説明

銘:寛近(花押) 特別保存刀装具 水戸打越派の金工、寛近による小柄です。寛近は文政(1825年)頃に活躍した近藤家の一族で、名工・打越弘寿の門人として知られています。 画題は「万両(珊瑚朱)」。四分一地(銅と銀の合金)に石目地を施し、裏面には松皮縒(やすり)めを刻んでいます。 本作の特筆すべき点は、その彫法にあります。文様を後から嵌め込む「象嵌」ではなく、周囲を鏨で叩き下げて文様を浮き上がらせる「鋤出彫(すきだしぼり)」の技法が用いられています。 さらに、万両の実の部分には、刀装具としては極めて珍しい石(珊瑚)が象嵌されています。植物の和名である「珊瑚朱」に擬えた、遊び心溢れる非常に洒脱な意匠と言えるでしょう。葉や草の一部には色鮮やかな金の色絵が施されており、石の質感と相まって見事な景色を創り出しています。 寸法:97 mm × 14 mm × 5 mm

Kozuka signed Hirochika with Kao, Tokubetsu Hozon Tosogu
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