NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 千手院
  3. 助光

Senjuin Sukemitsu

助光

重要
巻 11, 番 22 · 太刀

Senjuin Sukemitsu

助光

評価作品6点

国大和時代Kangen (1243–1247)時代区分鎌倉流派Senjuin伝法大和伝藤代Jo-jo saku刀工大鑑800(上位14%)種別刀工コードSUK245
2御物
1特別重要刀剣3重要刀剣

概要

助光は鎌倉時代後期の大和の刀工で、古い銘鑑には「大和、正安」の一行のみに載り、東京国立博物館蔵の太刀に正安三年の書下し年紀があって、僅かなその作はこの定点から読まれる。説明書は本工を、銘の頭に「助」の字を冠する大和鍛冶(助光・助平・助延・助吉、時代は鎌倉末期から室町中期に及ぶ)のうち最も古いものとし、派は明言されないが恐らく千手院派の刀工であろうと判ずる。その名は鑑定上の難問の一つで、世上最もよく知られる助光は備前吉岡一文字の紀助光であるが、説明書は銘そのものでこれを決し、吉岡の手に二字銘を経眼しないとして、「銘も大振りの二字銘で吉岡一文字助光とは全く異っている」と記す。

本工の典型とされる作は、細身の鎬造で腰反りに踏張りつき小鋒の太刀で、生ぶに残るものは目釘孔の上に太鏨の角張った大振りの二字銘「助光」を切る。手の見どころは刃文で、同名を分かつ備前一派の奔放な重花丁子ではなく、明るい直刃調に小丁子・小互の目・小乱を交え、小足よく入り、腰元に腰刃を焼き、下半に砂流しかかり金筋入り、匂口冴えて小沸よくつく。説明書は鏨そのものを力強いものとし、「助」の字の「力」、「光」の字の足がすべて角張った太鏨であると記して、銘と刃文とが一つの知り得る手として読まれる。

地鉄は二様を貫く大和の常である。小板目のつんだ地は流れて柾がかりやや肌立ち、地沸細かに厚くつき地斑を交え、細かに地景が入る。最上の在銘太刀には地斑映りが鮮明に立ち、鍛えがつまれば映りはいよいよ冴える。帽子は直ぐ、あるいは浅くのたれて小丸に返り、特別重要の一口では浅く濡れる。彫物は表裏に棒樋を掻き通す。磨上無銘の極めでは同じ手がより開いて示され、板目が刃縁に流れて柾がかり、直刃がほつれ帽子が掃きかけて尖り、大和の作風が明らかである。

本工をめぐる中心の問いは、その作域の二面性である。在銘の太刀と東京国立博物館の年紀作とを照らして、説明書は「二様の作風があることがこれら二口によって明らかである」とする。一は流れる板目に直刃調・小互の目を交えて大和物の見どころを示し、他は小板目細かにつんで映り鮮明に立ち、直刃調に小丁子・小互の目を交えて備前気質を示す。ある重要刀剣はさらに丁子を互の目交じりにやや逆がかって焼き、一見備前伝と見えるが、地刃に小沸のつく点でこれを分かち、説明書は「総合的にみて大和鍛冶とみるべきもの」と結び、助光と備前鍛冶との関連を今後の検討に委ねる。

その両隣から本工を分かつのは、まさに極めの言うところである。名高い吉岡の助光とは、太鏨大振りの二字銘と、備前の手が奔放な丁子乱れに走るのに対して直刃を基調とする刃文とによって分かたれ、より素朴な大和の直刃の工とは、匂口の明るさと刃に集まる小丁子・小乱、すなわち備前気質の加味によって分かたれて、そこに本工独自の色がある。千手院伝のうちにあって細やかながら明らかに独立した手であり、造込みと明るい直刃のみからも知り得て、その位置は沈黙する系譜の記録よりも、年紀の基準作と在銘群の一貫性によって定まる。

収集の観点では、稀な初期の大和の名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく重要文化財もなく、その記録は特別重要刀剣の太刀一口とわずかな重要刀剣の太刀、ほかに無銘極めの重要刀剣の脇指を通じ、特別重要・重要の四口がその指定記録のほとんどである。説明書は「大和鍛冶助光の在銘現存の作はごく僅かである」と明言し、その太刀の一口を「非常に珍らしい遺品」と称える。年紀の基準作は東京国立博物館に伝わり、その作は他に来歴の知られる旧蔵に納まる。在銘の大和助光が世に出ることは稀であり、私蔵の一口は収集家にとって注目すべきもの、時に備前を望んだ大和の手を静かに語る証である。

鑑定

説明書が明示的に引く一人の大和千手院の手の二様の作域:流れて柾がかった小板目に明るい直刃調へ小丁子・小乱を交える大和の手と、丁子を互の目交じりに焼いて乱れ映りの立つ備前寄りの手、いずれも目釘孔の上に切る太鏨大振りの二字銘を共有する

