説明

Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 Fuchi size : 39mm / Kashira size : 33.8mm 花筏と二ツ巴、銭の紋所を組��み合わせた図。野田政明は刀剣や金工の著作を遺した敬明の一族。石黒家に学んで美しい構成からなる精密な高彫表現の作品を遺している。この縁頭も、粒の揃った赤銅魚子地に金の家紋が映える、石黒一門らしい出来栄え(因みに石黒派には家紋図を得意とした政近がいる)。家紋はいずれも鮮やかな金色絵で、殊に花筏紋は組まれた筏に桜の花が精巧に彫り出されており、色絵の金も赤金と青金で美観を高めている。

花筏に巴紋図縁頭 銘 野田政明(花押)
売切れ
Tokuho売切れ

花筏に巴紋図縁頭 銘 野田政明(花押)

縁頭

売却済

世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

作者について

Ishiguro Masaaki政明

16 重要刀剣

石黒政明は、初代石黒政常の門人で、江戸神田松下町に住し、木鳶斎と号した。文化十年(1813年)に生まれ、嘉永・明治頃まで活躍したとされ、同門の政美と双璧と称される上手として知られる。石黒派は花鳥を得意とし、政明もその例に漏れず、初代政常の技法を忠実に継承した。実質的な指導者は二代政常もしくは政美であったものと推測される。 政明の作風は、時代の好尚を端的に表し、花鳥を題材とした濃麗な絵画的世界を高彫色絵という金工手法で表現している点に特色がある。特に雉子や錦鶏鳥を主題としたものに傑作が多い。赤銅魚子地を高彫とし、金、銀、赤銅、素銅、四分一、緋色銅など多種の色金を効果的に使用した彩色表現は巧みであり、華麗でありながらも品格を備えている。写生に徹した描写には目を見張るものがあり、写実的な図柄に緻密な彫法が施されている。また、空間を大きくとった構図も特徴の一つであり、師である政常譲りとも評される。 政明の作品は、石黒派の美点を昇華させた優品として高く評価されている。その作風は、花鳥図という日本人の好みの画題を、金工技術の限りを尽くして華麗に展開したものであり、見るものに驚きの衝撃を与えるほどの魅力を持つ。精美な彫技と細微な象嵌色絵の工法は出色であり、豪華美を端正に表現している。同門の中でも一段と華やかな色絵の施工が政明の個性といえる。ただし、梅鷹図三所物においては、小柄・笄に比して目貫が「せせこましく、技術は兎も角として迫力がない」と評されるなど、出来に優劣が見られる場合もある。しかしながら、総じて政明の作品は、石黒派の独壇場ともいうべき花鳥図の世界を、高い品格をもって表現した優品として、後世に名を残している。

刀剣商

銀座長州屋

ginza.choshuya.co.jp

売切れ