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概要·鑑定·指定·伝来·作品種別·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来作品種別銘系譜流派
  1. 流派
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堀江興成

Omori Horie Okinari

重要
巻 36, 番 235 · 小柄

堀江興成

Omori Horie Okinari

評価作品7点

時代act. Meiwa–Tenmei (c. 1770s-80s)流派横谷>大森伝法Machibori種別刀装具作者コードMUR010
7重要刀剣

概要

堀江興成は、はじめ浜野政隨に学び、益隨と称したが、明和六年、二十歳代の時に師政隨の死にあい、その後、改めて大森英秀の門に入った。そして師家の一字を許されて英俊と改めたが、後藤系の尾崎直政の弟子分ともなり、独立後は興成と名乗ったという。後に阿波蜂須賀家の抱え工となり、一門の子弟を多く養成している。活動期は江戸時代中期から後期にかけてと見られる。

作風は、赤銅魚子地を高彫、色絵、象嵌で飾る作が多い。総じて後藤風の格調高い作風を基調とするが、町彫の斬新さも加味されている点が特徴である。金無垢を用いた目貫も手掛けており、容彫で意匠を凝らした作例が見られる。また、金と赤銅の魚子地を割継ぎにするなど、洒落た造形を見せる作もある。大小鐔においては、赤銅磨地に高彫色絵、象嵌の彫法で濃艷細緻に物語の一場面を表現している。

堀江興成の作は、後藤風の格調高さに加え、浜野派や石黒派の技法も取り入れ、その全能力を傾けたものが認められる。高彫色絵裏哺金の彫法を駆使し、図取り、肉置きに斬新さが加味された作は、調和の中に雅びな趣が湛えられていると評される。晩年の作では、後藤家の作風を模しながらも、その技量には見るべきものがあるとされる。阿波蜂須賀家の抱え工として、一門の子弟を多く養成した点も特筆される。

鑑定

三軸の記述:地金(何より赤銅魚子地、金無垢・素銅、そして金と赤銅を継いだ変化ある地)×技法(後藤風の高彫色絵に裏哺金、据文・金紋、目貫の色絵象嵌と容彫)×画題(格調高い後藤風の演目。牡丹を咬む獅子、鞍置馬、花鳥十二ヶ月、春の七草、玉)。本群は僅か七点で、その作風は基本に後藤風の地があって個人の手が分かれるというより、記録が独りに挙げる識別は、洒落て垢ぬけたとする金赤銅の削継・割継の地にある。

堀江興成は江戸後期の金工で、説明によれば一つの家筋にとどまらず修業した。はじめ浜野家に入門して浜野政随に学び益隨と称したが、明和六年(一七六九)、二十歳代の時に師の死にあって門を改め、大森英秀に入って師家の一字を許され英俊と改め、また後藤系の尾崎直政の弟子分ともなって、独立の後に初めて興成と名乗ったとする。のち阿波の蜂須賀家の抱え工となり、一門の子弟を多く養成した。本群は格調高い三所物・二所物と大小鐔からなる後藤風の作で、赤銅魚子地に高彫色絵を施して裏を哺金とし、そこに浜野風や石黒派の技法、町彫の斬新さを加味する。

鑑定の決め手

本群は基本に普遍的な後藤風の地(赤銅魚子地・高彫・色絵・裏哺金)があり、これ自体は家筋から彼を分かつものではない。記録が独りに挙げる識別は、金と赤銅魚子地を継ぎ合わせる点で、引用の獅子三所物では「金赤銅削継」、別の獅子二所物では「金割継魚子地」と切り、地に変化を与えて洒落た造形・垢ぬけたとする。二作は同じ継ぎ地を別語で記すため、引用は削継の一作に限る。両者を合わせれば二/七である。低頻度ゆえその旨を明記し、点数僅少のため確たる census 比率の識別というより繰り返しの持味として示す

地金

何より後藤の定地たる赤銅魚子地で、最も華やかな目貫には金無垢を、一部の地板には素銅を用いる。二作では金と赤銅魚子地を継ぎ合わせて変化ある地とし、説明はこれを洒落て垢ぬけたと評する。

技法

彫りは後藤風の高彫色絵に裏哺金を骨格とし、据文と金紋を据える。目貫は容彫に仕立て、象嵌色絵や毛彫を交え、浜野風や石黒派の技法を正格の地に持ち込む。

画題(後藤風の演目)

画題は格調高い後藤風の演目で、何より獅子を力強い彫りで、しばしば牡丹を咬ませて表す。鞍置馬、藤原定家の月々の和歌に意匠した花鳥十二ヶ月、春の七草、玉などを三所物の題とする。

獅子と後藤風の格題

獅子を力強い高彫の造形で、しばしば牡丹を咬ませて表し、本群の三所物・二所物の繰り返しの主題とする。

花鳥ほかの画題確証はやや弱い

藤原定家の月々の和歌に意匠した花鳥十二ヶ月、鞍置馬を、同じ後藤風の高彫・裏哺金の彫法で表す。

画題一覧

銘の変遷

銘の位置
採録銘

資料注記

銘は本名四字「堀江興成」に花押を添え、説明はこれを五字銘とする。小柄の戸尻には二字「興成」を切り(戸尻銘)、目貫には「興・成」と割る割際端銘とする。一作の小柄は行年六十六才、一作は行年七十三才、別の三所物は行年七十二才と齢を添える。前名「益隨」(浜野政随門下)と「英俊」(大森英秀から許された名)はほぼ全説明の伝記に唱えられるが、本群では銘文中に切られた例がなく、観察された銘ではなく記載にとどまる。注:当該工は名簿上、村上派(NS-Murakami)に置かれるが、説明は村上との関わりを一切挙げず、一貫して浜野家・大森門・後藤系尾崎直政の筋で記すため、流派は説明に拠って記し、名簿の付与は根拠なしとして注記する。

研究

一作の説明は、後藤風の地に図取り・肉置きの上で町彫の斬新さを加味したものと読む。本群で町彫の語をあらわに挙げるのはこの一説明のみで、その読みは当該作に限る

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣7

名工ランク

0.05 (指定作品7点)

作者の上位23%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における 堀江興成

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録1件

作者の上位82%

素点:1.88 / 10

作品種別

評価作品7点の分布

その他
343%
三所物
229%
小柄
114%
鍔
114%

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

系譜

堀江興成
弟子
  1. 1.堀江興吉Horie Okiyoshi1指定

大森派

大森派の他の刀工

  1. 1.英秀Teruhide15指定
  2. 2.遅塚久則Chizuka Hisanori9指定
  3. 3.英満Terumitsu4指定
  4. 4.秀知Hidetomo2 販売中2指定
  5. 5.堀江興吉Horie Okiyoshi1指定
  6. 6.秀寿Hidetoshi2指定
  7. 7.一知Kazutomo1指定
  8. 8.満辰Mitsutoki1指定

堀江興成

堀江興成(Horie Okinari)は、大森派の装剣金工です。

act. Meiwa–Tenmei (c. 1770s-80s)に活動しました。

作風はMachiboriに属します。

堀江興成の作品には、重要7点が指定されています。