目貫:蘭図 銘 田中義芳 田中義芳銘の、大振りで気品に満ちた一対の目貫です。 本作は瑞々しく生けられた蘭の花を題材としており、温かみのある灰褐色の四分一地に、淡い金色の花々が見事に調和しています。 四分一と金のコントラストは控えめながらも非常に趣深く、洗練された美しさを放っています。 銘は目貫の裏側、葉の根元に沿って美しく丁寧に刻まれています。 田中義芳は江戸時代中期に活躍した装剣金工師で、田中・薗部派に属します。 田中派の祖は、通称を文右衛門と称した田中政芳です。 政芳は京都に生まれ、当初は苗村七郎右衛門に師事しましたが、後に江戸へ下り、理兵衛後藤家三代・悦乗のもとで技を磨きました。その際、名を五左衛門と改めています。 政芳の跡を継いだ二代・五左衛門政房もまた、後藤蘭乗に師事しました。 続く三代・権七郎は、同じく蘭乗の門下で信芳(号:巣許)と名乗りました。 信芳の子である芳章が四代目を継承しています。 系譜によれば、本作の作者である義芳は、芳章や芳随らと兄弟であり、ともに信芳の息子として同時代に活躍しました。 長兄である芳章が四代家元を継ぎ、芳章の養子であり門人であった義次が、後に独立して薗部派を興すこととなります。 ※本田中派は、田中銅龍斎の一派とは系統が異なります。 お問い合わせ:.com@gmail.com
在銘 · Tanaka / Sonobe · 江戸
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田中派
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町彫 · Edo
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