NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·作品種別·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来作品種別銘系譜流派
  1. 流派
  2. 横谷
  3. 宗珉

Yokoya Somin

宗珉

特重
巻 25, 番 77 · 小柄

Yokoya Somin

宗珉

評価作品48点

国Edo時代Mid-Edo (1670–1733)流派Yokoya伝法Machibori師匠Goto school (inherited bakufu metalworker post); influenced by painter Hanabusa Icho得意分野kozuka, menuki, fuchi-kashira, kogai種別刀装具作者コードYOK001
4重要文化財
15重要美術品
6特別重要刀剣23重要刀剣

概要

横谷宗珉は横谷家の三代目にあたり、寛文十年(一六七〇)に江戸に生まれ、名を友常、通称を長二郎と称した。祖父の初代宗興(宗與)は後藤家七代顕乗の三男殷乗の門で学び、幕府の御用を務めた。宗珉も初めは家彫を学んで幕府に抱えられたが、後に禄を辞して野に下り、自由な世界で大いに腕を振るって大成し、「町彫の祖」と称された。享保十八年、六十四歳で没している。

宗珉の作風は大別すると高彫色絵と、彼の創始である片切彫の両手がある。当時の狩野派出身の画家英一蝶と親交を結び、図案・意匠について指導を受けたといわれる。赤銅魚子地を下地とした高彫色絵の作では、「圧倒的な肉置きの豊かさと高低の変化は自由闊達な鏨捌きと相俟って、正に王者の風格を堂々とあらわしている」と評される。独特の「横谷獅子」は筋骨隆々たる姿態に眼光鋭く、「他工の追随を許さない厳しさと凄味がある」と繰り返し称賛される。竪図にして獅子・虎・馬などを正面または背面から描いた小柄の構図は斬新で、後世の金工に多大な影響を与えた。一方、片切彫の作では四分一磨地に深浅自在の鏨さばきを駆使し、水墨画を思わせる緩急を生み出している。阿倍仲麻呂図小柄にみる抑揚のある片切や、三国志図鐔における太鏨と極細の毛彫を使い分ける手腕は、宗珉の技術の幅を端的に示している。さらに表裏で仕立や彫法を変えて一枚の作品に調和させる技巧にも長じ、福禄寿図鐔では表の高彫と裏の片切彫を見事に統合している。

宗珉の出来は「横谷一門の統帥としての貫禄と抜群の技術」と総括され、後藤本家の作に比しても「優るとも劣らぬ」と評される。その出自が後藤家にあり、かつ十分に学んでいたことが作品の格調に顕著に表れている。容彫の肉取りが薄手である点、根が陰陽根である点も同工の鑑定上の見どころとされる。空間使いに巧みで、重厚な画題を闘達に展開する構成力は「流石に宗珉」と繰り返し称えられ、江戸金工の最大流派たる横谷派を築き上げた宗珉の卓越した技術と品格は、特別重要・重要刀装具に指定された数多の遺例を通じて遺憾なく証されている。

鑑定

三軸の記述:地金・素材×技法(彫・象嵌)×画題(特色画題/画家下絵に基づく構図)。加えて後藤家彫から自身の町彫への画期。技法は高彫色絵と創始の片切彫の二手。

横谷宗珉は町彫の祖、軟質金工に対する後藤の独占を破った金工である。横谷家の当主(近年のNBTHKは三代とし、古い説明では初代宗与の子または養子とする)として後藤家彫を学び幕府に仕えたが、のち職を辞して野に下り、以後の江戸金工を席巻する写生風の町彫を創始した。識別の鍵は、彼自身の創始である片切彫の絵画的な線、狩野派出身の画家英一蝶の下絵に基づくと伝える独特の横谷獅子、そして獅子・虎・馬を正面または背面から大胆に竪図にとった構図にある。地は後藤以来の赤銅魚子地を保ちつつ、その上の彫りを自由に解き放った。

