二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
明治から昭和という激動の時代に数々の名刀を世に送り出し、人間国宝・宮入行平の師としても知られる名工、一貫斎繁継の手による大小一腰をご紹介いたします。 本作は昭和十一年(1936年)に制作されたもので、保存状態も極めて良好な逸品です。 まずは刀の詳細から申し上げます。 鍛えは板目肌に地沸がつき、地景が入り非常に力強い肌合いを見せています。刃文は匂口の締まった互の目に、光にかざせば華やかな丁子が乱れ、刃中には葉や足などの働きが盛んに入り、帽子は乱れ込みとなっております。 刀身の両面には彫物が施されており、差表に不動明王、差裏には倶利伽羅龍が、繊細かつ見事に彫り上げられています。 茎(なかご)の表には「手塚忠次君之需に応じ風間一貫斎繁継同彫之」とあり、裏には「昭和十一年二月吉日」の銘がございます。記録によれば、注文主の手塚忠次氏は静岡県静岡市の豪商であり、多額の納税者としても名を連ねた人物です。本作は手塚家の家宝として特別に打たれたものと推察されます。 次に脇差でございます。 刀と同様、鍛えは地沸のついた力強く美しい板目肌。刃文は匂口の締まった互の目で、玉や葉などの働きが活発に見て取れます。帽子も刀と同じく乱れ込みです。 刀身の両面には、極めて精緻な「飛龍」の彫物が施されています。 茎の銘文は刀と僅かに異なり、表に「風間一貫斎繁継彫之」、裏には「昭和十一年六月一日 手塚忠次君之需」と刻まれています。 風間一貫斎繁継は、明治十一年(1878年)に静岡で生まれ、本名を風間義一と称しました。叔父は森岡正吉の門人である宮口一貫斎繁寿であり、繁継自身も宮内庁より日本刀の修復と伝承に関する命を受けるなど、近代刀剣界において極めて重要な役割を果たした名匠です。
在銘 · 現代刀 · 長さ 70.6cm · 反り 2cm















































Tokyo · 1912-1926頃
刀剣大鑑 上位63%
現在4点販売中
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトAs a general rule, returns/exchanges are not accepted on Japanese sword orders unless damaged upon delivery. Other items: returns/exchanges accepted within 7 days of delivery. Cancellation for personal reasons incurs a 30% restocking fee (70% refunded). Return shipping must be prepaid and insured by the buyer; shipping/handling fees are non-refundable. Contact katana@tozando.co.jp to initiate a return.
明治から昭和という激動の時代に数々の名刀を世に送り出し、人間国宝・宮入行平の師としても知られる名工、一貫斎繁継の手による大小一腰をご紹介いたします。 本作は昭和十一年(1936年)に制作されたもので、保存状態も極めて良好な逸品です。 まずは刀の詳細から申し上げます。 鍛えは板目肌に地沸がつき、地景が入り非常に力強い肌合いを見せています。刃文は匂口の締まった互の目に、光にかざせば華やかな丁子が乱れ、刃中には葉や足などの働きが盛んに入り、帽子は乱れ込みとなっております。 刀身の両面には彫物が施されており、差表に不動明王、差裏には倶利伽羅龍が、繊細かつ見事に彫り上げられています。 茎(なかご)の表には「手塚忠次君之需に応じ風間一貫斎繁継同彫之」とあり、裏には「昭和十一年二月吉日」の銘がございます。記録によれば、注文主の手塚忠次氏は静岡県静岡市の豪商であり、多額の納税者としても名を連ねた人物です。本作は手塚家の家宝として特別に打たれたものと推察されます。 次に脇差でございます。 刀と同様、鍛えは地沸のついた力強く美しい板目肌。刃文は匂口の締まった互の目で、玉や葉などの働きが活発に見て取れます。帽子も刀と同じく乱れ込みです。 刀身の両面には、極めて精緻な「飛龍」の彫物が施されています。 茎の銘文は刀と僅かに異なり、表に「風間一貫斎繁継彫之」、裏には「昭和十一年六月一日 手塚忠次君之需」と刻まれています。 風間一貫斎繁継は、明治十一年(1878年)に静岡で生まれ、本名を風間義一と称しました。叔父は森岡正吉の門人である宮口一貫斎繁寿であり、繁継自身も宮内庁より日本刀の修復と伝承に関する命を受けるなど、近代刀剣界において極めて重要な役割を果たした名匠です。
在銘 · 現代刀 · 長さ 70.6cm · 反り 2cm















































Tokyo · 1912-1926頃
刀剣大鑑 上位63%
現在4点販売中
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトAs a general rule, returns/exchanges are not accepted on Japanese sword orders unless damaged upon delivery. Other items: returns/exchanges accepted within 7 days of delivery. Cancellation for personal reasons incurs a 30% restocking fee (70% refunded). Return shipping must be prepaid and insured by the buyer; shipping/handling fees are non-refundable. Contact katana@tozando.co.jp to initiate a return.