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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 安芸輝広
  3. 輝廣

Aki Teruhiro

輝廣

重要
巻 25, 番 324 · 薙刀

Aki Teruhiro

輝廣

評価作品5点

国安芸時代Kanei (1624–1644)時代区分江戸流派Aki Teruhiro伝法美濃伝代2nd師匠Teruhiro藤代Jo-jo saku刀工大鑑700(上位17%)種別刀工コードTER60
5重要刀剣

概要

彼の本領が示された一口として、第四十回重要刀剣に指定された薙刀がある。説明書はこれを、二代輝広の本領が遺憾無く発揮された同作中の優品とする。これを作った播磨守輝広は、慶長新刀期に福島家、のち浅野家の庇護のもと広島で鍛えた美濃出身の一系、安芸輝広の二代である。本国尾張、姓は蟹江氏で、通称を甚八といい、初めは兼久と銘したが、のち初代肥後守輝広の門に学んで師に見込まれ、その娘婿となった。福島家に仕えて芸州広島に移り、同家改易後は浅野家に仕えた。最古の年紀は慶長十五年で、作刀年代は初代に近く、上々作に位置づけられる早期広島一門の工である。

その特色は、匂の深い匂口に焼いた小のたれに、互の目と尖りごころの刃を交えた刃である。説明書はこれを同工の得意とするところとし、最も優れた薙刀において、深い匂、むらなく厚くつく小沸、地刃ともに明るく冴える様を評して、「正に同工の真骨頂である」とする。刃中には足・葉が入り、下半に金筋がかかり、砂流しが流れ、僅かに小さな飛焼を交え、上手の作では匂口が明るく冴え、穏やかな作ではやや沈みごころとなる。華やかな備前丁子の対極にある、活動を見せるより読ませる落ち着いたのたれ調である。

その下の地鉄は、柾ごころの流れ肌を交えて肌立ちごころとなる板目で、締った肌というよりは開いた肌である。優れた薙刀では地沸が最も細かには地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね冴え、脇指では同じ流れる地が地沸・地景を伴ってより端的に肌立つ。帽子は多く小丸に返り、最大の薙刀では表は浅くのたれて先やや大丸風となり、裏はのたれ込んで突き上げ先尖りごころとなり、脇指では一方の面は直ぐに小丸、他方は乱れ込みとなる。

少ない伝存作の中に二様が繰り返し現れる。一つは右の匂の深い薙刀で、本領が最も顕れる作域である。いま一つは、身幅やや広く重ね厚い、慶長新刀の姿を呈して志津の風をねらった寸延び平造の小脇指で、説明書はこれを「志津の風をねらって成功している」とし、まさに「勿論彼の典型作でもある」とする。これらでは刃文が浅くのたれて小互の目を交え、匂口締って、ほつれかかり、僅かに砂流しがかかり、薙刀よりも彫物を伴うことが多く、棒樋・刀樋、梵字に蓮台、護摩箸あるいは素剣を彫る。説明書は両様を師風のよき継承と読み、初代同様に、二工が共有する匂の深いのたれと作刀年代の差の小ささから、京の名工埋忠明寿との関係を窺うとする。

一門の中では、受領名と、地鉄に透けて見える出自によって師と区別される。初代が肥後守と銘するのに対し二代は播磨守と銘し、説明書は、刃文が志津をねらってもなお、その美濃系出身を窺わせる三つの状を読む――鍛えの流れ肌、刃中の尖りごころの刃、就中三品風を呈する帽子である。最も優れた薙刀でこれらを明言して、「彼が美濃系出身の刀工であることを察知させる」と結ぶ。その作は、純然たる相州ではなく、美濃を根とする広島新刀として読み取れ、匂の深いのたれと流れて肌立つ地は、彼を私淑した古作の工からではなく父の傍らに置く。

伝存は六口、いずれも重要刀剣に指定され、短刀・脇指・薙刀にわたり、すべて在銘である。国宝も重要文化財もなく、その一系は数多くというよりは僅かに遺る家である。説明書は、播磨守輝広銘の短刀は決してその数に乏しくないが、年紀のあるものは極めて少く、年紀のある短刀は資料的価値が高いとし、寛永五年紀・寛永九年紀の作はまさにその点で重んじられる。所載の所有は公的機関ではなく私蔵で、所載作に著名な伝来は伴わない。在銘の二代輝広は到底得難い名というわけではないが、収集家のもとへは折にふれ、根気をもって渡る一口であり、就中匂の深い薙刀は、説明書のいうとおり、二代輝広の本領が遺憾無く発揮された同作中の優品である。