助光は鎌倉時代後期の大和の刀工で、恐らく千手院派に属し、銘の頭に「助」の字を冠する大和鍛冶(助光・助平・助延・助吉)のうち最も古い。「銘鑑」は時代を正安とし、東京国立博物館蔵の太刀には正安三年の書下し年紀がある。その名は鑑定上の難問の一つで、世に名高い助光は備前吉岡一文字の紀助光であるが、吉岡の手に二字銘は経眼せず、本工は目釘孔の上に太鏨の角張った大振りの二字銘「助光」を切り、その作風も備前物ではない。在銘現存はごく僅かで、磨上無銘の極めを除けばいずれも太刀である。説明書はその作域を明示的に二様に分かつ。一つは小板目のよくつんで流れ柾がかった大和の地に、明るい直刃調へ小丁子・小互の目・小乱を交え、小足よく入り、砂流し・金筋のかかる手で、帽子は直ぐに小丸となる。他は板目に乱れ映りの立つ地に丁子を互の目交じりにやや逆がかって焼き、一見備前と見える手だが、地刃に小沸のつく点で大和に留められる。二様の問題と本工と備前鍛冶との関連は、なお今後の検討に委ねられている。

鑑定の決め手

吉岡一文字助光(二字銘を経眼せず)にはない特徴

作風の変遷

大和の手(明るい直刃調・流れ柾がかる小板目・本工の典型)

説明書が本工の典型の大和作とする手は、細身の鎬造で腰反りに踏張りつき小鋒、生ぶに残るものは目釘孔の上に太鏨大振りの二字銘を切る太刀である。小板目のつんだ地は流れて柾がかりやや肌立ち、地沸細かに厚くつき、地斑を交え、細かに地景が入る。刃文は直刃調に小丁子・小互の目・小乱を交え、小足よく入り、腰元に腰刃を焼き、下半に砂流しかかり金筋入り、匂口冴えて小沸よくつく。帽子は直ぐ、あるいは浅くのたれて小丸に返り、最上手では浅く濡れる。彫物は表裏に棒樋を掻き通す。説明書はこの細身の上品な体配を賞し地刃を健全とし、明るい直刃に丁子を交えたこの手を千手院派らしい大和の作風と読む。磨上無銘の極めは同じ手をより肌立って柾がかった板目に延べ、直刃がほつれ帽子が掃きかけて尖るものがある。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

備前気質の手(丁子に互の目・逆がかり・乱れ映り立つ)

説明書はもう一様、一見備前と見える手を引く。地鉄は板目が総体に流れごころとなり地沸つき、乱れ映りが立つ。刃文は丁子を互の目交じりに焼いてやや逆がかり、佩裏は上半が直刃基調となり、匂深く小沸よくつき、砂流し・金筋かかり、帽子は浅くのたれて小丸となる。説明書は助光の作に備前風のものがあるとしつつ、総合的にみれば大和鍛冶とみるべきものとし、地刃に小沸のつく点が真の備前伝と相違して、正安年紀の太刀と同人の作と判ずる。この二様から説明書は二つの異なる作風の存在を結論し、本工と備前鍛冶との関連は今後の検討に委ねるとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

銘の手(目釘孔の上に切る太鏨二字銘)

作域とは別に、銘そのものが鑑定の見どころである。助光は太鏨の角張った大振りの二字銘「助光」を目釘孔の上に切り、その位置と力強い鏨は東京国立博物館蔵の正安年紀の太刀と全く同一である。説明書は「助」の字の「力」、「光」の字の足がすべて力強く太鏨に角張ったものであると記す。これは二字銘を一切経眼しない備前吉岡一文字の助光と本工を決定的に分かち、銘のみで同名異工を解く。在銘作は数口に過ぎず、記録の大半は鎌倉中後期の無銘極めで、造込みと明るい直刃の作風からその極めが首肯される。

姿 Sugata
研究

説明書は、世上最もよく知られる助光が備前吉岡一文字の紀助光であるが、吉岡の手に二字銘を経眼せず、この太刀の作風は備前物ではないと記す。「銘鑑」はこの工を「大和、正安」と載せ、正安年紀の太刀が現存し、どの派に属するかは明らかでないが恐らく千手院一派の刀工であろうとする。

特別重要の説明はこの太刀と東京国立博物館の年紀作によって二様の作風が明らかであるとし、一は流れる板目に直刃調・小互の目を交えて大和物の見どころを示し、他は小板目細かにつんで映り鮮明に立ち直刃調に小丁子・小互の目を交えて備前気質を示すとして、助光と備前鍛冶との関連を今後更に検討すべきとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物2
特別重要刀剣1
重要刀剣3

名工ランク

0.13 (指定作品6点)

刀工の上位15%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Sukemitsu

伝来ランク

名家所蔵2点、伝来記録2件

刀工の上位68%

素点:1.92 / 10

刀姿

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

販売中

系譜

Sukemitsu
弟子
  1. 1.助氏Sukeuji1指定

Senjuin派

Senjuin派の他の刀工

  1. 1.延吉Nobuyoshi1 販売中29指定
  2. 2.吉弘Yoshihiro5指定
  3. 3.義弘Yoshihiro3指定
  4. 4.國光Kunimitsu1指定
  5. 5.力王Rikio1指定
  6. 6.重弘Shigehiro1指定
  7. 7.行光Yukimitsu1指定
  8. 8.助氏Sukeuji1指定
  9. 9.國治Kuniharu1指定
  10. 10.有俊Aritoshi1指定
  11. 11.延家Nobuie2指定
  12. 12.重行Shigeyuki1指定