
INTERESTING YOSHIOKA/GOTÔ KOZUKA 080325
$2,000
世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ
Edo
吉岡・後藤 三面鏡図小柄 本作は、日本美術刀剣保存協会(日刀保)により江戸時代(17世紀後半)の吉岡因幡介派と極められた、非常に興味深く、かつ美しい小柄です。 意匠は簡潔ながらも気品に満ちています。表面の地は、作者の卓越した技量を示す極めて精緻な赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)で埋め尽くされています。一粒一粒の魚子の大きさや間隔は驚くほど細かく、拡大鏡を用いなければ個々の鏨(たがね)の跡を判別できないほど見事な仕上がりです。 その魚子地に配された図案は三面の鏡で、左右の二面は華やかな金の色絵、中央の一面は素朴な四分一(しぶいち)で表現されています。 小柄の穂先側(左側)に位置する金の鏡には、松竹の彫りとともに「天正」の二文字が刻まれています。一方、右側の金の鏡には、花文様をあしらった引手(ひきて)のような意匠と、中央に結ばれた繊細な紐が彫り込まれています。これら二面の緻密で優美な彫金とは対照的に、中央の鏡は四分一を用いた無垢な造形となっており、全体に鮮やかなコントラストを与えています。 本作は2012年に日本美術刀剣保存協会の審査を受け、吉岡派の作と鑑定されました。吉岡派は江戸幕府の御用彫金師として名高い名門です。興味深いことに、保存刀装具鑑定書には図案の詳細な説明がほとんど記されていません。鑑定書の記載は以下の通りです。 さらに特筆すべき点があります。前所有者が本作を入手した後、八木晃・牛久保盛治共著の『後藤家小柄撰集』の中に、まさにこの個体が掲載されていることを発見しました。同書において、著者らは本作を後藤家本流の十代目、後藤廉乗(1688年没)の手によるものと推定しています。

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吉岡・後藤 三面鏡図小柄 本作は、日本美術刀剣保存協会(日刀保)により江戸時代(17世紀後半)の吉岡因幡介派と極められた、非常に興味深く、かつ美しい小柄です。 意匠は簡潔ながらも気品に満ちています。表面の地は、作者の卓越した技量を示す極めて精緻な赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)で埋め尽くされています。一粒一粒の魚子の大きさや間隔は驚くほど細かく、拡大鏡を用いなければ個々の鏨(たがね)の跡を判別できないほど見事な仕上がりです。 その魚子地に配された図案は三面の鏡で、左右の二面は華やかな金の色絵、中央の一面は素朴な四分一(しぶいち)で表現されています。 小柄の穂先側(左側)に位置する金の鏡には、松竹の彫りとともに「天正」の二文字が刻まれています。一方、右側の金の鏡には、花文様をあしらった引手(ひきて)のような意匠と、中央に結ばれた繊細な紐が彫り込まれています。これら二面の緻密で優美な彫金とは対照的に、中央の鏡は四分一を用いた無垢な造形となっており、全体に鮮やかなコントラストを与えています。 本作は2012年に日本美術刀剣保存協会の審査を受け、吉岡派の作と鑑定されました。吉岡派は江戸幕府の御用彫金師として名高い名門です。興味深いことに、保存刀装具鑑定書には図案の詳細な説明がほとんど記されていません。鑑定書の記載は以下の通りです。 さらに特筆すべき点があります。前所有者が本作を入手した後、八木晃・牛久保盛治共著の『後藤家小柄撰集』の中に、まさにこの個体が掲載されていることを発見しました。同書において、著者らは本作を後藤家本流の十代目、後藤廉乗(1688年没)の手によるものと推定しています。

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