鑑定

一人の主たる手の二様:流れて肌立つ地に匂の深い小のたれと互の目を焼く主調作(薙刀に最も顕れ真骨頂とされる)と、志津をねらった寸延び平造の小脇指。両者を貫く美濃の手癖(流れ肌、尖りごころの刃、三品風の帽子)

二代播磨守輝広は安芸輝広一系の二代で、通称甚八、初銘兼久と称した尾張蟹江氏の人であり、初代肥後守輝広の門に学び、師に見込まれて娘婿となった。福島家に仕えて芸州広島に移り、同家改易後は浅野家に仕えた。その主調は、説明書が同工の真骨頂と評する作――板目が柾に流れて肌立ちごころとなる地に地沸つき地景よく入り、匂の深い小のたれに互の目・尖りごころの刃を交え、刃中に金筋・砂流しがかかる作である。最古の年紀は慶長十五年で、作刀年代は初代に近く、説明書はこの匂の深いのたれを初代同様の志津風と読み、初代と同じく埋忠明寿との関係を窺うとする。本領が最も発揮された薙刀のほか、志津の風をねらった寸延び平造の小脇指を作り、これを彼の典型作とする。流れ肌、刃中の尖りごころの刃、美濃三品風の帽子などは、終始その美濃系出身を窺わせるものとして読まれる。

鑑定の決め手

作風の変遷

本領:匂の深い小のたれに互の目

説明書が同工の真骨頂とする作は、匂の深い小のたれに互の目・尖りごころの刃を交えた刃で、薙刀に最も顕れる。柾ごころの流れ肌を交えて肌立ちごころとなる板目の地に地沸つき、最も細かには地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入り、かね冴える。これに小のたれを匂深く焼き、小沸厚くむらなくつき、足・葉入り、下半に金筋、砂流しかかり、僅かに小さな飛焼を交え、匂口は明るく冴え、あるいは穏やかな作ではやや沈みごころとなる。帽子は小丸に返り、最大の薙刀では表は浅くのたれて先やや大丸風となり、裏はのたれ込んで突き上げ先尖りごころとなる。説明書は、鍛えが一段と優れ地刃ともに明るく冴えた一口を正に真骨頂とする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

志津をねらった寸延び平造の小脇指

説明書が彼の典型作とするのは、身幅やや広く重ね厚い、慶長新刀の姿を呈して志津の風をねらった寸延び平造の小脇指である。流れて肌立つ板目に地沸つき地景入る地の上に、浅くのたれて小互の目を交えた刃を焼き、匂口締って小沸つき、僅かに砂流しかかり、ほつれかかる。帽子は表直ぐに小丸、裏は乱れ込んで尖りごころに長く焼き上げる。これらの作は薙刀よりも彫物を伴うことが多く、棒樋・刀樋、梵字に蓮台、護摩箸あるいは素剣を彫る。説明書はこの作風を師風のよき継承と読み、父同様に埋忠明寿に繋ぐ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

美濃の手癖:流れ肌・尖りごころの刃・三品風の帽子

彼の作を通じて、説明書は三つの状をその美濃系出身を窺わせるものとして読む――流れ肌を交えて肌立ちごころとなる板目、刃中の尖りごころの刃、就中三品風を呈する帽子である。最も優れた薙刀では裏の帽子が三品風を呈するとして、これを美濃系出身の刀工と明言する。同じ流れて肌立つ地と尖りごころの刃は脇指にも現れ、刃文が志津をねらっても、あるいは彼自身の匂の深いのたれに落ち着いても、その美濃の出自は読み取れる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、初代に学んで娘婿となった尾張蟹江氏の二代が、初代の作風に類似した匂の深い小のたれを焼いたこと、慶長十五年紀の作が遺存することから作刀年代が初代とあまり差がないことを記す。これと作の上手さをもって、初代同様に埋忠明寿との関係を窺い、脇指を意図して志津の風をねらったものと読む。

最も優れた薙刀において、説明書は美濃の状を明言する――鍛えに流れ肌を交え、刃中に尖りごころの刃が交じり、殊に裏の帽子が三品風を呈するなどの状に、彼が美濃系出身の刀工であることを察知させるとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣5

名工ランク

0.03 (指定作品5点)

刀工の上位25%

刀姿

評価作品5点の分布

銘

評価作品5点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Teruhiro
Teruhiro
弟子(12名)
  1. 1.輝廣Teruhiro1 販売中5指定
  2. 2.輝廣Teruhiro
  3. 3.輝廣Teruhiro
  4. 4.輝廣Teruhiro
  5. 5.輝廣Teruhiro
  6. 6.輝廣Teruhiro
  7. 7.輝廣Teruhiro
  8. 8.輝廣Teruhiro
  9. 9.輝廣Teruhiro
  10. 10.輝廣Teruhiro
  11. 11.輝廣Teruhiro
  12. 12.輝廣Teruhiro

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