秋草図目貫縁頭 無銘(後代美濃) -Mumei (Later Mino School)- 縁頭 縁金具の縦38.63ミリ 縁金具の高さ10.7ミリ 頭金具の縦34.9ミリ 重さ31.2グラム 目貫 表目貫 横38.85ミリ 縦14.6ミリ 裏目貫 横36.7ミリ 縦15.5ミリ 重さ7.8グラム 江戸中期~後期 The middle to late Edo era 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 美濃金工は室町時代末期より発展した刀装具の一派で、桃山時代から江戸時代にかけて全国へ広まりました。鉄地や赤銅地に高彫色絵を施した華やかな作風を特色とし、とりわけ草花や昆虫などの自然意匠を巧みに表現した作品を数多く残しています。本作は保存刀装具鑑定書において「後代美濃」と極められたもので、江戸中期から後期頃に製作された美濃金工の流れを汲む作品です。 本作は赤銅地を用いた秋草図目貫縁頭で、縁頭には菊を中心とした秋草を高彫に表し、金銀色絵を交えて華やかに仕上げています。縁一面には大小の花々や葉が連続して配され、構図に変化を持たせながらも隙間なく展開された意匠が見事で、金色に輝く葉や花弁と黒々とした赤銅地との対比が鮮やかな印象を与えています。頭には大輪の菊花を据え、その周囲を秋草で埋め尽くすことで、秋の野辺を凝縮したかのような華麗な趣を生み出しています。 目貫は容彫による秋草図で、草花の間に鈴虫を巧みに配した秋らしい意匠となっており、小さな姿ながらも細部まで丁寧に彫り上げられた鈴虫が、静寂な秋の情景を感じさせます。金銀色絵による彩色も効果的で、縁頭と共通する意匠によって統一感のある揃金具としてまとめられており、拵に組み込まれた際には一層の調和を見せることでしょう。 保存状態も比較的良好で、金銀色絵の残存状態にも恵まれており、後代美濃らしい華やかな作風を十分に堪能できる作品です。秋草と鈴虫という日本人に親しまれてきた風雅な題材を題材とし、美濃金工ならではの装飾性と季節感を兼ね備えた佳品として高く評価できる一組です。
Certificate reading — 無銘(後代美濃)












美濃
南北朝
美濃
無銘
保存 (NBTHK)
金工 · 美濃
現在22点販売中
美濃派は、技術的には古金工の流れを汲む刀装金工の一派であり、その作域は桃山時代から江戸初期にかけての時期に限定される。古美濃と称される作品群は、後藤家の正統的な金工技法とは一線を画す独自の様式を確立した。特に「美濃龍」と呼ばれる龍図の表現は、後藤家の龍とは全く異なる形態を示し、薄金出しで大振りな構図、透かしの多い造形、そして独特のくねくねとした龍の姿態が特徴である。この様式は桃山時代以前には遡らず、当時の武将階級の需要に応じて発展したものと考えられる。 美濃派の技法的特色は、金無垢地に容彫を施し、透かしを多用する豪快な造形にある。彫口は深く繊細でありながら力強く、骨太のがっしりとした構図を持つ。金性が良好で、山は高く谷は低く彫り分けられた立体的な表現は、見事な躍動感を生み出している。目貫や小柄などの小道具類において、松竹梅に鶴亀といった吉祥図柄や藤花などの植物文様を扱う際にも、高彫据文に金象嵌やウツトリ色絵を施すなど、豪華な装飾性を追求した。赤銅魚子地を下地とする作例も多く、唐草文様を毛彫で表現するなど、技巧的な仕上げを特徴とする。 美濃派の作品は、桃山時代から江戸初期という限られた時代の産物であるが、その独創的な様式は後世の刀装金工にも影響を与えた。特に美濃龍の表現様式は、後藤家の伝統的な龍図とは別系統の様式として確立され、江戸期においても美濃様式を踏襲した作品が制作された。現存する作例は、二所物として後に取り合わせられたものも含め、当時の武家文化における刀装具の役割を示す貴重な資料となっている。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
