【画題:地獄図】 本作は、仏教における死後の世界の一つである「地獄図」を題材とした小柄です。地獄に堕ち、苦しみに喘ぐ亡者たちの姿が克明に描かれています。向かって右手には、地獄の責め苦の象徴である「釜茹で」を連想させる大釜が配されています。 仏教の教えにおいて、地獄とは生前に悪行を積んだ者が、転生するまでの間に様々な報いを受ける世界とされています。 技法に目を向けますと、人物は肉高な「高彫(たかぼり)」によって立体感豊かに表現されています。表情や衣服の皺、細部の流れには繊細な「毛彫(けぼり)」が施され、背景は微細な打点による「魚子地(ななこじ)」で仕上げられており、非常に密度の高い地肌となっています。縁(ふち)には別金による「象嵌(ぞうがん)」あるいは縁取りが施され、全体の意匠を格調高く引き締めています。 ※本品はアンティーク品(骨董品)ですので、状態については各写真にて十分にご確認ください。 【小柄(こづか)とは】 小柄は、刀の鞘の「小柄櫃(こづかびつ)」に収められる小刀の柄の部分です。多くの鍔には、刀身を通す中心穴(なかごあな)の脇に、小柄や笄(こうがい)を通すための穴が開けられており、侍は刀を抜くことなくこれらを使用することができました。当初は木を削るなどの日常用や、緊急時の武器として用いられましたが、実戦用というよりは工作用の小刀としての性格が強かったと言われています。 泰平の世となった江戸時代には、実用性よりも装飾性が重視されるようになり、金工師たちの手によって美術的価値の高い小柄や笄が数多く制作されました。 【刀装具の魅力】 日本刀には、鍔、目貫、縁頭(ふちがしら)など、多彩な装飾が施されています。刀装具は単なる武器の部品ではなく、持ち主である侍の個性や信条、美意識を映し出す鏡のような存在でした。現代で例えるなら、スマートフォンのケースやアクセサリーに近い感覚と言えるかもしれません。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。鉄や銅を主体とし、金、銀、四分一(しぶいち)などの色金を駆使した日本伝統の彫金技術の粋を感じていただけることでしょう。刀と共に時代を生き抜いてきたこれらの装飾品は、刀身そのものに匹敵する価値を持つこともあります。一見控えめな部品ではありますが、こうした細部にまでこだわりを持つことこそが、真の愛刀家・数寄者への第一歩と言えるでしょう。 【鑑定書】 鑑定:NPO法人 日本刀剣保存会(NTHK) 鑑定書(第13499号) 日本刀剣保存会(NTHK)は、明治22年(1889年)に設立された、日本で最も歴史ある刀剣鑑定組織の一つです。本作は令和7年(2025年)12月21日に鑑定を受けました。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお付けいたします。ご希望に応じて、鑑定内容の英訳PDFを作成することも可能です。 ————————————————————————————————————— 【運営】 サムライミュージアム(東京) 当館は侍の歴史に関するアンティーク品を展示する美術館です。オンラインショップでは、日本刀や甲冑、伝統工芸品など、日本の文化と職人技に魅了された方々のために厳選した品々を取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)、PayPal、Apple Pay、ChromePay等の安全な決済方法をご利用いただけます。
Certificate reading — 無銘(伝吉岡因幡介)








江戸
無銘
NTHK (NTHK)
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
【画題:地獄図】 本作は、仏教における死後の世界の一つである「地獄図」を題材とした小柄です。地獄に堕ち、苦しみに喘ぐ亡者たちの姿が克明に描かれています。向かって右手には、地獄の責め苦の象徴である「釜茹で」を連想させる大釜が配されています。 仏教の教えにおいて、地獄とは生前に悪行を積んだ者が、転生するまでの間に様々な報いを受ける世界とされています。 技法に目を向けますと、人物は肉高な「高彫(たかぼり)」によって立体感豊かに表現されています。表情や衣服の皺、細部の流れには繊細な「毛彫(けぼり)」が施され、背景は微細な打点による「魚子地(ななこじ)」で仕上げられており、非常に密度の高い地肌となっています。縁(ふち)には別金による「象嵌(ぞうがん)」あるいは縁取りが施され、全体の意匠を格調高く引き締めています。 ※本品はアンティーク品(骨董品)ですので、状態については各写真にて十分にご確認ください。 【小柄(こづか)とは】 小柄は、刀の鞘の「小柄櫃(こづかびつ)」に収められる小刀の柄の部分です。多くの鍔には、刀身を通す中心穴(なかごあな)の脇に、小柄や笄(こうがい)を通すための穴が開けられており、侍は刀を抜くことなくこれらを使用することができました。当初は木を削るなどの日常用や、緊急時の武器として用いられましたが、実戦用というよりは工作用の小刀としての性格が強かったと言われています。 泰平の世となった江戸時代には、実用性よりも装飾性が重視されるようになり、金工師たちの手によって美術的価値の高い小柄や笄が数多く制作されました。 【刀装具の魅力】 日本刀には、鍔、目貫、縁頭(ふちがしら)など、多彩な装飾が施されています。刀装具は単なる武器の部品ではなく、持ち主である侍の個性や信条、美意識を映し出す鏡のような存在でした。現代で例えるなら、スマートフォンのケースやアクセサリーに近い感覚と言えるかもしれません。 ぜひ写真を拡大してご覧ください。鉄や銅を主体とし、金、銀、四分一(しぶいち)などの色金を駆使した日本伝統の彫金技術の粋を感じていただけることでしょう。刀と共に時代を生き抜いてきたこれらの装飾品は、刀身そのものに匹敵する価値を持つこともあります。一見控えめな部品ではありますが、こうした細部にまでこだわりを持つことこそが、真の愛刀家・数寄者への第一歩と言えるでしょう。 【鑑定書】 鑑定:NPO法人 日本刀剣保存会(NTHK) 鑑定書(第13499号) 日本刀剣保存会(NTHK)は、明治22年(1889年)に設立された、日本で最も歴史ある刀剣鑑定組織の一つです。本作は令和7年(2025年)12月21日に鑑定を受けました。ご購入者様にはこちらの鑑定書原本をお付けいたします。ご希望に応じて、鑑定内容の英訳PDFを作成することも可能です。 ————————————————————————————————————— 【運営】 サムライミュージアム(東京) 当館は侍の歴史に関するアンティーク品を展示する美術館です。オンラインショップでは、日本刀や甲冑、伝統工芸品など、日本の文化と職人技に魅了された方々のために厳選した品々を取り扱っております。 【お支払い方法】 Stripe(クレジットカード)、PayPal、Apple Pay、ChromePay等の安全な決済方法をご利用いただけます。
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江戸
無銘
NTHK (NTHK)
NTHKの中心的な鑑定書で、相応の出来を備えた作に発行されます。在銘作は銘の正真を、無銘作は審査員による刀工・流派の極めを示します。点数を記す詳細な審査表が付されます。
NTHK(日本刀剣保存会)は、NBTHK(1948年設立)に先立つ1910年に創立された、日本で最も古い刀剣鑑定団体です。長く会を率いた会長の没後、NTHKとNTHK-NPOの二つに分かれ、いずれも審査を続けています。NTHKの鑑定書は、点数と審査員の所見を併記する詳細な審査表が特徴で、特に無銘作の極めに定評があります。
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