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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 直宗
  3. 國宗

Saburo Kunimune

國宗

特重
巻 22, 番 11 · 太刀

Saburo Kunimune

國宗

評価作品97点

国備前時代Joei (1232–1233)時代区分鎌倉流派Naomune伝法備前伝代1st藤代最上作刀工大鑑1,800(上位3%)種別刀工コードKUN636
3国宝
10重要文化財
17重要美術品
4御物
8特別重要刀剣55重要刀剣

概要

備前三郎国宗は鎌倉時代中期の工で、説明書は正元(一二五九)頃の刀工とする。直宗系に属し、直宗の子国真の三男であるところから備前三郎と呼ばれた。長船に住したが、説明書はその系を長船正系から分け、鍛えた鉄は終始備前であったとする。古伝として、北条時頼に召されて東国に下り、福岡一文字派の助真や京の粟田口国綱と共に相州鍛冶の先駆者の一人となったと伝える。ある特別重要刀剣の太刀は、同工が「後に鎌倉幕府の北条時頼に召されて、鎌倉に移住し、同国の福岡一文字派の助真や京の粟田口国綱等と共に、相州鍛冶の先駆者の一人となったとの古伝がある」と書き起こす。

説明書は作風を二様に大別し、その別こそ同工の全てである。第一は身幅広く腰反り高く踏張りのついた力強い太刀で、優品は生ぶの雉子股茎を留め、丁子主調の華やかな乱れを焼く。杢を交え肌立つ板目に鮮やかな乱れ映りが立ち、互の目・角ばる刃・尖り刃を交え、足・葉さかんに入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しがかかる。古来その名を負う見どころがこの手に現れ、説明書は乱れ刃の作風のものに、古来「備前三郎の白染み」と称して、刃中に染みがあらわれるところが特色とされている、と明記する。染みはこの華やかな手に多く静の手には少ないとされ、その存在自体が極めの拠り所となる。

地鉄こそ説明書が分かれ目を置くところである。華やかな丁子は一見光忠・守家を思わせるが、両者に比して鍛えがやや立ち、刃肌がまま立ち、刃中に沸を交える。肌立つ板目に地沸つき細かに地景が入り、総体に乱れ映りが明るく立つ。処々匂口がうるみ、説明書はこのうるみを白染みと一体に一つの鉄の質として読む。帽子は華やかな手では乱れ込んで先尖りごころ、または直ぐに小丸となって先掃きかける。

その傍らに静の手が立ち、二様併せて背骨をなす。第二の手はやや細身あるいは尋常の優しい姿で、鍛えはむしろ約み、時に小板目がつんで地沸が微塵につき、刃文は直刃調に小丁子・小互の目を交え逆足が入り、匂口締まりごころに小沸がつき明るく冴える。説明書は二様を銘振りに結び、華やかな手は大振り・鏨太で書体に丸み、直刃の手は小振り・細鏨で書体が角ばるとする。静の手が年紀作を負い、鎌倉末葉の正和年紀を伝える。二様の作域の幅とその遅い年紀から、説明書は「これら作風の変遷と年代的な面から推して一代限りではないように察せられるが、この点については今後の検討に俟つべきである」と判ずる。

鑑別では直刃の手の帽子が決め手となる。静の国宗は一見長船の真長や景光を思わせるが、説明書はある太刀について、「一見長船の真長や景光を思わせる出来であるが、帽子が直ぐに大丸に返っている点に相違を見せ」、地刃の多少沸づくところと目立つ地景に極めを置く。華やかな上限では紛れは逆に一文字へ向かい、刃取りの腰が開くところと刃中までこごる沸に極めが首肯される。この腰開きが号典厩割の手の小群を画す。白染みもまた常の特徴ではなく、説明書は「この現象は盛んな乱れ刃を焼いたものに多く、直刃調の出来のものに見ることは少ない」とする。系譜は根本で峻別され、長船に住しながら直宗系は正系と別置され、嘉元から延慶の年紀を直刃基調に有する中原国宗は初代の門下と目される。

