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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 大宮
  3. 盛景

Omiya Morikage

盛景

重要
巻 41, 番 100 · 刀

Omiya Morikage

盛景

評価作品6点

国備前時代Shoan (1299–1302)時代区分鎌倉流派Omiya伝法備前伝刀工大鑑750(上位15%)種別刀工コードMOR638
6重要刀剣

概要

この盛景の極めに集まる作のうち最も古いのは、説明書が鎌倉末期を下らずと読む在銘の太刀で、大宮派盛景の作として最も時代の溯るものとされ、その同作の現存は極めて少い。説明書はこれを端的に「大宮派の盛景の作として最も時代の溯るものである」と記し、さらにその地刃が「後代の同派及び同名作とは異なる」とし、「資料的にも頗る貴重である」と結ぶ。盛景は備前大宮派の代表工で、説明書は一派を、山城国猪熊大宮より備前に移住したと伝える遠祖国盛に遡らせる。在銘・無銘を併せた重要刀剣六口というこの短いながら出色の記録にあって、在銘の太刀が一派の歴史を支え、他がこれを南北朝の盛期へと運ぶ。

本工の典型の手は、長船本流の丁子ではなく、沸づく乱れとして作ごとに姿を変える相伝備前の刃である。最も多く挙げられる南北朝の手は、互の目に尖りごころの刃を交えた汚れで、小足・葉入り、小沸つき、刃中に細かく砂流しがかかる。身幅広き刀において説明書はこの刃、すなわち互の目を交えた汚れを、無銘ながら「盛景の一作風がよく窺われるもの」と読み、手持ちの重い豪壮な体配を堂々たるものとする。尖りごころの刃が作域を越えて繰り返し現れ、互の目乱れに通じ華やかな極にも顔を出して、同時代の丁子主調の長船本流と大宮の手を分かつ静かな見どころとなる。

その作域の底に終始変わらぬのが地鉄であり、この極めではそれは肌立ちの板目から書かれる。杢を交えた板目に、処々肌の開いて立つ地に、地沸つき地景入り、備前の乱れ映りが在銘の太刀にも無銘の刀にも立つ。在銘の鎌倉の太刀は古くより細やかな調子を保ち、杢を交えた小板目に地沸つき映り立ち、刃は小乱に互の目・丁子を交え、匂口冴えごころに小沸つき、足頻りに入り処々に金筋かかり、帽子は小丸に返る。後代の身幅広き作では同じ地が立ちつつ肌はより開き、地景・地斑を交え、帽子は乱れ込んで小丸または尖りごころに掃きかけて返る。棒樋を表裏に掻き通すものが多い。

説明書がとりわけ強調するのは、その作域の広さである。盛景の作域を広いとし、汚れを主調とするもの、丁子や互の目の交じる変化のある華やかな乱れ刃、角互の目を主調とするもの、青江風の直刃にまで及ぶと記す。華やかな極は、焼幅広く匂勝ちに、丁子主調に互の目・尖りごころの刃を交えて賑やかに乱れ、焼頭の一部が鎬筋にかかるほど焼きの高いある無銘の刀によく見られ、そこで説明書は「大宮派の特色がよく現れている」とし、地刃ともに健体にして優れた出来映えとする。薙刀直しは中域の多種の刃、丁子・小互の目・尖り刃の交じる出来を集め、説明書はこれを「盛景の見どころがよく表示されている」と評する。名そのものをめぐる近年の学問上の問いもある。作風および逆鏨に切る銘字の共通性より、長銘の盛景がむしろ近景・義景に連なる長船傍系の工で、二字に太鏨大振りに銘を切る鍛冶こそが真の大宮鍛冶ではないか、とする説が広く唱えられつつあると説明書は記し、なお研究に委ねられている。

記録のもう一つの面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。身幅広く、反浅く鋒の延びた南北朝の典型的姿で、刃文は汚れ、あるいは小のたれに互の目・小丁子を交え、極めは一つの華やかな特徴ではなく、時代・一派と乱れ映り立つ肌立ちの板目に拠る。説明書はこれらを大宮派盛景としつつ、明るい乱れ映りと丁子を交えた時に沈みごころの刃をもって、同時代長船一流の中に本工を位置づける。折返銘の刀では、地鉄が地斑を交えて立ち、刃が砂流し目立つのたれ調となるところを、説明書は地沸厚く地景を頻りに交え明るく冴えるとし、「同作中でも鍛えのよい一口」とする。かくして南北朝相伝備前第一線との近さは、主張ではなく鍛えに読み取られる。

収集の観点では、この盛景は薄いながら確かに記録された存在である。極めに集まる六口はいずれも重要刀剣で、在銘・無銘を併せ、この記録に国宝はなく重要文化財もない。その重みは、説明書が大宮派盛景の最も時代の溯る作にして資料的に頗る貴重とする在銘の太刀にあり、松山藩の大名久松松平家に伝わる一口である。かかる指定刀が旧家に伝わり、在銘の古作が判者自ら同作の現存極めて少いとする以上、この級の大宮盛景が世に出ることは時折に限られ、私蔵の一口は収集家にとって注目すべきもの、大宮派の頭に立つ作域広く上手なその手と、その最も古い南北朝末への到達を確かに伝える証である。

