ肌立ち、地沸つき、僅かに飛焼がかかる。刃文は同派の基調たる互の目乱れに丁子・矢筈の刃を交え、先へ刃幅を増してひたつらごころとなり、小沸つき砂流し・金筋を交え、匂やや深い。帽子は乱れ込みに丸または尖りごころで長く返る。初代はまた、小互の目を交える中直刃の太刀という変り出来をも残し、説明書はこれを同工には珍しい出来とし、短刀・脇指にも間々これがあるとする。茎は生ぶ、指表の棟寄りに五字銘「相州住綱広」を低く切る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
初代の直刃の変り出来— 天文十七年紀の太刀。刃文はひたつらの作域を離れて中直刃調に小互の目を交え足入り、匂口締りごころに小沸つく。説明書はこれを同工には珍しい変り出来とし、短刀・脇指などにも間々これがあると記す

本領(矢筈の互の目乱れより皆焼に至る作域)

とりわけ平造の脇指。矢筈・丁子を交える互の目乱れが先へ広がり、飛焼・棟焼に覆われて皆焼となる。説明書はこれを同工の本領、室町時代の相州物の代表作とする

説明書が綱広の得意とするところとする作域は、互の目乱れに丁子・矢筈の刃・尖り刃・小のたれを交え、先へ刃幅を増して焼くもので、沸よくつき砂流しを交え、飛焼・棟焼・湯走りを地に交えて総体に皆焼となり、ある脇指は三日月状の飛焼を見せて同工の特色とされる。地鉄は板目に杢・流れ肌を交えて肌立ち、地沸よくつき地景が入る。帽子は乱れ込みに丸または小丸で返り、しばしば掃きかけ、返り長く焼き下げる。説明書はこの皆焼を広光・秋広以来の手とし、末相州の掉尾を飾る作域と読む。これらの数口は元亀・天正頃ないし三代を降らないと鑑せられ、同じ作域が襲名のもとに伝えられる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

後代(襲名による伝承、元亀・天正以降)

確証はやや弱い年紀なき鎬造の刀で、体配によって鑑し、数口を元亀・天正頃ないし三代を降らないとするもの。肌立つ板目・杢に矢筈の互の目乱れを焼く同じ作域が襲名の綱広の作域を示す

説明書は通説の代別、初代を天文、二代を天正、三代を慶長、四代を寛永、五代を万治頃とする説を掲げ、数口を年紀ではなく体配によって鑑する。幅広・寸延びて先反りの強くつく脇指は元亀・天正頃と鑑せられ、数口の鎬造の刀は三代を降らないと読まれ、さらに詳しい代別は今後の研究に俟つと明記される。手は連続しており、肌立つ板目・杢の地鉄に矢筈・尖り刃を交える互の目乱れという同じ作域であるから、後代の作も作風の変化によってではなく襲名の作域によって綱広と認められる。彫物は一派の見どころとして連なり、真および草の倶利迦羅、梵字、陰刻の神号がある。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は初代を広正の子孫と伝え、初銘を正広といい、北条氏綱に召されて小田原に居住し、綱の一字を賜って改名したとし、現存最古の年紀を天文とし、子孫は新刀期に及び代々その名跡を伝えたとする。

説明書は通説の代別、初代を天文、二代を天正、三代を慶長、四代を寛永、五代を万治頃とする説を掲げ、年紀なき数口を三代を降らないと鑑し、さらに詳しい代別は今後の研究に俟つと明記する。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣—
重要刀剣10

名工ランク

0.03 (指定作品12点)

刀工の上位25%

伝来

伝来記録5件 の鑑定作品における Tsunahiro

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録5件

刀工の上位78%

素点:1.86 / 10

刀姿

評価作品12点の分布

銘

評価作品12点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Masahiro
Tsunahiro
弟子(13名)
  1. 1.成重Narishige
  2. 2.綱廣Tsunahiro1 販売中2指定
  3. 3.綱廣Tsunahiro3 販売中2指定
  4. 4.綱廣Tsunahiro
  5. 5.綱廣Tsunahiro1 販売中
  6. 6.綱廣Tsunahiro
  7. 7.綱廣Tsunahiro
  8. 8.綱廣Tsunahiro
  9. 9.綱廣Tsunahiro1 販売中
  10. 10.綱廣Tsunahiro
  11. 11.綱廣Tsunahiro
  12. 12.綱廣Tsunahiro
  13. 13.綱廣Tsunahiro

Sue-Soshu派

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  1. 1.總宗Fusamune5指定
  2. 2.廣正Hiromasa1 販売中4指定
  3. 3.綱家Tsunaie3指定
  4. 4.清平Kiyohira4指定
  5. 5.廣正Hiromasa3指定
  6. 6.綱廣Tsunahiro1 販売中2指定
  7. 7.國次Kunitsugu1指定
  8. 8.廣次Hirotsugu1 販売中2指定
  9. 9.廣正Hiromasa1指定
  10. 10.綱廣Tsunahiro3 販売中2指定
  11. 11.康春Yasuharu1指定
  12. 12.廣次Hirotsugu1指定