鑑賞の観点では、国宗は藤代の極めで最上作、国宝三口、重要文化財十口、特別重要刀剣八口を含め、指定を受けた作は九十七口にのぼる。在銘作の筆頭に鹿児島の照國神社の太刀(国宝)が立ち、日光東照宮の太刀は稀な沸出来の手の国宝である。号典厩割は名高い伝来を負い、川中島合戦で上杉謙信が武田信玄の弟典厩信繁の陣を撃破した折の佩刀で、謙信から佐竹義重に贈られ、寛政年紀の糸巻太刀拵と共に出羽久保田藩主佐竹家に伝わった。上杉・佐竹・島津、紀州及び尾張徳川、井伊・阿部の各家、宮内省が記録の所有者に現れ、一口はボストン美術館に渡った。特別重要刀剣・重要刀剣の級にあるものは六十三口ほどで、これは備前のこの顔ぶれの中では比較的入手しやすい数である。国宝・重要文化財は社寺・美術館に守られて世に出ないが、特別重要刀剣・重要刀剣の作は、その多くが手元に留められるとはいえ、忍耐をもって時に個人の蔵に入る。出会えば大いなる入手であり、相州興隆の背景に立つ、東国へ赴いた備前の大家を現実に所有しうる唯一の道である。

鑑定

説明自身が引く二様=丁子主調の華やかな乱れの典型(大振り・鏨太の二字銘、「白染み」、優品は生ぶ雉子股茎)と、直刃調の穏やかな手(小振り・細鏨の銘、正和・延慶年紀、大丸帽子の見どころ)。これに相州鍛冶の先駆と結ばれる少数の沸出来の極が立つ。初・二代の問題は説明の通り未決のまま示す

備前三郎国宗は直宗系に属し、直宗の子国真の三男であるところから備前三郎と呼ばれ、正元頃の鎌倉中期備前の大家である。長船光忠とは系統を異にすると明記される。古伝に、後に鎌倉幕府の北条時頼に召されて鎌倉に移住し、福岡一文字派の助真や京の粟田口国綱と共に相州鍛冶の先駆者の一人となったというが、その作は終始備前伝を守る。作風は大別して二様、身幅の広い力強い太刀姿に丁子主調の華やかな乱れを焼いた手(銘は大振り・鏨太で書体に丸みがある)と、やや細身の優しい姿に直刃調の穏やかな刃文を焼いた手(銘は小振り・やや細鏨で書体が角ばる)に分かれ、後者には正和年紀、さらに延慶年紀の遺例があって初・二代の問題が今に開かれている。古来「備前三郎の白染み」と称される刃中の染みが乱れ刃の作の大きな特色で、地鉄は同時代の備前物の中で最も肌立つ。

鑑定の決め手

八八口中一四口の刃文に観察され(近年の説明の大半が定型句として引く)、既プロファイルの備前諸工では0%

作品の57% ・ 光忠比 4.8倍

大丸帽子は既プロファイルの長船諸工に皆無で、直刃の手の明記された見どころ。真長や景光を思わせる出来でも「帽子が直ぐに大丸に返っている点に相違を見せ」、また「共通するところは大丸の帽子である」と記される

匂口のうるみは自身14%、長光・景光・光忠は0%で、白染みと一体に読まれる。薙刀直しの説明に「部分的に匂口にうるみごころが見られるが、同工の特色である製作当初からの刃染みとも思われる」とある

作風の変遷

典型(力強い太刀姿に丁子主調の華やかな乱れ)

「銘は大振り・鏨太で書体に丸みがある」手と結ばれる。八八口中四八口が二字銘で、ほぼすべて国宗二字銘

盛名の主流。身幅広く腰反り高く踏張りのついた力強い太刀姿で、優品は生ぶの雉子股茎を留める。鍛えは板目に杢を交えて総体に肌立ち、地沸・地景が入り、乱れ映りが鮮やかに立つ。刃文は丁子主調の華やかな乱れに互の目・角ばる刃・尖り刃、時に蛙子丁子を交え、足・葉がさかんに入り、匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流しがかかる。処々匂口がうるみ、古来「備前三郎の白染み」と称される刃中の染みが現れるのが大きな特色とされる。腰の開く刃取りを見せる一群(典厩割の手)があり、帽子は乱れ込んで先尖りごころ、または直ぐに小丸となる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
腰の開く刃取りの一群(典厩割の手)— 華やかな手の中のやや異風の一群。処々腰の開く乱れに尖り刃が交じり、特重の典厩割と重美の在銘太刀がこれに相通じ、同様の無銘極めの拠り所とされる
生ぶ在銘・雉子股茎の太刀— 生ぶ茎の遺例は二四口。豪壮な在銘太刀では雉子股形となり、大振りの二字銘を佩表下半棟寄りに切る

