日本刀 脇差 銘:七十五才藤原久幸(安政七年庚申孟春) 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀剣鑑定書付 【解説】 川井久幸は本名を川井亀太郎と称し、天明6年(1786年)に徳川幕府に仕える川井家の嫡男として生まれました。作刀の銘に「幕府士久幸」と刻むこともある通り、彼は単なる刀工に留まらず、幕府に忠誠を誓った誇り高き武士でもありました。その生涯は幕末の動乱と共にあり、幕府が終焉を迎える直前の安政5年(1858年)頃に没したと伝えられています。 本作には、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)が発行した「特別保存刀剣」の鑑定書が付属しています。これは、数ある日本刀の中でも特に保存価値が高いと認められた貴重な刀剣であることを証明するものです。 【刀身】 長さ(長狭):39.7cm(1尺3寸1分) 反り:0.6cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(肌):鍛錬と折り返しによって生じる鋼の表面模様 銘文:(表)七十五才藤原久幸(裏)安政七年庚申孟春 茎(つか)には、作刀当時の黒錆がそのまま残されています。この黒錆は、柄に収まった際に有害な赤錆が発生するのを防ぐ役割を果たしており、その色調や風合いは、専門家が製作年代を特定する上での重要な指標となります。 【外装・金具】 縁頭:赤銅魚子地 漁夫千鳥図 海に囲まれた島国である日本において、古来より馴染み深い漁の風景が彫り描かれています。意匠の中には蟹の姿も見られます。蟹は横に歩く姿から「横行君子(おうこうくんし)」と呼ばれ、権力に屈せず己の道を行く象徴とされました。時の権力に媚びない武士の気概が込められているのかもしれません。 地鉄には「魚子地(ななこじ)」が施されています。これは魚子鏨(ななこたがね)という特殊な鏨を用い、表面に小さな粒状の突起を整然と打ち出したものです。その一粒一粒が魚の卵のように見えることから、漢字で「魚の子」と書き表されます。 目貫:赤銅地 果実図 葉の間から顔をのぞかせる果実が彫り込まれています。葉脈に至るまで細密な彫刻が施された優品です。 鍔:赤銅磨地 蝶桜透図 円形の赤銅磨地に、蝶と桜の花びらが透かし彫りで表現されています。卵から幼虫、蛹を経て美しく羽化する蝶は、古来より「不死」や「再生」の象徴とされ、長寿を願う文様として愛されてきました。死と隣り合わせであった武士たちが、家紋や装具に好んで蝶を用いたのも、こうした願いが込められていたからでしょう。 また、春を象徴する桜は、古くから日本人に最も愛されてきた花の一つです。桜には「稲の神」が宿ると信じられ、豊作の象徴としても尊ばれてきました。古来、桜の下で豊作を祈願した行事が、現代のお花見のルーツであるという説もあります。 鞘:黒漆塗鞘 鑑定書:日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀剣鑑定書 日本で最も権威ある鑑定機関の一つであるNBTHKにより、平成28年(2016年)7月21日に「特別保存刀剣」として認定されました。ご購入者様には、このオリジナルの鑑定書をそのままお渡しいたします。













武蔵 · 1854-1860頃
現在7点販売中
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 脇差 銘:七十五才藤原久幸(安政七年庚申孟春) 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀剣鑑定書付 【解説】 川井久幸は本名を川井亀太郎と称し、天明6年(1786年)に徳川幕府に仕える川井家の嫡男として生まれました。作刀の銘に「幕府士久幸」と刻むこともある通り、彼は単なる刀工に留まらず、幕府に忠誠を誓った誇り高き武士でもありました。その生涯は幕末の動乱と共にあり、幕府が終焉を迎える直前の安政5年(1858年)頃に没したと伝えられています。 本作には、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)が発行した「特別保存刀剣」の鑑定書が付属しています。これは、数ある日本刀の中でも特に保存価値が高いと認められた貴重な刀剣であることを証明するものです。 【刀身】 長さ(長狭):39.7cm(1尺3寸1分) 反り:0.6cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(肌):鍛錬と折り返しによって生じる鋼の表面模様 銘文:(表)七十五才藤原久幸(裏)安政七年庚申孟春 茎(つか)には、作刀当時の黒錆がそのまま残されています。この黒錆は、柄に収まった際に有害な赤錆が発生するのを防ぐ役割を果たしており、その色調や風合いは、専門家が製作年代を特定する上での重要な指標となります。 【外装・金具】 縁頭:赤銅魚子地 漁夫千鳥図 海に囲まれた島国である日本において、古来より馴染み深い漁の風景が彫り描かれています。意匠の中には蟹の姿も見られます。蟹は横に歩く姿から「横行君子(おうこうくんし)」と呼ばれ、権力に屈せず己の道を行く象徴とされました。時の権力に媚びない武士の気概が込められているのかもしれません。 地鉄には「魚子地(ななこじ)」が施されています。これは魚子鏨(ななこたがね)という特殊な鏨を用い、表面に小さな粒状の突起を整然と打ち出したものです。その一粒一粒が魚の卵のように見えることから、漢字で「魚の子」と書き表されます。 目貫:赤銅地 果実図 葉の間から顔をのぞかせる果実が彫り込まれています。葉脈に至るまで細密な彫刻が施された優品です。 鍔:赤銅磨地 蝶桜透図 円形の赤銅磨地に、蝶と桜の花びらが透かし彫りで表現されています。卵から幼虫、蛹を経て美しく羽化する蝶は、古来より「不死」や「再生」の象徴とされ、長寿を願う文様として愛されてきました。死と隣り合わせであった武士たちが、家紋や装具に好んで蝶を用いたのも、こうした願いが込められていたからでしょう。 また、春を象徴する桜は、古くから日本人に最も愛されてきた花の一つです。桜には「稲の神」が宿ると信じられ、豊作の象徴としても尊ばれてきました。古来、桜の下で豊作を祈願した行事が、現代のお花見のルーツであるという説もあります。 鞘:黒漆塗鞘 鑑定書:日本美術刀剣保存協会(NBTHK)特別保存刀剣鑑定書 日本で最も権威ある鑑定機関の一つであるNBTHKにより、平成28年(2016年)7月21日に「特別保存刀剣」として認定されました。ご購入者様には、このオリジナルの鑑定書をそのままお渡しいたします。













武蔵 · 1854-1860頃
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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