
Antique Fuchi Kashira for Samurai Sword (F-35)
$195
世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ
Edo
題名:雀に巾着図(縁頭) 解説 縁(ふち)の枝先には、一羽の愛らしい小鳥が羽を休めています。これは「雀(すずめ)」を描いたものと思われます。 雀は群れをなして行動することから、五穀豊穣や一族繁栄の象徴とされてきました。その意匠は平安時代後期には既に用いられていたとされ、古来よりその小さく愛くるしい姿は人々に親しまれてきました。また、生命力が強いことから子孫繁栄の象徴ともされ、縁起物として尊ばれてきた画題です。 雀が止まっている枝は「梅」でしょう。梅は雪の残る寒さの中でいち早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる花として、桜と同様に古くから日本人に愛されてきました。その可憐な花弁や香り、雅やかな枝ぶりは多くの和歌にも詠まれています。厳しい寒さに耐えて咲く姿は、忍耐と生命力の象徴でもあります。 一方、頭(かしら)に目を向けると、日本の伝統的な小物入れである「巾着(きんちゃく)」、別名「金嚢(きんのう)」が配されています。これはお守りや銭、香料などを入れるための袋で、美しい裂地(きれじ)で仕立てられ、口を紐で結ぶのが特徴です。巾着は、様々な宝物を組み合わせた吉祥文様である「宝尽くし」の一つに数えられ、福を呼ぶ意匠として着物や帯などにも広く用いられてきました。 さらに、この巾着には「緒締(おじめ)」と「根付(ねつき)」が添えられているのが見て取れます。 緒締は、巾着や印籠の紐を締め、口が開かないようにするための留め具(ビーズ状の細工物)で、玉や石などが用いられます。根付は、ポケットのない着物文化において、紐の先に付けて帯に引っ掛けることで、巾着などが脱落するのを防ぐためのストッパーの役割を果たす彫刻品です。 この根付は「亀」の形をしているようです。「鶴は千年、亀は万年」という言葉通り、亀は長寿の象徴です。また、その甲羅の形に由来する「亀甲(きっこう)」文様は、六角形が崩れず連なることから、永遠の繁栄を願う文様として武具や陶磁器、衣服に多用されました。鎌倉時代頃から武士の間で流行し、やがて庶民の間にも広く浸透した伝統的な図柄です。 ※本品はアンティーク品(骨董)のため、状態については写真にて詳細をご確認ください。 【縁頭(ふちかしら)とは】 縁頭は日本刀の柄(つか)を補強するための金具です。鍔(つば)に接する側の金具を「縁」、柄の先端(頭)に被せる金具を「頭」と呼び、一対で構成されます。実用的な補強具としてだけでなく、刀装を彩る美術品として高度な発展を遂げました。 【なぜ武士にとって刀装具は重要だったのか】 鍔、目貫(めぬき)、縁頭といった刀装具には、多種多様な装飾が施されています。日本刀は武器であると同時に、持ち主の身分や格、さらにはその人物の個性や信念を象徴するものでもありました。現代で言えば、スマートフォンのケースやアクセサリーで個性を演出する感覚に近いかもしれません。ぜひ細部まで拡大してご覧ください。当時の職人が持てる技術の粋を尽くした、緻密な彫金の世界をご堪能いただけます。

$195
世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ
Edo
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題名:雀に巾着図(縁頭) 解説 縁(ふち)の枝先には、一羽の愛らしい小鳥が羽を休めています。これは「雀(すずめ)」を描いたものと思われます。 雀は群れをなして行動することから、五穀豊穣や一族繁栄の象徴とされてきました。その意匠は平安時代後期には既に用いられていたとされ、古来よりその小さく愛くるしい姿は人々に親しまれてきました。また、生命力が強いことから子孫繁栄の象徴ともされ、縁起物として尊ばれてきた画題です。 雀が止まっている枝は「梅」でしょう。梅は雪の残る寒さの中でいち早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる花として、桜と同様に古くから日本人に愛されてきました。その可憐な花弁や香り、雅やかな枝ぶりは多くの和歌にも詠まれています。厳しい寒さに耐えて咲く姿は、忍耐と生命力の象徴でもあります。 一方、頭(かしら)に目を向けると、日本の伝統的な小物入れである「巾着(きんちゃく)」、別名「金嚢(きんのう)」が配されています。これはお守りや銭、香料などを入れるための袋で、美しい裂地(きれじ)で仕立てられ、口を紐で結ぶのが特徴です。巾着は、様々な宝物を組み合わせた吉祥文様である「宝尽くし」の一つに数えられ、福を呼ぶ意匠として着物や帯などにも広く用いられてきました。 さらに、この巾着には「緒締(おじめ)」と「根付(ねつき)」が添えられているのが見て取れます。 緒締は、巾着や印籠の紐を締め、口が開かないようにするための留め具(ビーズ状の細工物)で、玉や石などが用いられます。根付は、ポケットのない着物文化において、紐の先に付けて帯に引っ掛けることで、巾着などが脱落するのを防ぐためのストッパーの役割を果たす彫刻品です。 この根付は「亀」の形をしているようです。「鶴は千年、亀は万年」という言葉通り、亀は長寿の象徴です。また、その甲羅の形に由来する「亀甲(きっこう)」文様は、六角形が崩れず連なることから、永遠の繁栄を願う文様として武具や陶磁器、衣服に多用されました。鎌倉時代頃から武士の間で流行し、やがて庶民の間にも広く浸透した伝統的な図柄です。 ※本品はアンティーク品(骨董)のため、状態については写真にて詳細をご確認ください。 【縁頭(ふちかしら)とは】 縁頭は日本刀の柄(つか)を補強するための金具です。鍔(つば)に接する側の金具を「縁」、柄の先端(頭)に被せる金具を「頭」と呼び、一対で構成されます。実用的な補強具としてだけでなく、刀装を彩る美術品として高度な発展を遂げました。 【なぜ武士にとって刀装具は重要だったのか】 鍔、目貫(めぬき)、縁頭といった刀装具には、多種多様な装飾が施されています。日本刀は武器であると同時に、持ち主の身分や格、さらにはその人物の個性や信念を象徴するものでもありました。現代で言えば、スマートフォンのケースやアクセサリーで個性を演出する感覚に近いかもしれません。ぜひ細部まで拡大してご覧ください。当時の職人が持てる技術の粋を尽くした、緻密な彫金の世界をご堪能いただけます。

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