直刃調の穏やかな手(年紀ある、二代に結ばれる手)

「銘は小振り・やや細鏨で書体が角ばる」手と、年紀作に結ばれる。直刃出来の作に鎌倉末葉の正和年紀があり、新たに「延慶三年五月日備前国長船住国宗」の長銘が確認された。重要の説明に「二代の典型的な作」「三郎国宗の後期によく見る直刃仕立」と記される

華やかな手の傍らに静の手が立つ。やや細身あるいは尋常の優しい姿に、鍛えはむしろ約み、時に小板目がつんで地沸が微塵につき、刃文は直刃調に小丁子・小互の目を交え、逆足が入り、匂口締まりごころに小沸がつく。一見長船の真長や景光を思わせるが、帽子が直ぐに大丸に返る点に相違を見せ、地刃が多少沸づいて地景が目立つところに国宗の見どころがあるとされる。この手には白染みを見ることが少ないという。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

沸の強い極(鎌倉ゆかりの一面)

確証はやや弱い「備前伝に終始していわゆる相州伝と見られるものは頗る少いが、僅かに沸出来の作が現存する」と明記される一群。この手のものに日光東照宮所蔵の太刀が挙げられ、重要の一口は「同作中、最も沸の強い出来」と評されて湯走り・飛焼がかかる

独立の作風というより備前伝の沸寄りの縁。鎌倉中期の備前物としては沸が強く、湯走り・飛焼がかかり、刃肌が立ち、地刃にまたがる地景・金筋を見せる。説明はこの一群を、助真・国綱と共に相州鍛冶の先駆者の一人となったという古伝と並べて読む。

刃文 Hamon
研究

代別の問題が定番の学術注記である。二様の作域の幅と、直刃出来の作に鎌倉末葉の正和年紀が存在することから「一代限りではないように察せられる」と繰り返し記しつつ、「この点については今後の検討に俟つべき」と明示的に保留する。

銘振りが二様を分かつ実用上の鍵とされる。華やかな手は「銘は大振り・鏨太で書体に丸みがある」、直刃の手は「小振り・やや細鏨で書体が角ばる」と大別する分類が、近年の説明の定型である。

第六十八回重要の太刀は「延慶三年五月日備前国長船住国宗」の長銘を有し、「従来、正和年紀のみが知られていた紀年銘に、新たに延慶年紀が実存する事が確認される」「同工研究上の礎となる作」と記される。刃寄りの直ぐ映りも同工遺例として珍しいとされる。

本間順治の重美談が同名と代別を整理する。鎌倉時代の国宗二字銘太刀は「いわゆる備前三郎が多く、伯耆国宗、三河の中原国宗が僅かに存在する」。初代は匂勝ちの丁子主調で多少沸づき、二代は匂勝ちの直刃を主調とし「鍛えは初代に比してむしろ約まる」。直刃の国宗の帽子は「長船物の如く濡れて丸く返るのではなく、ただ丸く返るのが見処」とする。

嘉元・徳治・延慶の年紀を有し直刃基調の穏やかな作風を示す中原国宗は「初代国宗の門下と目されている」。二代といわれるものに「国宗 備前国住長船 正和(以下切れ)」の長銘の太刀が記録される。

薙刀直し刀に「本銘国宗然而祐定磨上之也」の切付銘があり、「長船祐定の手になる磨上の切付銘も資料的に貴重である」と評される。

指定

国宝3
重要文化財10
重要美術品17
御物4
特別重要刀剣8
重要刀剣55

名工ランク

1.10 (指定作品97点)

刀工の上位1%

伝来

伝来記録44件 の鑑定作品における Kunimune

伝来ランク

名家所蔵27点、伝来記録44件

刀工の上位2%

素点:3.58 / 10

刀姿

評価作品97点の分布

銘

評価作品97点の銘の種類

販売中

系譜

Kunimune
弟子(4名)
  1. 1.長光Nagamitsu2 販売中253指定
  2. 2.國宗Kunimune6指定
  3. 3.景依Kageyori5指定
  4. 4.國宗Kunimune3指定

Naomune派

Naomune派の他の刀工

  1. 1.國貞Kunisada4指定
  2. 2.國安Kuniyasu1指定
  3. 3.國宗Kunimune3指定