鑑定

一人の作域広い大宮の手を作域ごとに読む:一派最古の在銘鎌倉末の太刀、乱れ映り立つ地に汚れと互の目乱れを焼く南北朝の典型、焼幅広く丁子主調に乱れる華やかな刃、いずれも時代・一派と逆鏨の銘より極められる

盛景は備前大宮派の代表工で、一派は遠祖国盛が山城国猪熊大宮より備前に移住したと伝える。この盛景の極めは、説明書が鎌倉末期を下らずと読み、大宮派盛景の作として最も時代の溯るものとする在銘の太刀を最古の作とし、その同作の現存は極めて少い。本工の地は肌立ちごころの板目に杢を交え、地沸・地景つき乱れ映り立ち、これに沸づく乱れを焼く。その刃は作域広く、尖りごころの刃を交えた互の目乱れ、最も華やかな作では焼幅広く丁子主調に乱れる刃、説明書が中核に置く汚れ主調の出来に及ぶ。帽子は乱れ込んで小丸または尖りごころに返り掃きかけ、彫物は棒樋を掻き通すものが多い。説明書は作域を広いとし、汚れ主調のもの、丁子・互の目の交じる変化のある乱れ刃、角互の目主調のもの、青江風の直刃に及ぶとし、近年は長銘の盛景が近景・義景に連なる長船傍系の工ではないかとする説のあることを記して旧説の再検討を促す。

鑑定の決め手

説明書は互の目を交えた汚れの手を本工作域の中核に置き、これを同時代の丁子主調の長船本流と分かつ相伝備前の刃とする

尖りごころの刃が互の目乱れにも華やかな丁子にも通じ、細かな砂流し・小沸を伴って作域を越えて繰り返し現れる見どころとなる

作風の変遷

在銘の鎌倉末太刀(一派最古の作)

この極めの最も古い面は、説明書が鎌倉末期を下らずと読み、大宮派盛景の作として最も時代の溯るものとする在銘の太刀で、その同作の現存は極めて少い。杢を交え肌立ちごころの小板目に地沸つき乱れ映り立つ。刃は小乱に互の目・丁子を交え、匂口冴えごころに小沸つき、足頻りに入り処々に金筋かかり、帽子は張って小丸に返る。説明書は地刃ともに後代の同派および同名作とは異なるとし、資料的にも頗る貴重とする。二字銘は茎先に近く大振の太鏨に切られる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

南北朝の典型:汚れと互の目乱れ(本工典型の手)

本工の最も多く挙げられる南北朝の手は、身幅広く反浅く鋒の延びた相伝備前と極められる刀である。杢を交え肌立ちごころの板目に地沸つき地景入り乱れ映り立つ。刃は汚れに互の目・尖りごころの刃を交え、小足・葉入り、小沸つき、砂流し細かにかかり、帽子は乱れ込んで小丸または尖りごころに返る。説明書はこの汚れに互の目を交える刃を盛景の一作風がよく窺われるものとし、身幅広く手持ちの重い豪壮な体配を堂々たるものとして、地刃の健体を好ましいとする。棒樋を表裏に掻き通す。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

焼幅広く丁子主調の華やかな乱れ(華やかな作域)

本工の作中には明らかに華やかな一面が流れる。焼幅広く丁子主調に乱れる作域である。この種の無銘の刀では、空を交えた板目に地沸よくつき地景入り乱れ映り立ち、丁子主調に互の目・尖りごころの刃を交えて焼幅広く匂勝ちに賑やかに乱れ、小足・葉入り、小沸つき、砂流しかかる。説明書は焼頭の一部が鎬筋にかかるほど焼きが高く、出入りのある華やかな丁子乱れが幅広の体配によく映え、地刃ともに健体にして優れた出来映えとし、これらを大宮派の特色がよく現れているものと読む。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は大宮派の起源を、山城国猪熊大宮より備前に移住した遠祖国盛に置き、長銘の盛景を長くその代表工としてきた。近年、作風および逆鏨に切る銘字の共通性より、この盛景を近景・義景の系譜に連なる長船傍系の工とし、二字に太鏨大振りに銘を切る鍛冶こそが真の大宮鍛冶ではないかとする新説が生まれ、従来説の再検討を促している。

説明書は盛景の作域を広いとし、汚れを主調とするもの、丁子や互の目の交じる変化のある華やかな乱れ刃、角互の目を主調とするもの、青江風の直刃に及ぶとする。薙刀直しでは、丁子・小互の目・尖り刃など多種の刃の交じる出来を盛景の見どころがよく表示されているとし、重ね厚で大鋒の体配に迫力を認める。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣6

名工ランク

0.04 (指定作品6点)

刀工の上位23%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における Morikage

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録1件

刀工の上位61%

素点:1.94 / 10

刀姿

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

販売中

系譜

Morikage
弟子
  1. 1.景依Kageyori5指定

Omiya派

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