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後藤家歴代 重要刀装具四点(目貫・小柄・笄) Nihonto.comでは、後藤四郎兵衛家の上三代に続く歴代宗家による、赤銅地金の色揚げも鮮やかな金銀色絵の三所物四点をご紹介いたします。 ・四代 後藤光乗 ・五代 後藤徳乗 ・九代 後藤程乗 ・十二代 後藤重乗 これら全ての作品は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会(NBTHK)において「重要刀装具」に指定されており、かつては豪商として知られる鴻池家の旧蔵品でありました。 本作にはNBTHKの重要刀装具指定書のほか、後藤家十三代宗家・光孝(延乗)による当時の鑑定書(折紙)が付属しております。これらの折紙は安永三〜五年(1774-1776年)の日付を有し、江戸時代を通じて繁栄を極めた鴻池家の蔵帳であることを示す、名高い「青紙」の包み紙がそのまま残されております。 後藤光乗(1529-1620) 後藤家四代宗家 光乗は享禄二年(1529年)、後藤家三代宗家・乗真の子として生まれました。幼名は小一郎、のちに亀市、四郎兵衛と称し、諱を光家としました。現存する作には「光乗」および「光家」と銘を切ったものが確認されています。 父・乗真と同様、晩年には法眼の位に叙されました。元和六年(1620年)三月十四日、九十二歳の長寿を全うして没しています。 特筆すべきは、織田信長より大判(大判金)の鋳造を命じられたことであり、この職務は幕末に至るまで後藤宗家の世襲の公職となりました。また、父・乗真が遺した家訓「定条条法度」を成文化し、後藤家の格式を確立したのも光乗の時代です。幕末の混乱期から明治への転換期において、当時の後藤家当主は……

FOUR GOTÔ SETS OF JÛYÔ SWORD FITTINGS 030226

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三所物

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流派について

Goto School後藤派

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後藤派は、室町時代中期に初代祐乗が将軍足利義政に仕えて創始した彫金の宗家であり、「日本彫物の元祖」と仰がれ、「古今独歩の鏨師」と賞賛される祐乗を祖として十五代にわたり嫡流の技を継承した。祐乗の作品は東山御物として数多く取り上げられ、後世に名を残した名工は挙って後藤家の祐乗に範をとっている。四代光乗・五代徳乗は織田信長、次いで豊臣秀吉に仕え、大判・分銅・彫物の三役を担い、桃山時代の豪華美を格調高く表示した。幕末には一乗が「後藤家の掉尾を飾る名工」として家風を大成し、門下の荒木東明・中川一勝らが一派の技を継承した。 後藤派の作域は三所物・縁頭・鐔・揃金具と多岐にわたり、赤銅魚子地を基調とした高彫金色絵を家風の根幹とする。金紋裏哺金仕立の小柄笄、金無垢地容彫の目貫など、素材と技法の選択に一貫した格式が認められる。三代乗真は「大振りで力強く、量感の豊かな彫技」を特徴とし、紋の肉取りが豊かで鏨使いが手強く、赤銅の色相も漆黒で麗わしい。桃山期の作には鋤出高彫に金・銀・素銅の象嵌色絵を駆使した豪華絢爛の大名道具が見られ、近世には四分一磨地や朧銀地に甲鋤毛彫・平象嵌を組み合わせた多彩な表現も展開された。龍・獅子・鶏・犀・鯰といった動物意匠から、松竹梅・桐紋・粟穂・四季草花に至るまで画題は広範であり、各代が武家好みの吉祥意匠を格調高く仕上げている。 後藤派に帰せられる作品には「気品があって格調が高く」「力漲る」と評される一貫した品格が通底する。歴代の折紙制度によって初代祐乗以来の作が厳格に鑑定・伝承され、「家彫の誇りは確実に後代に伝わっている」と繰り返し認められる。後藤流に熟達した門弟の作が「後藤家御家彫と見紛うまでの出来」と称されることからも、その規範性の高さが窺える。日本金工史において、後藤派は赤銅魚子地高彫金色絵という技法体系を確立し、室町から明治に至る四百余年の間、彫金の最高規範として君臨した一門である。

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