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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
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Kiyomaro

清麿

重要
巻 25, 番 311 · 刀

Kiyomaro

清麿

評価作品52点

国武蔵時代Koka (1844–1848)時代区分江戸流派Kiyomaro伝法Shinshinto師匠Kawamura Toshitaka藤代最上作刀工大鑑1,700(上位3%)種別刀工コードKIY132
4重要美術品
2特別重要刀剣46重要刀剣

概要

山浦清麿は文化十年、信州小諸赤岩村に郷士信風の次男、刀工真雄の弟として生まれ、内蔵助環と称した。初め上田藩工河村寿隆に鍛刀を学び、初銘を正行、一時師より贈られた秀寿と銘したが同年のうちに正行に復している。天保六年、幕臣で兵法家として名高い窪田清音の後援を得て江戸に出で、天保十三年八月より長州萩で一年作刀、弘化二年再び江戸に戻り、同三年秋に四谷伊賀町に住して銘を清麿と改めた。相州伝を得意とすること甚だしく、説明書はその故に世に「四谷正宗」と称せられたと記し、その名声を今日虎徹と並ぶものとして、いわゆる新々刀中の第一人者であること論をまたずとする。嘉永七年、四十二歳で自刃して果てた。

彼の狙いとするところは、説明書の言葉を借りれば「相伝上位」であり、新々刀中で最も相州伝がよくあらわれた手である。見どころは刃文にある。地鉄の上に互の目乱れに小のたれを交え、足入り、沸厚く処々荒めに叢となって荒沸叢立ち、その作はまさに「覇気に満ちている」。長い金筋と盛んな砂流しは在銘の両期、すなわち正行銘・清麿銘のほぼ全作に頻りにかかり、匂の房ではなく沸を本位とした刃中の働きであって、説明書はこの強い地鉄に交わる金筋・砂流しの働きを見事と称える。帽子はこれに応じて乱れ込み、尖りごころに掃きかけ、時に突き上げて先尖り、あるいは小丸となる。

その地鉄は終始変わらぬ土台である。やや肌立つ流れごころの板目をよくつめ、時に大肌を交え、地沸を微塵に厚く敷き、地景頻りに入り、かね冴える。映りはない。これは備前写しではなく、五百年を遡って相州に通う晩年の手であり、明るさはむしろ沸の深さと匂口の冴えに宿る。鍛えが小板目につまれば地はいよいよ冴え、その成熟した刀は身幅広く先反りつき、中鋒延び、あるいは大鋒となってふくら枯れ、堂々として鋭い。

作は二つの時代と二つの調子に読まれる。初期の正行作は、正行・源正行・山浦環正行、そして「環」一字の銘に記録され、つんだ板目やや柾がかりに、丁子を交えた互の目を焼き、匂深く小沸つく、初期江戸と長州・小諸流浪の歳月を語る開かれた記録である。成熟した清麿の手は右に述べた相州伝の典型である。その中にこそ最も得意とした調子、すなわち志津がある。説明書は「志津伝は得意中の得意」とし、ある刀を地刃に変化を見せる志津写しの同作中の代表作とする。この調子は彼が好んで得意とした菖蒲造・冠落造の脇指、そして短刀に集まり、小湾れ調に互の目・丁子を交え、荒沸叢になって華やかに乱れる。

清麿を同時代の新々刀工から分かつのは、まさにこの相州への遡りである。同輩が備前の丁子や虎徹の詰んだ地鉄を写したのに対し、彼は志津三郎兼氏と相州の名匠を仰ぎ、説明書はその狙いを初期の正行の手にあって既に志津とする。地沸・地景厚く、荒沸に富み、金筋・砂流し頻りなる彼自身の地刃は、借りものの備前の模様によらず、その力強さと明るさによって彼を際立たせる。説明書はその最上の作を「同作中の白眉」とし、また別の作を評して「清麿の本領が遺憾無く発揮」されたものとする。彼は四谷の一門の頭に立ち、相州復古の手を門人清人ら清麿伝を通じて後世に伝える。

収集の観点では、清麿は晩年のあらゆる刀工の中でも最も人気の高い一人であり、その記録もこれを裏づける。藤代の極めは最上作、刀工大鑑の評価も新々刀中で高い。国宝はなく、重要文化財もないが、その位置は現代の指定の級に拠り、特別重要刀剣二口、重要刀剣四十六口、さらに戦前の重要美術品数口に及ぶ。現存作は百余口を数え、説明書は尋常の鎬造定寸のものが比較的少なく、嘉永元年紀の大小揃いが他に例なきものであると記す。記録に残る作は確かな来歴を辿り、岩崎家とその蔵する静嘉堂文庫、大小を註文した松代藩士某、清麿の一刀を註文した後援者窪田清音、そして一口の重要刀剣が愛刀と伝える幕末の剣客中条金之助の手を経ている。その多くは伝えられて市場には出ず、特別重要刀剣・重要刀剣の清麿が世に出るのは時折、しかも最上位に限られる。私蔵の在銘作は、新々刀を集める者が出会い得る最も注目すべきものの一つであり、相州が江戸に甦った瞬間を語る証である。

鑑定

二つの時代と二つの調子に読む一つの在銘の手:成熟した清麿の相州伝の手、流れ板目に互の目乱れと小のたれ、匂深く荒沸叢立ち、砂流し・金筋頻りに、その中で最も得意とした志津写しの調子、これに対する初期の正行期、つんだ柾がかりの板目に互の目と丁子

