
Sanshu Ju Kunisuke Katana
¥1,500,000
世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ
Tenpo-Ansei (1830-1860)
仕様
84.2 cm
2 cm
3.2 cm
2.2 cm
銘:三州住國佐 嘉永五年八月吉日 三州住国佐(さんしゅうじゅう くにすけ)は、江戸時代後期の三河国(現在の愛知県東部)で活躍した刀工です。彼は名工・小山備前介宗次の直弟子として知られ、新々刀期における最も重要な流派の一つに属しています。師である宗次は「上々作」に列せられる当時の第一人者であり、備前伝を基調とした洗練された出来映えと、優れた切味を両立させた名匠です。国佐の作品には、その強固な技術的基盤と師伝の技が色濃く反映されています。 国佐は師と同様に備前伝を専らとし、精緻に鍛えられた小板目肌の地鉄を得意としました。その作風は、技術的な実行力と古典的理想への忠実さの両面において、宗次の影響を鮮明に示しています。これは、鎌倉・南北朝期の古名工たちの精神と様式を再興しようとした、新々刀期の大きな潮流の中に彼を位置づけるものです。この復古主義は単なる模倣ではなく、当時の鍛錬法や構造、美学に立ち返ることで、古刀期が持っていた力強さ、働き、そして品格を再構築しようとする意欲的な試みでした。 国佐の年紀作は、幕末の動乱期にあたる嘉永から文久年間にかけて見られます。この時期、実戦本位の堅牢な刀剣への需要が急速に高まりました。国佐は、義達や寛重らと並び、当時の三河を代表する工の一人です。彼の作品は、技術的に制御された古典的な備前伝の造形の中に、時代の要請に応じた力強さと生命力を宿しています。なお、三河国は徳川家康公の生誕の地としても知られる由緒ある土地です。 本刀は鎬造、庵棟、力強くも均整の取れた姿をしています。長さは84.2cm(二尺七寸八分)と、当時の平均を大きく上回る破格の長寸であり、一見して圧倒される存在感を放っています。厚い重ねに中長鋒(ちゅうきっさき)が延び、特に鋒の形状は鋭く、誠に精悍です。個人的にもこの姿は非常に魅力的であると感じます。実用性と美意識が高度に融合した、強靭かつ優美なプロファイルと言えるでしょう。 地鉄は師である小山宗次の風をよく伝え、備前伝の精緻に詰んだ小板目肌を見せ、潤いのある美しい鍛えとなります。刃文は小互の目に丁子風の交じる備前伝の様式で、刃縁には足がよく入り、物打から先まで一貫して働いています。足の働きは、単なる装飾に留まらず、刃先の粘りを生んで欠損を防ぐという実用的な機能も兼ね備えています。 総じて、破格の長さを持ちながらも、破綻なく鋭く仕上がった、国佐の技量の高さを示す傑作です。

¥1,500,000
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Tenpo-Ansei (1830-1860)
84.2 cm
2 cm
3.2 cm
2.2 cm
¥1,500,000
銘:三州住國佐 嘉永五年八月吉日 三州住国佐(さんしゅうじゅう くにすけ)は、江戸時代後期の三河国(現在の愛知県東部)で活躍した刀工です。彼は名工・小山備前介宗次の直弟子として知られ、新々刀期における最も重要な流派の一つに属しています。師である宗次は「上々作」に列せられる当時の第一人者であり、備前伝を基調とした洗練された出来映えと、優れた切味を両立させた名匠です。国佐の作品には、その強固な技術的基盤と師伝の技が色濃く反映されています。 国佐は師と同様に備前伝を専らとし、精緻に鍛えられた小板目肌の地鉄を得意としました。その作風は、技術的な実行力と古典的理想への忠実さの両面において、宗次の影響を鮮明に示しています。これは、鎌倉・南北朝期の古名工たちの精神と様式を再興しようとした、新々刀期の大きな潮流の中に彼を位置づけるものです。この復古主義は単なる模倣ではなく、当時の鍛錬法や構造、美学に立ち返ることで、古刀期が持っていた力強さ、働き、そして品格を再構築しようとする意欲的な試みでした。 国佐の年紀作は、幕末の動乱期にあたる嘉永から文久年間にかけて見られます。この時期、実戦本位の堅牢な刀剣への需要が急速に高まりました。国佐は、義達や寛重らと並び、当時の三河を代表する工の一人です。彼の作品は、技術的に制御された古典的な備前伝の造形の中に、時代の要請に応じた力強さと生命力を宿しています。なお、三河国は徳川家康公の生誕の地としても知られる由緒ある土地です。 本刀は鎬造、庵棟、力強くも均整の取れた姿をしています。長さは84.2cm(二尺七寸八分)と、当時の平均を大きく上回る破格の長寸であり、一見して圧倒される存在感を放っています。厚い重ねに中長鋒(ちゅうきっさき)が延び、特に鋒の形状は鋭く、誠に精悍です。個人的にもこの姿は非常に魅力的であると感じます。実用性と美意識が高度に融合した、強靭かつ優美なプロファイルと言えるでしょう。 地鉄は師である小山宗次の風をよく伝え、備前伝の精緻に詰んだ小板目肌を見せ、潤いのある美しい鍛えとなります。刃文は小互の目に丁子風の交じる備前伝の様式で、刃縁には足がよく入り、物打から先まで一貫して働いています。足の働きは、単なる装飾に留まらず、刃先の粘りを生んで欠損を防ぐという実用的な機能も兼ね備えています。 総じて、破格の長さを持ちながらも、破綻なく鋭く仕上がった、国佐の技量の高さを示す傑作です。

¥1,500,000
世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ
Tenpo-Ansei (1830-1860)
84.2 cm
2 cm
3.2 cm
2.2 cm
¥1,500,000