江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
新刀脇差 銘:越前守藤原助廣(fss-967) 「越前守藤原助廣」と銘のある、出来の良い新刀期の脇差です。 本作は17世紀中頃から後半にかけての新刀期の特徴をよく捉えた優品です。均整の取れた姿(すがた)、鮮明な肌(はだ)、そして輪郭の際立った刃文(はもん)からは、当時の刀工の技量と江戸時代の美意識が如実に伝わってまいります。実用性と鑑賞価値を兼ね備えた、新刀脇差らしいバランスの良い造り込みが魅力です。 刀身に極めて微細な疵(きず)が二箇所ほど見受けられますが、全体の健全性や鑑賞の妨げになるものではございません。むしろ、実戦や公務に供されてきた歴史の証左として、本作の個性を引き立てております。 「越前守藤原助廣」の銘は、越前国で活動した、あるいは同国の受領銘を冠した刀工であることを示唆しています。助廣の名は大阪新刀の巨匠として広く知られておりますが、本作の「越前」の冠銘は、その系譜や影響、あるいは同地での作刀背景を物語るものです。この系統の作風は、優美な反りと力強い沸口(においぐち)を特徴とし、実戦的な要求と江戸期の洗練された趣向が見事に調和しています。 なお、本作は現在、鑑定機関(NBTHK/日本美術刀剣保存協会、またはNTHK/日本刀剣保存会)による鑑定書が付されておりません。そのため、銘の真贋については確定しておらず、現状では「無銘」扱いの評価としております。将来的に審査へ出されることで、銘の真偽が明らかになるだけでなく、日本刀史上における本作の正確な位置付けがなされることでしょう。 総じて、本作はその確かな品質と銘振りにおいて際立った一振りですが、正式な鑑定を経て初めて「越前守助廣」の真作としての価値が定まります。万が一、審査の結果が正真でないと判断された場合は、銘を去る(摺り落とす)ことで、改めて無銘の刀剣として審査を受けることが可能です。その際、刀身自体の出来映えが正当に評価され、然るべき極めが付される可能性を十分に秘めております。 銘:越前守藤原助廣 時代:江戸時代(17世紀〜18世紀) 長さ:21インチ(約53.3cm) 反り:12.0mm 元幅:30.3mm 先幅:22.2mm 元重:6.7mm 造り:鎬造り 棟:庵棟 茎:生茎 鍛え:板目・木目交じり 刃文:互の目乱れ 帽子:丸 状態:研ぎ上がり良好 最新情報をご希望の方はこちら Nihonto Antiquesの最新ニュースや更新情報をお届けするメールマガジンにぜひご登録ください。 【登録する】 ご登録ありがとうございました。 ご入力いただいたメールアドレスは厳重に管理し、当サイトからの更新通知のみに使用いたします。
在銘 · Osaka Shinto · 新刀 · 長さ 53.3cm · 反り 1.2cm




江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
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新刀脇差 銘:越前守藤原助廣(fss-967) 「越前守藤原助廣」と銘のある、出来の良い新刀期の脇差です。 本作は17世紀中頃から後半にかけての新刀期の特徴をよく捉えた優品です。均整の取れた姿(すがた)、鮮明な肌(はだ)、そして輪郭の際立った刃文(はもん)からは、当時の刀工の技量と江戸時代の美意識が如実に伝わってまいります。実用性と鑑賞価値を兼ね備えた、新刀脇差らしいバランスの良い造り込みが魅力です。 刀身に極めて微細な疵(きず)が二箇所ほど見受けられますが、全体の健全性や鑑賞の妨げになるものではございません。むしろ、実戦や公務に供されてきた歴史の証左として、本作の個性を引き立てております。 「越前守藤原助廣」の銘は、越前国で活動した、あるいは同国の受領銘を冠した刀工であることを示唆しています。助廣の名は大阪新刀の巨匠として広く知られておりますが、本作の「越前」の冠銘は、その系譜や影響、あるいは同地での作刀背景を物語るものです。この系統の作風は、優美な反りと力強い沸口(においぐち)を特徴とし、実戦的な要求と江戸期の洗練された趣向が見事に調和しています。 なお、本作は現在、鑑定機関(NBTHK/日本美術刀剣保存協会、またはNTHK/日本刀剣保存会)による鑑定書が付されておりません。そのため、銘の真贋については確定しておらず、現状では「無銘」扱いの評価としております。将来的に審査へ出されることで、銘の真偽が明らかになるだけでなく、日本刀史上における本作の正確な位置付けがなされることでしょう。 総じて、本作はその確かな品質と銘振りにおいて際立った一振りですが、正式な鑑定を経て初めて「越前守助廣」の真作としての価値が定まります。万が一、審査の結果が正真でないと判断された場合は、銘を去る(摺り落とす)ことで、改めて無銘の刀剣として審査を受けることが可能です。その際、刀身自体の出来映えが正当に評価され、然るべき極めが付される可能性を十分に秘めております。 銘:越前守藤原助廣 時代:江戸時代(17世紀〜18世紀) 長さ:21インチ(約53.3cm) 反り:12.0mm 元幅:30.3mm 先幅:22.2mm 元重:6.7mm 造り:鎬造り 棟:庵棟 茎:生茎 鍛え:板目・木目交じり 刃文:互の目乱れ 帽子:丸 状態:研ぎ上がり良好 最新情報をご希望の方はこちら Nihonto Antiquesの最新ニュースや更新情報をお届けするメールマガジンにぜひご登録ください。 【登録する】 ご登録ありがとうございました。 ご入力いただいたメールアドレスは厳重に管理し、当サイトからの更新通知のみに使用いたします。
在銘 · Osaka Shinto · 新刀 · 長さ 53.3cm · 反り 1.2cm




江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
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