山浦清麿は嘉永の江戸復古を代表する新々刀の大家で、信州小諸赤岩村の産、真雄の弟、内蔵助環と称し一貫斎と号した。初め正行、一時秀寿と銘し、弘化三年四谷伊賀町に住して清麿と改め、世に四谷正宗と称せられた。彼の狙いとするところは相伝上位であり、造込み・作風は新々刀中で最も相州伝がよくあらわれて覇気に満ちている。やや肌立つ流れごころの板目をよくつめ、時に大肌を交え、これに地沸厚くつき地景頻りに入り、その上に互の目乱れに小のたれを交え、足・葉入り、沸厚く処々荒めに叢となり、砂流し盛んにかかって金筋長く、匂口明るく冴え、帽子は乱れ込み尖りごころに掃きかける。相州伝中とりわけ志津を得意中の得意とし、志津写しの刀は同作中の代表作に数えられ、初期の正行銘はつんだ板目やや柾がかりに丁子を交えた互の目を焼き、説明書はこれを初期江戸・流浪期の作と読む。在銘のみの工であり、その難問は極めにあらず、新々刀第一人者としての位置にある。

鑑定の決め手

新々刀の同時代工(備前写し・虎徹写し)にはない特徴

作風の変遷

成熟した清麿の手(相州伝の典型・四谷正宗)

本工の典型は清麿・源清麿銘の作で、弘化三年以降四谷における鎬造の堂々たる刀である。身幅広く先反りつき中鋒延び、あるいは大鋒となり、ふくら枯れて鋭い恰好となる。地鉄はやや肌立つ流れごころの板目をよくつめ、時に大肌を交え、地沸微塵に厚くつき地景頻りに入り、かね冴える。映りはなく、相州に遡る新々刀の手である。これに互の目乱れに小のたれを交えた刃を焼き、足入り、沸厚く処々荒めに叢となって荒沸叢立ち、飛焼・小さな湯走りを交え、砂流し盛んにかかって金筋長く、匂口明るく冴える。帽子は乱れ込み尖りごころに掃きかけ、時に突き上げて先尖り、あるいは小丸となる。説明書はこれを覇気に満ちた作とし、相州伝が最もよくあらわれ、最も豪壮なる作を堂々として地刃ともに冴えたものと評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

志津写しの調子(得意中の得意)

相州伝中とりわけ得意としたのは志津で、説明書は志津伝を得意中の得意とし、ある刀を地刃に変化を見せる志津写しの同作中の代表作とする。この調子は彼が好んで得意とした菖蒲造・冠落造の脇指、そして短刀に集まる。流れて肌立つ小板目に地景・地沸厚く、刃文は小湾れ調に互の目・丁子を交え、足・葉よく入り、砂流し・金筋頻りにかかり、匂深く小沸よくつき、荒沸叢になって華やかに乱れる。帽子は濡れ込んで小丸、あるいは突き上げて先尖り長く返る。説明書はこれらを志津伝の優作とし、その造込みを彼が好んで得意としたところとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

初期の正行銘期(正行・環銘)

初銘は正行で、天保六年江戸に出てのち長州・小諸を流浪し、弘化三年再び江戸に帰って清麿と改めるまでの間に用いた。この期は正行・源正行・山浦環正行、および「環」一字の銘に記録される。姿は身幅尋常切先鋭く延びやや反りの高い太刀姿で、鍛えは板目つみ柾がかりに流れ、地景入り、地沸厚くつく。これに匂深く互の目に丁子を交え、足よく入り、小沸つき、金筋・砂流しかかる刃を焼く。説明書は彼の名声を虎徹と並ぶものとし、いわゆる新々刀中の第一人者と称え、その作風はこの初期の手にあって既に志津三郎を狙うものとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、清麿の名声が今日虎徹と並んで高く、いわゆる新々刀中の第一人者であること論をまたず、その作風は志津三郎を狙うものとし、狙いとするところは相伝上位、新々刀中最も相州伝がよくあらわれ覇気に満ちていると記す。

説明書はその生涯を詳らかにする。文化十年に生まれ、正行・一時師より贈られた秀寿と銘し同年のうちに正行に復し、天保十三年八月より長州萩で一年作刀、弘化二年江戸へ戻り、同三年秋に正行から清麿へ改銘、嘉永七年四十二歳で自刃した。相州伝を、なかんずく志津を得意とし、四谷正宗と称せられた。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品4
御物—
特別重要刀剣2
重要刀剣46

名工ランク

0.28 (指定作品52点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録8件 の鑑定作品における Kiyomaro

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録8件

刀工の上位52%

素点:1.97 / 10

刀姿

評価作品52点の分布

銘

評価作品52点の銘の種類

販売中

系譜

Kiyomaro
弟子(7名)
  1. 1.信秀Nobuhide5 販売中34指定
  2. 2.清人Kiyondo4 販売中8指定
  3. 3.正直Masanao1 販売中3指定
  4. 4.完利Kanri
  5. 5.正俊Masatoshi2指定
  6. 6.正雄Masao3 販売中2指定
  7. 7.眞雄Saneo1 販売中

Kiyomaro派

Kiyomaro派の他の刀工

  1. 1.信秀Nobuhide5 販売中34指定
  2. 2.清人Kiyondo4 販売中8指定
  3. 3.真雄Masao6指定
  4. 4.正直Masanao1 販売中3指定
  5. 5.清土Kiyohito1 販売中2指定
  6. 6.正俊Masatoshi2指定
  7. 7.正雄Masao3 販売中2指定
  8. 8.秀寿Hidetoshi1指定