鑑定の決め手

説明は片切彫を「彼の創始」とする。後藤家彫にない絵画的な片刃の線で、町彫の技法的基礎となったという評は妥当な総合

彼は町彫の祖。後藤金工を凌駕した町彫の流れはすべて彼に発する

他の金工にはない特徴

地金・素材

地は後藤以来の赤銅魚子地で、金と赤銅の高彫色絵を施し裏は板金、しばしば棒小柄仕立とする。地の連続は意識的で、自由は専らその上の彫りにある。

技法

作風は二手に分かれる。正統に根ざした高彫の色絵(鋤出高彫を含む)と、彼の創始である片切彫、すなわち絵画の筆致を金属に移す片刃の線である。細部は毛彫で締める。

画題

画題は二相でいずれも写生的:彼の名を冠する横谷獅子・牡丹喰獅子と虎、そして画家の下絵に基づく大胆な構図で、馬や人物を正面・背面から竪図に捉える。

横谷獅子・牡丹(特色画題)

名を冠する横谷獅子、すなわち圧倒的な量感の向獅子に、牡丹喰獅子・枝牡丹、そして虎を、後藤の掟物にない豪放な高彫色絵であらわす。

画家下絵による構図

狩野派出身の画家英一蝶の下絵による馬や人物の構図。立馬を正面・背面から見せ、浅妻船などの風俗画題を竪にとる構図は斬新で、後世の金工を方向づけた。

画題一覧

銘の変遷

銘の位置
採録銘

資料注記

初代横谷宗与は後藤家の殷乗の門で学び、後藤の下職として幕府に仕えた。宗珉との続柄は説明により異なり、古い説明は宗珉を其の子または養子とし、近年のNBTHKは宗与を祖父とする。宗珉も初め家彫で抱えられ、のちに職を辞した。工房作・代作は後代の宗与(宗興)が併刻し(「宗珉作」に宗興を添える、四代目宗與の極め銘など)、優品に無銘極めも多いため、本人と門人の境界自体が極めの軸となる。

研究

その写生は狩野派出身の画家英一蝶との親交のうちに育まれ、一蝶の下絵を用いたと伝える(英一蝶は四十九点中約二十四点に記載。狩野探幽は一点のみ)

作風は高彫色絵と創始の片切彫の二手に大別され、後者は町彫の技法的淵源である

指定

国宝—
重要文化財4
重要美術品15
御物—
特別重要刀剣6
重要刀剣23

名工ランク

1.01 (指定作品48点)

作者の上位1%

伝来

伝来記録17件 の鑑定作品における Somin

伝来ランク

名家所蔵3点、伝来記録17件

作者の上位14%

素点:2.15 / 10

作品種別

評価作品48点の分布

小柄
1545%
その他
824%
目貫
412%
鍔
39%
縁頭
26%
三所物
13%

銘

評価作品48点の銘の種類

販売中

系譜

Somin
弟子(5名)
  1. 1.宗與Soyo2 販売中13指定
  2. 2.宗壽Soju1 販売中3指定
  3. 3.元珍Genchin3 販売中1指定
  4. 4.英昌Terumasa
  5. 5.英精Terukiyo1指定

Yokoya派

Yokoya派の他の刀工

  1. 1.宗與Soyo2 販売中13指定
  2. 2.宗壽Soju1 販売中3指定
  3. 3.雅Masa3指定
  4. 4.英精Terukiyo1指定
  5. 5.桂永寿Katsura Eiju1 販売中2指定
  6. 6.英光Eiko1指定
  7. 7.元珍Genchin3 販売中1指定
  8. 8.友喜Tomoyoshi1 販売中2指定
  9. 9.直照Naoteru1指定
  10. 10.宗与Soyo1指定
  11. 11.起龍斎宗珉Kiryusai Somin3 販売中1指定
  12. 12.宣貞Nobusada1指定