説明

木瓜形 鉄地 地透 象嵌 丸耳 応仁鐔とは、室町時代の制作で名称のように応仁年間に初めて作られたという見地から作られた呼称である。作風は鉄地の薄手の板鐔にに真鍮で点や線の象嵌を施したもので、小透を加えることが多い。また定紋や単純な図様を据紋象嵌にする作もある。

応仁 花弁透鍔/鐔 特別保存刀装具
Tokuho

応仁 花弁透鍔/鐔 特別保存刀装具

¥380,000

世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

流派について

Onin School応仁派

4 重要刀剣

応仁鐔は、鉄地の薄手の板鐔に真鍮象嵌を施した一群を指し、全て無銘である。その名称については応仁年間(1467-1469)の作とする説もあるが、現在では室町時代後期を中心とした時代観が有力とされている。この一派の鐔は、素朴ながらも堂々とした造形を特徴とし、茎櫃孔を中心とした真鍮円と耳際の間に独特の装飾様式を展開する。 作風の特色として、真鍮象嵌に二つの様式が認められる。第一は枝橘・雁・菊・草花・唐草などを無規則に点在させた手であり、第二は星象嵌或は露象嵌と呼ばれる真鍮の点象嵌を施した様式である。後者の場合、蝶・雲・笠・三山形などの素朴な小透を伴うものが多い。鉄地は槌目地を用いることもあり、切羽台の外周を線象嵌で囲み、櫃孔を大きく取ってこれを刻み象嵌で囲む手法は本派の顕著な特色といえる。丸形を基調とした造形に、力強い象嵌と深く馴染んだ鉄錆が程よく融合し、素朴な雅趣を醸し出している。 応仁鐔は、古刀期の鉄味を想わせる質実な地金と、大陸伝来の真鍮象嵌技法が見事に調和した作例として、室町時代の刀装具史における重要な位置を占める。その素朴な味わいと力強い造形美は、後世の装剣金工に少なからぬ影響を与えたと考えられ、時代を経た深い錆色と相まって、古雅な気品を保持している。保存状態の良好な作例は、当時の象嵌技術の水準を示す貴重な資料として評価される。

刀剣商

永楽堂

eirakudo.shop

¥380,000

永楽堂で見る