秋草図目貫縁頭 無銘(後代美濃) -Mumei (Later Mino School)- 縁頭 縁金具の縦38.63ミリ 縁金具の高さ10.7ミリ 頭金具の縦34.9ミリ 重さ31.2グラム 目貫 表目貫 横38.85ミリ 縦14.6ミリ 裏目貫 横36.7ミリ 縦15.5ミリ 重さ7.8グラム 江戸中期~後期 The middle to late Edo era 附属 保存刀装具鑑定書、桐箱 美濃金工は室町時代末期より発展した刀装具の一派で、桃山時代から江戸時代にかけて全国へ広まりました。鉄地や赤銅地に高彫色絵を施した華やかな作風を特色とし、とりわけ草花や昆虫などの自然意匠を巧みに表現した作品を数多く残しています。本作は保存刀装具鑑定書において「後代美濃」と極められたもので、江戸中期から後期頃に製作された美濃金工の流れを汲む作品です。 本作は赤銅地を用いた秋草図目貫縁頭で、縁頭には菊を中心とした秋草を高彫に表し、金銀色絵を交えて華やかに仕上げています。縁一面には大小の花々や葉が連続して配され、構図に変化を持たせながらも隙間なく展開された意匠が見事で、金色に輝く葉や花弁と黒々とした赤銅地との対比が鮮やかな印象を与えています。頭には大輪の菊花を据え、その周囲を秋草で埋め尽くすことで、秋の野辺を凝縮したかのような華麗な趣を生み出しています。 目貫は容彫による秋草図で、草花の間に鈴虫を巧みに配した秋らしい意匠となっており、小さな姿ながらも細部まで丁寧に彫り上げられた鈴虫が、静寂な秋の情景を感じさせます。金銀色絵による彩色も効果的で、縁頭と共通する意匠によって統一感のある揃金具としてまとめられており、拵に組み込まれた際には一層の調和を見せることでしょう。 保存状態も比較的良好で、金銀色絵の残存状態にも恵まれており、後代美濃らしい華やかな作風を十分に堪能できる作品です。秋草と鈴虫という日本人に親しまれてきた風雅な題材を題材とし、美濃金工ならではの装飾性と季節感を兼ね備えた佳品として高く評価できる一組です。
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美濃
南北朝
美濃
無銘
保存 (NBTHK)
金工 · 美濃
現在22点販売中
美濃派は、技術的には古金工の流れを汲む刀装金工の一派であり、その作域は桃山時代から江戸初期にかけての時期に限定される。古美濃と称される作品群は、後藤家の正統的な金工技法とは一線を画す独自の様式を確立した。特に「美濃龍」と呼ばれる龍図の表現は、後藤家の龍とは全く異なる形態を示し、薄金出しで大振りな構図、透かしの多い造形、そして独特のくねくねとした龍の姿態が特徴である。この様式は桃山時代以前には遡らず、当時の武将階級の需要に応じて発展したものと考えられる。 美濃派の技法的特色は、金無垢地に容彫を施し、透かしを多用する豪快な造形にある。彫口は深く繊細でありながら力強く、骨太のがっしりとした構図を持つ。金性が良好で、山は高く谷は低く彫り分けられた立体的な表現は、見事な躍動感を生み出している。目貫や小柄などの小道具類において、松竹梅に鶴亀といった吉祥図柄や藤花などの植物文様を扱う際にも、高彫据文に金象嵌やウツトリ色絵を施すなど、豪華な装飾性を追求した。赤銅魚子地を下地とする作例も多く、唐草文様を毛彫で表現するなど、技巧的な仕上げを特徴とする。 美濃派の作品は、桃山時代から江戸初期という限られた時代の産物であるが、その独創的な様式は後世の刀装金工にも影響を与えた。特に美濃龍の表現様式は、後藤家の伝統的な龍図とは別系統の様式として確立され、江戸期においても美濃様式を踏襲した作品が制作された。現存する作例は、二所物として後に取り合わせられたものも含め、当時の武家文化における刀装具の役割を示す貴重な資料となっている。 詳しく見る →
銘が正しい、または無銘でも年代・流派を指摘でき、美術工芸的価値が認められる、保存に値する真正の刀装具と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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