NihontoWatch MonNihontoWatch
MarketAuctionsEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatch

マーケットオークション
事典
概要·歴史的重要度·指定·鑑定·年紀作·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要歴史的重要度指定鑑定年紀作伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 鵜飼
  3. 雲次

雲次

Ukai Unji

特重
巻 9, 番 20 · 太刀

雲次

Ukai Unji

評価作品131点

屈指の刀工
国備前時代Bunpo (1317–1319)時代区分南北朝流派鵜飼伝法備前伝代1st師匠雲生藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,500(上位5%)種別刀工コードUNJ1
7重要文化財
7重要美術品
6特別重要刀剣111重要刀剣

概要

鎌倉時代末期から南北朝時代の初めにかけて、備前国宇甘庄、後に鵜飼とも書かれる地に、名に皆「雲」の字を冠する雲生・雲次・雲重らの刀工が住し、鵜飼派あるいは雲類と呼ばれる。雲次は一説に初代雲生の子と伝えられ(「雲生の子或いは弟」とする説明書もある)、正和・文保・建武の年紀作を遺す一派唯一の年代の拠り所であって、指定書は繰り返し「その活躍年代は明らかである」と記す。雲生に年紀作がないため、一派全体の年代は正和四年(一三一五)・建武二年(一三三五)等の在銘作によって定まる。その作風は長船の主流と相違し、備前伝の中に山城風が混在し、隣国備中青江派の影響も少なからず、「備前物中異色の存在」と評される。藤代の位列は上々作。

太刀は身幅尋常で反りは輪反りごころとなって京風を帯び、鎬はやや高く、生ぶのものには踏張りが残る。同時代の長船本流が丁子を焼くのに対し、雲次は直刃を基調とする。細直刃ないし中直刃に小互の目・小丁子・小乱れを交え、処々角張る刃を交え、足・葉がよく入って青江風に逆がかり、「直刃締り逆足入る出来は備中物に通じ」とされる。匂口は締まりごころに小沸つき、時に沈みごころとなり、金筋・砂流し・ほつれがかかる。特別重要刀剣の説明書は「暗部の濃い独得の映りと丸く返る帽子と大筋違の鑢目に此工の見どころを示している」と一文に要約し、銘字の「逆鏨」は雲次のみならず同派共通の手癖とする。これらの揃った一口を指定書は「地刃に雲次の典型かつ出色の出来口が示されている」と述べる。

鍛えは板目に杢を交え、約んだものは小板目となり、処々刃寄りに流れ、地沸厚くつき地景細かに入り、鉄色はやや黒みがかる。地には雲類独特の黒い地斑が交じり、諸書に「指で押した様な黒い映り」と記される古調な映りが立つ。映りは焼きに応じて消長し、沸の強い作については「地刃の沸がつよく、ために地映りは殆んど立っていない」と記される。

「大別して作風は二様あって」、小板目がよく約み直刃調の匂口が締まる、京物や青江に紛れる手と、板目が肌立ち直刃に逆がかる乱れを交えて沸よくつく手とがあり、映りは「前者の方が鮮明である」。後者にはほつれ・砂流しがかかり帽子の掃きかける態があって、「大和風が加味されている」と読まれる。これに造込みの作域が重なる。極めの中には薙刀および薙刀直しの一群が大きく、直しに際して鋒の棟を削いだため帽子は自然焼詰めとなり、「薙刀樋に添樋」の彫が残ることが多い。雲次・雲重と極められた無銘の薙刀直しが少なからず存在することから、「彼らは薙刀の製作にも巧みであったことが窺われる」。完存の在銘薙刀一口が重要刀剣にあり、短刀は稀有である。

派内の見分けは父雲生との間に引かれる。或る無銘刀の指定書は「同派の雲生に比し、刃縁にほつれ等が入り沸がやや強く感ぜられ」として雲次に極めた。雲次は一派の沸の手であり、流れごころの肌や砂流し・金筋の働きは父より目立ち、匂口の締まりはむしろ雲生に譲る。また「雲生・雲次は京に出て後醍醐天皇の御用を勤めたと伝え、備前物の中では最も京物に近い作風をみせている」とされ、「雲次には茎に十六葉の菊花紋のある太刀がある」ことが伝説の裏付けに挙げられる。代別については指定書は単に雲次と極め、年紀によって世代を分かつ。南北朝期まで同名一、二の存在が認められ、本間は「経眼した長銘の雲次は、大体初代と思われるが、二字銘には初、二代を区別し難いものがある」と記す。

指定を受けた作は百三十八口。重要文化財七口・特別重要刀剣六口・重要刀剣百十二口・重要美術品十三口で、国宝はない。在銘四十七口に対し無銘八十八口、在銘はほぼ太刀で、「備前国住雲次」の長銘(年紀を添えるものがある)と「雲次」の二字銘とがあり、正和四年紀の太刀は重要文化財である。重要文化財の七口は文化財として伝え置かれ、所在の知られるものは京都国立博物館・熱田神宮・厳島神社・徳川美術館等に蔵され、戦前の認定には徳川黎明会・根津美術館・陽明文庫(近衛文麿伝来)の名が見える。伝来は備前池田家・前田家・秋元家・三井家・皇室に亙り、一口の太刀の茎には天文三年(一五三四)の武田信虎所持の切付銘があって、「銘文は資料的にも貴重である」とされる。これは戦国期の所持銘であって在銘ではない。特別重要・重要の百十八口を数える雲次は雲類の中で最も手に触れ得る名であるが、その多くは秘蔵されて市に現れることは稀で、現れるのは多く無銘の刀や薙刀直し脇指であり、在銘太刀は一段と稀である。

歴史的重要度

雲次の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定

国宝—
重要文化財7
重要美術品7
御物—
特別重要刀剣6
重要刀剣111

名工ランク

鑑定

年紀作

伝来

刀姿

評価作品131点の分布

銘

評価作品131点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Unsho
雲次
弟子(5名)
  1. 1.雲重Unju60指定
  2. 2.有忠Aritada
  3. 3.景定Kagesada1指定
  4. 4.雲次Unji
  5. 5.吉則Yoshinori1指定

鵜飼派

鵜飼派の他の刀工

  1. 1.雲生Unsho1 販売中72指定
  2. 2.雲重Unju60指定
  3. 3.守次Moritsugu1指定
  4. 4.守次Moritsugu2指定
  5. 5.利長Toshinaga1指定

雲次

雲次(Unji)は、備前の鵜飼派の刀工です。

文保に活動しました。

作風は備前伝に属します。

雲次の作品には、重要文化財7点、特別重要6点、重要111点が指定されています。