説明

千子派は、名工「村正」を筆頭に、室町時代後期の伊勢国桑名を中心に栄えた一派です。その歴史が明確になるのは1500年代初頭からであり、文亀元年(1501年)銘の村正の現存作は、同派の系譜を辿る上で極めて重要な基準作とされています。後年の研究では、天文から天正年間にわたり、村正の名が数代にわたって継承されたと考えられています。同派の代表的な工には、歴代の村正のほか、正重や正真といった千子一門の銘工が名を連ねます。 作風においては、相州伝と美濃伝が融合した力強く鋭利な質感が特徴です。板目に木目が交じった肌合いに沸がつき、奔放な互の目乱れや、のたれを主調とした刃文を焼きます。刃中には砂流しや金筋が頻繁に現れ、特に「表裏の刃文が揃う」という千子派特有の際立った特徴(村正刃)が見どころとなります。 後世における千子派の評価は、その優れた鍛錬技術のみならず、数々の伝説によっても形作られました。江戸時代、村正の刀は徳川家に災いをもたらす「妖刀」として語り継がれ、徳川幕府に反旗を翻す者たちの間では象徴的な意味を持つに至りました。しかし、そうした伝説に惑わされることなく、美術刀剣としての千子派を捉えれば、極めて個性的かつ実戦的な機能美を備えた、歴史的価値の高い名刀であることは疑いようもありません。

Sengo katana in koshirae

Sengo katana in koshirae

$6,750

世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

流派

Sengo

時代

Muromachi

刀剣商

Swords of Japan

swordsofjapan.com